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「“世界で売れてます!”でもここは日本」中国・韓国製EV「買う」派「買わない」派の意見を聞いたら何が見えた?
受賞EVはどんなモデル?
上記2つのプレスリリースに登場した中国・韓国のEVはどのようなモデルなのか、スペックや価格などを簡単に見てみましょう(記事内の価格情報は2024年3月時点のものです)。
BYD シール
シールはセダンタイプのスポーティーなEV。2WDモデル(後輪駆動)と4WDモデルをラインナップしており、後者は2基のモーターを搭載しています。2WDモデルの主要スペックは次のとおり。
- 【バッテリー容量】82.56kWh
- 【モーター出力】230kW
- 【一充電走行距離】555km(欧州WLTP値)
シールの4WDモデルには、2WDモデルと同スペックのリア用モーターに加えて、出力160kWのフロント用モーターが搭載されています。なお、本コラム作成時点では、日本でのシールの販売価格は発表されていません(2024年内発売予定)。
BYD ドルフィン
ドルフィンはハッチバックタイプの小型EV。バッテリー容量44.9kWhのスタンダードグレードのほかに、大容量バッテリー搭載の「ロングレンジ」をラインナップしています。ロングレンジの主要スペックと価格は以下のとおり。
スタンダードグレードでは、最高出力が70kW(95PS)、一充電走行距離が400km、価格が363万円となります。実用的なパワーと走行距離が確保されていることから、スタンダードはコストパフォーマンスの高いグレードといえそうです。
ヒョンデ コナ
コナは近未来的ルックスの電動コンパクトSUV。現行型は2代目モデルで、仕様の異なる4グレードをラインナップしています。主力グレードといえる「Voyage(ヴォヤージュ)」のスペックは次のとおり。
- 【バッテリー容量】64.8kWh
- 【最高出力】150kW(204PS)
- 【一充電走行距離】625km(WLTC値)
- 【希望小売価格】452.1万円(税込)
コナのエントリーグレード「Casual(カジュアル)」ではバッテリー容量が48.6kWh、一充電走行距離は456kmとなります。こちらの価格は399.3万円。性能は上位モデルに劣るものの、登録車のEVとしては比較的安価なプライスになっています。
EVのバッテリー価格について、ディーラーに直接聞いてみた
- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...