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【2020年最新版】国産車の自動ブレーキはどう違うの?国産車の自動ブレーキの比較まとめ

車内から見た警告表示
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あなたは今、新車選びで迷っていませんか?新車選びのポイントとして『安全性能』が気になっているのではないでしょうか。今回は、国産車の自動ブレーキの比較をしています。「対人対物の範囲」「ブレーキの効き具合」「ペダルの踏み間違えによる加速抑制」などの自動ブレーキの性能をチェックして、購入を検討しているクルマの安全性を確認しましょう。

自動ブレーキとは?

車の列
©Imaging L/stock.adobe.com

自動ブレーキとは、自動で危険をうながし、減速のアシストをしてくれるシステムです。他車や人、モノに対して衝突の被害を回避・軽減すべく警告やブレーキが作動する仕組みとなっています。

カメラやレーダー、赤外線センサーなどの装備が周辺のクルマや人物、建物の壁などを感知してくれるのです。衝突の危険があれば、ドライバーに危険を伝えてブレーキをかけるようにシステムが警告してアシストしてくれます。万が一、ブレーキ操作が無かった場合はシステムが判断し、自動でブレーキが作動する仕組みです。

自動ブレーキの進化!自動運転技術『レベル2』まで進んでいる!

自動ブレーキを含めた自動運転技術は、今現在では『レベル2』の段階まで到達しています。以下、簡単に自動運転技術のレベルをまとめてみました。

レベル(段階)/項目内容操縦する主体
0ドライバーがすべての運転操作を実行ドライバー
1ステアリング操作か加減速のどちらかのシステムが運転をサポートするドライバー
2ステアリング操作と加減速のシステム両方が運転をサポートドライバー
3特定の場所ですべての運転操作が自動に
緊急時はドライバーが運転
システム
(緊急時は運転者)
4特定の場所ですべての運転操作が完全自動にシステム
5どの状況でも運転操作が完全自動にシステム

(参照元)首相官邸公式『官民 ITS 構想・ロードマップ 2019』

現状では『レベル2』の段階まで到達し、「ステアリング操作」「加減速」の両方が組み合わさった運転アシスト技術が実用化されています。システムがドライバーをアシストする立場で運転操作を手助けしてくれるのです。自動ブレーキもアシストし該当します。他車や人間、物への「衝突回避」の役割を担っています。

自動ブレーキの国産車メーカー最新技術を紹介!

走行中の自動運転車
©metamorworks/stock.adobe.com

国産車メーカーの自動ブレーキ最新技術を紹介します。

ホンダ『Honda SENSING』

Honda SENSING』の強みは「アクセルペダルの振動による警告」の機能が付いている点です。

人や前方を走るクルマと衝突する恐れがある場合、音と画面上で警告し、アクセルペダルが振動してドライバーの身体に危険回避をするようアシストします。

【搭載している代表車種】ホンダ・フィット

『フィット』は、2001年6月より販売されているコンパクトカーです。2020年2月に4代目へモデルチェンジしています。『Honda SENSING』の衝突軽減ブレーキが搭載されています。車両や歩行者を検知して、衝突の危険があれば回避操作をサポートしてくれるのです。

フィットではホンダ初の技術として新たに『近距離衝突軽減ブレーキ』が搭載されています。壁などの障害物を見落とした際に衝突を回避し被害を軽減してくれるのです。

トヨタ『Toyota Safety Sense』

Toyota Safety Sense』の強みは「広い視野」「様々な状況下でも対応」できる点です。

「単眼カメラ」による人や前方を走るクルマの感知と、「ミリ波レーダー」による雨や霧、夜間などの状況下で遠方まで感知できる強みを持っています。

『Toyota Safety Sense』は、車種によって異なる4種類の自動ブレーキが存在します。

『Toyota Safety Sense』の種類(車種によって異なる)
・交差点の対向車種および右左折時の横断者検知
・対歩行者・対車両(昼・夜)自転車運転者(昼)
・対歩行者(昼)・対車両
・対車両

【搭載している代表車種】トヨタ・ヤリス

『ヤリス』は、1999年1月より販売が続けてきた『ヴィッツ』が生まれ変わった、新型のコンパクトカーです。『Toyota Safety Sense』のプリクラッシュセーフティシステムが搭載されています。車両や歩行者を感知し衝突の危険があれば回避操作をアシスト。

ヤリスではトヨタ初の技術として新たに「交差点の対向車両」「横断歩道の歩行者」にも対応しています。

日産『インテリジェント エマージェンシーブレーキ』

インテリジェント エマージェンシーブレーキ』の強みは「歩行者や車両との距離をカメラで測定できる」点です。

フロントガラス上部に設置されているカメラにて、前方を走るクルマや歩行者をとらえます。検知した際は、目的物との距離を測定してくれるのです。衝突する恐れがあるとシステムが判断すれば、警告とブレーキ作動に結び付く仕組みとなっています。

