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フロントグリルを見ればメーカーが分かる!各メーカーごとの名称も紹介!

車のフロントグリルってどこ?

スバル インプレッサ
スバル インプレッサ
メーカーロゴが配されている黒い部分がグリル

車のエクステリア(外装)を表す言葉としてよく見かける「フロントグリル」。どの部分のことだか知っていますか?

フロントグリルは車の全面にある網や格子状の部分を指します。グリル、ラジエーターグリルとも呼ばれており、正面から見た時に一番目立つ部分です。

フロントグリルは車のスタイリングを印象づける重要な顔とも言える箇所です。

フロントグリルの機能とは?

フロントグリルの機能として挙げられるのは、エンジンやラジエーターに空気を取り込んで冷却し、ボンネット内の熱気を逃がしたりする役割です。また、エアコンの空気を取り入れる口として使用されている場合もあります。

さらに、フロントグリルは各メーカーが自社の車を特徴づけたり、目立たせたりする役割も果たしています。

メーカーの顔=ファミリーフェイス

BMW 歴代3シリーズ

外車メーカーはこぞって特徴的なフロントグリルを採用し、グリルの形状で車を特徴づけています。

このように、別の車種でも同じメーカーだということがわかる見た目のことを「ファミリーフェイス」といいます。

近年では国内メーカーがグローバル戦略に注力していることから、国産車にも積極的に導入されています。

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国産車編

【トヨタ】キーンルック

トヨタ ヤリスクロス 2020年式
トヨタ ヤリスクロス 2020年式

キーンルックとはもともと、トヨタが欧州市場向けに販売している車種に採用されていたデザインです。近年は、国産車にも少しずつ導入され始めています。

「キーン」とは尖っているという意味で、特徴としてはツリ目にみえるヘッドライトと、中心から下に向かって広がるようなデザインをしています。2013年に発売した2代目オーリスと初代SAI(後期)から徐々に導入されはじめました。

とはいえ、他の自動車メーカーと比べるとまだまだバラバラで、統一感に欠けているのが現状です。

【意外な理由】トヨタのキーンルックとは?採用した経緯や本当の理由とは?

【レクサス】スピンドルグリル

レクサス LS 2020年式
レクサス LS 2020年式

2012年に発売されたレクサス GSから採用された「スピンドルグリル」。スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る紡錘のことで、その名の通り、台形を上下逆さまにくっつけたような形状をしています。

2012年以降に発売された車種のフロントグリルはすべてこのデザインに統一されています。

レクサスは高級車ブランドとしてトヨタ車との区別化を図るだけでなく、欧州車の多くが採用している特徴的なデザインアイコン「フロントグリル」を採用しました。このスピンドルグリルを見ただけで、すぐにレクサスと判別できます。

昔はスピンドルグリルではなかった

レクサス LS 1990年式
レクサス LS 1990年式

先程も述べたように、スピンドルグリルが採用されたのは2012年から。それ以前のレクサス車に関しては画像のようなグリルとなっています。

【自動車の歴史】レクサスの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【日産】Vモーショングリル/ウインググリル

Vモーショングリル

日産 ジューク 2019年式
日産 ジューク 2019年式

日産のグリルはVモーショングリルといって、グリルを下から囲うようにV字型のメッキが配されています。導入されはじめた2010頃の車種では、V字型のメッキはかなり控えめでした。

新しい車種になるほど、V字型メッキは大きく・太くなっていきます。2017年の時点で一定の大きさに達したことで、「Vモーション2.0」が発表されました。

日産新型Vモーション2.0コンセプトを公開!特徴的なVmotionグリルデザインとは

日産 アリア 2020年式
日産 アリア 2020年式

そのままどんどん大きく、太く大型化していくと思われたVモーショングリルでしたが、2020年に発売したアリアやノートはメッキ部分が減少して洗練された外観に。今後はこういったデザインにシフトしていくのかもしれません。

ウインググリル

日産 マイクラ 2002年式
日産 マイクラ 2002年式

Vモーショングリルが導入されるより前、日本市場の日産車にはファミリーフェイスといえるものは存在しませんでした。

しかし、欧州市場で販売されていた車種には「ウインググリル」という、上記画像のようなグリルを採用していました。グリルが2つに分かれている見た目が翼にみえることからそう名付けられています。

とはいえ、現行の日産車にはウインググリルは用いられておらず、GT-RやフェアレディZなど一部車両を除き、ほとんどがVモーショングリルを採用しています。

【インフィニティ】ダブルアーチグリル

日産の北米ブランド「インフィニティ」では、サイドのラインが内側に湾曲しているダブルアーチグリルを採用しています。

ほとんどの国産車には採用されていませんが、シーマやフーガ、シルフィといった車種には今でもこのグリル形状が用いられています。

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【マツダ】5ポイントグリル

マツダ CX-30 2019年式
マツダ CX-30 2019年式

マツダこだわりの5角形グリル。スカイアクティブ技術を搭載しデザインを新たにした今も、5ポイントグリルは健在です。他のメーカーと比べて存在感は薄いものの、現在もロードスターなど一部車両を除くマツダ車に採用されています。

