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CAFE規制とは?ガソリン車がなくなる?車好きの夢を奪う「燃費基準」の内容
国産メーカーのCAFE規制の対応は?
国産メーカーは、CAFE規制へどう対処しようとしているのでしょうか。
2020年3月、経済産業省はCAFE規制の判定方式を採用した「乗用車の2030年度燃費基準」が施行されました。2030年度までの達成を目標に、1つのメーカーが市販しているすべての車種をCAFE規制で計算して平均化し、25.4km/Lの燃費基準が定められたのです。
燃費基準の対象となっているのは、ガソリンやディーゼルなどの内燃機関を搭載した車やLPGガス使用車両、BEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)となります。
今回の燃費基準の対象車種に新たにBEVとPHVが追加されたことは国産メーカーに大きく影響を与えました。
2020年以降に発売した新型車では、日産がBEVのラインナップ拡充に力を入れています。SUVタイプの「アリア」や軽自動車の「サクラ」と、新たなBEV車種が日産のラインナップに加わったのは、CAFE規制を見据えた対策と考えてよいでしょう。
日産の攻勢に対して、トヨタも反撃の姿勢を見せています。2021年12月には豊田章男社長をはじめトヨタの経営首脳陣が出席した「バッテリーEV戦略に関する説明会」を開催。2030年度までに30車種以上のBEVモデルをラインナップする意思を表明しました。
国産メーカーは、既存のエンジン搭載車に加えてBEVやPHVのラインナップを増やして、エネルギー効率のよさを生かして燃費基準の達成を目指しています。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。