【搭載している代表車種】日産・ノート

『ノート』は、2005年1月より販売されているコンパクトカーです。2012年9月に2代目へモデルチェンジ。2017年より3年連続でコンパクトカー販売台数第1位を誇ります。『エマージェンシーブレーキ』が搭載されており、車両や歩行者を検知して、衝突の危険があれば警告音と自動ブレーキが作動。

『平成30年度自動車アセスメント』(JNCAP)予防安全性能評価で、最高評価となる「ASV+++(トリプルプラス)」を獲得しています。

(参照元)自動車事故対策機構『平成 30 年度「自動車アセスメント」の評価結果』

マツダ『i-ACTIVSENSE』

i-ACTIVSENSE』の強みは「低速走行時の衝突被害をブレーキの自動制御で軽くできる」点です。

約30km/hまでの低速走行時に、「近赤外線センサー」で近距離にいる前方のクルマを感知。衝突する危険を察知するとブレーキが自動で働きます。ドライバーがブレーキを踏むと強い制動が働き、踏まなかった場合は自動でブレーキが作動して衝突回避をアシストします。

【搭載している代表車種】マツダ・MAZDA2

『MAZDA2』は、1996年8月より4代に渡り販売されていた『デミオ』の名前を変更し再登場したコンパクトカーです。2019年9月より発売されています。『スマート・シティ・ブレーキ・サポート』が搭載されており、先行の車両や歩行者をカメラで検知すると、衝突の危険があると判断すればブレーキが自動で制御するのです。加えて、夜間の歩行者検知精度の向上が図られています。

スバル『アイサイト Ver.3』

アイサイト Ver.3』の強みは「前方車両との速度差が約50km/h以下まで衝突回避をアシストできる」点です。

衝突の危険がある場合、ドライバーへの警告が行われます。回避操作がない場合はブレーキ制御がかかり、自動的に減速もしくは停止。前方車両との速度差が約50km/h以下ならば衝突回避を図り被害を軽減してくれるのです。ドライバーによってブレーキでの回避操作があった場合、最大限のブレーキ力が速やかに作動します。

【搭載している代表車種】スバル・インプレッサスポーツ

『インプレッサスポーツ』は、1992年8月より販売されている『インプレッサ』の5ドアハッチバックです。2016年10月に5代目が登場。『アイサイト Ver.3』が搭載されており、「プリクラッシュブレーキ」が装備されています。

前方車両との衝突の危険があった際、速度差が約50km/h以下の範囲で衝突回避および被害の軽減がなされるシステムを採用しています。

三菱『e-Assist』

e-Assist』の強みは「車間距離の減少をいち早くキャッチできる」点です。

先行車との距離や相対速度を監視し、減速などによる車間距離の減少をいち早く検知します。追突の可能性があるとシステムが判断すれば、メーター上の表示と音で警告をうながし、避けられないと判断した場合は緊急ブレーキが作動する仕組みです。

【搭載している代表車種】三菱・アウトランダーPHEV

『アウトランダーPHEV』は、2005年より販売されているSUV車「アウトランダー」がベースのSUVです。2012年に2代目が登場し、プラグインハイブリッドシステムを装備した「PHEV」が登場。『e-Assist』が搭載されており、「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」が装備されています。

レーザーレーダーとカメラを用いた対象物の距離と相対速度の監視により、衝突の危険を察知。警告音やメーター上の画面表示で注意をうながし、自動でブレーキを作動させて衝突回避および被害の軽減をアシストしてくれるのです。

スズキ『SUZUKI Safety Support』

SUZUKI Safety Support』の強みは「衝突被害軽減ブレーキの種類が豊富」な点です。

『SUZUKI Safety Support』は、車種によって異なる3種類の自動ブレーキが存在します。

種類概要
デュアルセンサーブレーキサポート単眼カメラとレーザーレーダーの「デュアルセンサー」で前方のクルマや歩行者を検知し、ブレーキ作動をアシスト
デュアルカメラブレーキサポートフロントガラスに付けられた2つのカメラで前方のクルマや歩行者を検知し、ブレーキ作動をアシスト
レーダーブレーキサポートミリ波レーダーで前方のクルマを検知し、ブレーキ作動をアシスト

【搭載している代表車種】スズキ・ハスラー

『ハスラー』は、2014年より販売されているSUV型軽自動車です。2020年に2代目が登場しています。『デュアルカメラブレーキサポート』が搭載されています。

衝突の危険性をシステムが感知すると、音やメーターの表示でドライバーに知らせます。弱から強までブレーキにて危険を伝え、危険回避操作をアシストします。ブレーキの操作がなかった場合は、自動でブレーキが作動し衝突の回避、および衝突被害の軽減を図ってくれるのです。