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近年のマツダ車は「魂動デザイン」も

マツダ CX-30 2019年式

マツダはフロントだけでなく、ボディ全体に鼓動デザインという独自の形状を採用しており、どこから見てもマツダ車だとわかるようになっています。

鼓動デザインの見どころはボディサイドに映るS字型の光沢。マツダのデザイナー達はこのラインを描くためにかなりの試行錯誤を繰り返したと言います。

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【三菱】ダイナミックシールド

三菱 eKクロス 2020年式
三菱 eKクロス 2020年式

近年の三菱車に続々と採用されているデザインです。グリルのサイドと下方からシールドを包んでいる姿がイメージされています。

三菱 デリカD:5
三菱 デリカD:5
かなり威圧感のある風貌をしている

大まかなコンセプトは同じですが、車種によって少しずつ形状が異なります。

例えばSUVの「エクリプスクロス」とミニバンの「デリカD:5」では全く印象が違うものとなっていますが、ダイナミックシールドを採用している、ということははっきりとわかるようになっています。

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【スバル】ヘキサゴングリル

スバル レヴォーグ 2020年式
スバル レヴォーグ 2020年式

スバルのフロントグリルはヘキサゴン(六角形)を採用しています。その理由として、スバルいわく「六角形は自然界で最も安定した形である」とのこと。

また、メーカー名のスバルに6連星の意味があることも由来しているといいます。

【スバルの歴史と名車】革新と熟成を繰り返し、着実に前へ!

外車編

【アウディ】シングルフレームグリル/2分割グリル

シングルフレームグリル

アウディ A8 2017年式
シングルフレームグリル
アウディ A8 2017年式

2000年代からは現在まで採用されている「シングルフレーム」は、シンプルなメッキフレームを使用しています。最近ではグリルフロント全面に拡大しており、六角形のような形状をしています。

2分割グリル

アウディ A6 クワトロ
2分割グリルのアウディ A6 クワトロ

シングルフレームが定着する前は、「2分割グリル」というものが設定されていました。これは、フロントグリルを上下に2分割し、ナンバープレートをその間に配置させるというデザイン。初めて2分割グリルが登場したのは90年代後半のアウディ A8からです。

アウディはこの2分割グリルをラインナップ全車に採用し、アウディ車のアイデンティティとしました。フロントグリルでアウディのアイデンティティを表現するようになったのはこの頃からです。

【自動車の歴史】アウディの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【BMW】キドニーグリル

BMW 5シリーズ 2020年式
BMW 5シリーズ 2020年式

BMWの「キドニーグリル」は、BMW初のオリジナルモデルである「303」が生産された1933年からずっと形を変えながら採用されています。

キドニーとは腎臓のことで、左右に2つ並んだグリルが腎臓のように見えることからその名が付けられたとも言われています。

BMWの代名詞キドニーグリルの意味や由来とは?塗装やLEDなどのカスタム例も

時代が経つにつれてどんどん大型化

初代3シリーズ
BMW 初代3シリーズ
昔のBMW車はキドニーグリルが小さいことが多い

車のデザインが変わってもキドニーグリルを見ればすぐにBMWの車だとわかります。また、時代によってグリルの大きさに大きく差があり、古い車ほど控えめなサイズ感であることが多いです。

BMW M3 コンペティション 2020年式
BMW M3 コンペティション 2020年式
大型キドニーグリルは賛否両論を呼んでいる

逆に近年のモデルになってくると、キドニーグリルはどんどん大型に。一部の車種ではこの画像のようにかなり大げさなサイズにまで拡大しています。

【自動車の歴史】BMWの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【メルセデスベンツ】ダイヤモンドグリル

Sクラス クーペ 2014年式
メルセデス・ベンツ Sクラス クーペ 2014年式

SクラスクーペやSLSなど、メルセデス・ベンツ車のなかでもスポーツグレードに採用されているグリルです。このグリルが登場し始めたのは2010年代に入ってからで、比較的新しいデザイン。

ベンツ車のオーナーからはかなり人気があるようで、通常はダイヤモンドグリルを採用していない車種でも、カスタムでグリルを変更するという方も多いです。

ロゴの名前は「スリーポインテッドスター」

メルセデス・ベンツ CLS63 AMG
メルセデス・ベンツ CLS63 AMG
フロントグリル中央のロゴがスリーポインテッドスター

グリルの中央に位置するマークは、スリーポインテッドスターといって、メルセデス・ベンツのロゴにもなっています。1909年に商標登録され、以後変わらずベンツのフロントを飾り続けてきました。

