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「いつ使うの?」ミニバンでも見かける“スポーツモード”のボタン…押すとどうなる?
“スポーツモード”に切り替えできる車が増えた
トランスミッションがオートマチックやCVTの車には、「スポーツ」や「スポーツモード」などと書かれたボタンやスイッチが備わっていることがあります。
こうした“スポーツモード”に切り替えられるボタンはスポーツカーをはじめとした車に備わっていることはもちろんですが、コンパクトカーやミニバンなど、スポーツカーとは遠い存在にあるような車にも設定されていることが珍しくありません。
「使ったことがない」という人も少なくないこの“スポーツモード”ですが、その機能や特性を覚えておくと普段のドライブにも活用できます。
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シーンにあわせて“スポーツモード”を活用しよう
メーカーによってスポーツモードを選択したときの車の変化は異なるものの、ほとんどの場合で共通しているのは積極的にエンジンが高い回転数まで使われるということです。
エンジンの回転数が上がるとエンジンはより高い出力を発揮するようになるほか、アクセルを踏み増したときの力強さ、アクセルを離したときのエンジンブレーキの効きも強くなります。
そのため、サーキットなどでスポーツ走行を楽しむ際はもちろん、アップダウンの激しい山道や、長い下り坂、高速道路で追い越しをする際などでもこの機能が役立つことがあります。
メーカーや車種によっては、“スポーツモード”を使用するとエンジンの回転数が高くなるだけでなく、アクセルを踏んだときの反応が普段よりも大きくなったり、サスペンションの動きが硬くなったりするなど、スポーツ走行に適した効果を得られるものもあります。
メーターの表示が高揚感を高める色使いになるなど、運動性能だけでなくドライバーの気分を高める演出がされる場合もあるので、スポーツカーに乗るのが好きな方などの中には常に“スポーツモード”を使っているという方もいるでしょう。
いっぽう、エンジンの回転数が上がるとエンジン音が大きく聞こえるようになるため、平地を定速で走行している場合などで使用しても「うるさくなるだけ」と感じるかもしれません。また、燃費も悪くなる傾向にあります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...