ダイハツ『スマートアシスト』

スマートアシスト』の強みは「世界で最小のカメラを使用している」点です。

最小のステレオカメラが危険を察知し、衝突回避に大きく貢献しています。加えて、スマートアシストプラスでは「パノラマモニター」が採用され、前後左右に搭載した4つのカメラで運転席から見えていない周辺の状況も車内のモニターで確認できます。

【搭載している代表車種】ダイハツ・タント

『タント』は、2003年より販売されているトールワゴンタイプの軽自動車です。2019年7月に4代目が登場し、『次世代スマートアシスト』と銘打ち、15個の予防安全機能が装備されています。

車両に搭載した「ステレオカメラ」が周囲の状況を確認し、ブザーとメーターの表示で危険をドライバーに知らせます。自動で事前ブレーキがかかる仕組みとなっており、ドライバーがブレーキを踏むと被害軽減ブレーキアシストで制動力をアシストしてくれるのです。

国産車の最新自動ブレーキを性能ごとに比較

自動運転車の車内から見た表示
©Urupong/stock.adobe.com

国産車の最新型自動ブレーキを、性能ごとに比較してみましょう。

以下の3つの項目で比較しています。

  • 車両検知
  • 歩行者検知
  • 夜間検知
システム名車両検知歩行者検知夜間検知
Toyota Safety Sense
(トヨタ)

(一部車種のみ:交差点でも対応)
○(一部車種のみ:交差点でも対応)
(一部車種のみ)
Honda SENSING(ホンダ)

△(一部車種のみ)
インテリジェントエマージェンシーブレーキ(日産)
(一部車種のみ)
i-ACTIVSENSE
(マツダ)

(『アドバンストSCBS』装着車のみ)
アイサイトVer.3
(スバル)

(一部車種に採用)
e-Assist(三菱)×
SUZUKI Safety Support(スズキ)×
スマートアシスト(ダイハツ)×

上記の一覧で注目すべき点は「夜間検知」です。

トヨタ・ホンダ・日産・マツダ・スバルは一部の車種で、夜間でも歩行者や車両を認識し、自動ブレーキが作動するよう性能を向上させています。

ただし、雨や霧といった天候によって自動ブレーキが作動しない点について各メーカーでは注意事項で触れているので注意が必要です。

国産車メーカーでは「車両検知」「歩行者検知」の対応が一通り行われており、装備されているクルマを選ぶならば望む機能が手に入るでしょう。

『衝突被害軽減ブレーキ認定制度』とは?

エンジンチェックをする自動車整備士
©Freedomz/stock.adobe.com

国土交通省が定めている『衝突被害軽減ブレーキ認定制度』について簡単に紹介します。

対象となるクルマ:乗用車のうち、自動車メーカーなどから制度に対して申請があったクルマ

認定の要件:

  • 静止している前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しない又は衝突時の速度が20km/h以下となること。
  • 20km/hで走行する前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しないこと。
  • 1及び2において、衝突被害軽減ブレーキが作動する少なくとも0.8秒前に、運転者に衝突回避操作を促すための警報が作動すること。

(参照元)国土交通省『衝突被害軽減ブレーキの性能評価認定結果』

「静止している車両に対して時速30km以上減速できなければならない」「相対速度で時速30kmの差がある状態で衝突しない」などの厳しい条件を乗り越えたクルマに、日本政府から『衝突被害軽減ブレーキ認定制度』の資格を得られるのです。

自動ブレーキの比較まとめ

ここまで、国産車の自動ブレーキを比較してきました。以下、簡単なおさらいです。

  • 歩行者や車両への検知は必須事項となっている
  • 「横断歩道の歩行者」「近距離衝突回避」など細かい部分で差別化
  • 軽自動車から大型車まで幅広く対応
  • 夜間検知が可能な車両が登場している

現代は自動運転技術『レベル2』まで性能が進歩しており、自動ブレーキはドライバーの運転をアシストしてくれる装備として定着しつつあります。この先、自身で運転する際に大いに役立つシステムとなるでしょう。歩行者や車両に単純に検知するだけではありません。横断歩道や交差点、近距離車両の衝突回避、夜間検知の特徴を各自動車メーカーは日夜開発に励んでいるのです。

ただし、最後は運転するドライバーにクルマを扱う責任がゆだねられます。自動ブレーキの性能は優れている反面、過信し過ぎずにドライバー自身が日頃から安全運転を心掛けましょう。「ゆとりのある交通環境」が事故の減少に大きく役立ちます。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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