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【メルセデスAMG】パナメリカーナグリル

メルセデスAMG GT-R 2018年式
メルセデスAMG GT-R 2018年式

パナメリカーナグリルとは、縦格子のようなデザインをしたグリルのことです。

このグリルは、メルセデスAMGの車であれば装着されるわけではなく、最強グレードにのみ装備を許される特別なもの。仮にこれを装着した車でドライブをすれば、車好きから振り向かれること間違いなしです。

メルセデス・ベンツ 300SL 1952年式
メルセデス・ベンツ 300SL 1952年式

パナメリカーナという名前は、50年代にメキシコで行われた公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」に由来しています。

1952年にこのレースへと出場し、優勝を飾った300SLプロトタイプに縦型フィンのグリルが採用されていたことから、以降優れたスポーツモデルにもこのグリルが使われるようになったのです。

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【アルファロメオ】盾型フロントグリル

アルファロメオ ジュリア クアドロフォリオ 2018年式
アルファロメオ ジュリア クアドロフォリオ 2018年式

アルファロメオのフロントグリルは逆三角形の形が特徴的です。

グリル上部に配置されているエンブレムは、赤い十字架と大蛇が描かれており、ミラノ市章とヴィスコンティ家の紋章を表しています。

アルファロメオのエンブレムのもととなったヴィスコンティ家の紋章
アルファロメオのエンブレムのもととなったヴィスコンティ家の紋章。グリル形状と同じ盾形に見えなくもない?

フロントグリルはこのエンブレムを戴く盾をイメージしていると言われています。

【アルファロメオの歴史と名車】2020年で創業110周年

【ボルボ】アイアンマーク

ボルボ V60 2019年式
ボルボ V60 2019年式

ボルボのグリルはアイアンマークと呼ばれており、丸と矢印を組み合わせた構造をしています。アイアンマークは、ボルボの拠点であるスウェーデンにて、古くから「製鉄」を意味するシンボルとして使用されてきました。

スウェーデン製の鉄は他国のものに比べて品質が優れており、「頑丈かつ信頼性が高い」と評判だったようです。ボルボは、そのイメージを自社の自動車にも取り入れたいという意図でアイアンマークを取り入れたと言われています。

現にボルボは、ドライバーの安全性を第一に考えており、安全装備などに妥協を許さないメーカーとして知られています。まさにアイアンマークはボルボのイメージに相応しいと言えるでしょう。

【ボルボの歴史】安全かつ丈夫な車にこだわるメーカーの軌跡

【フォルクスワーゲン】ワッペングリル

フォルクスワーゲン トゥアレグ
フォルクスワーゲン トゥアレグ
Matthias93 パブリック・ドメイン
出典 : https://commons.wikimedia.org/

かつてフォルクスワーゲンが採用していた「ワッペングリル」はシルバーで逆台形のような形をしています。ワッペンは紋章を意味しており、ドライバーを守る盾もイメージしているとか。

最新のモデルでは採用されていませんが、堅牢なイメージがかっこいいですね。

【自動車の歴史】フォルクスワーゲンの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【ロールスロイス】パルテノングリル

ロールス・ロイス ファントム 2019年式
ロールス・ロイス ファントム 2019年式

その名の通り、パルテノン神殿をモチーフとした迫力のあるグリルです。

通常はメッキ部分が増えるとチープに見えてしまうことに加え、品のないように感じさせてしまう恐れがあるのですが、ロールスロイス車は全くそれを感じさせず、きらびやかな雰囲気を演出しています。

ボンネットのマスコットは「スピリット オブ エクスタシー」

スピリット オブ エクスタシー

ロールスロイス社にはエンブレムの他に、画像のようなマスコットが取り付けられています。これは、スピリット オブ エクスタシー(別名:フライングレディ)と呼ばれるものです。

衝突時に危険であったり、盗難に遭いやすかったりと、問題視する声が多々寄せられたため、現行のモデルではこのマスコットをボンネット内部に収納できるようになりました。

ロールスロイスとは?ルーツや歴史を紹介!

フロントグリルは車の顔!

アルファロメオ4C Spider

フロントグリルはエンジンやラジエーターを冷やし熱を逃がすためでなく、デザインアイコンとしても重要な役割を果たしています。

特に現在では空冷エンジンから水冷エンジンになり、ラジエータを冷却するダクトも別に設けられる場合もあり、デザインとしての役割の比重が大きくなっています。

各メーカーが自社の車を一目で印象づけられるように特徴的なフロントグリルを採用しています。フロントグリルの好みで車を選ぶのもいいかもしれませんね。

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