MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

役立つ情報

更新

車のフロントグリルってどの部分?各メーカーのデザイン&名称も紹介

外車編

本記事で扱っている外車メーカーは以下表のとおりです。

メーカー名グリル名称
アウディシングルフレームグリル/
2分割グリル
BMWキドニーグリル
メルセデス・ベンツダイヤモンドグリル
メルセデスAMGパナメリカーナグリル
アルファロメオ盾型グリル
ボルボアイアンマーク
フォルクスワーゲンワッペングリル
ロールスロイスパルテノングリル

【アウディ】シングルフレームグリル/2分割グリル

シングルフレームグリル

アウディ A8 2017年式
シングルフレームグリル
アウディ A8 2017年式

2000年代からは現在まで採用されている「シングルフレーム」は、シンプルなメッキフレームを使用しています。最近ではグリルフロント全面に拡大しており、六角形のような形状をしています。

2分割グリル

アウディ A6 クワトロ
2分割グリルのアウディ A6 クワトロ

シングルフレームが定着する前は、「2分割グリル」というものが設定されていました。これは、フロントグリルを上下に2分割し、ナンバープレートをその間に配置させるというデザイン。初めて2分割グリルが登場したのは90年代後半のアウディ A8からです。

アウディはこの2分割グリルをラインアップ全車に採用し、アウディ車のアイデンティティとしました。フロントグリルでアウディのアイデンティティを表現するようになったのはこの頃からです。

【自動車の歴史】アウディの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【BMW】キドニーグリル

BMW 5シリーズ 2020年式
BMW 5シリーズ 2020年式

BMWの「キドニーグリル」は、BMW初のオリジナルモデルである「303」が生産された1933年からずっとかたちを変えながら採用されています。

キドニーとは腎臓のことで、左右に2つ並んだグリルが腎臓のように見えることからその名が付けられたとも言われています。

BMWの代名詞キドニーグリルの意味や由来とは?塗装やLEDなどのカスタム例も

時代が経つにつれてどんどん大型化

初代3シリーズ
BMW 初代3シリーズ
昔のBMW車はキドニーグリルが小さいことが多い

車のデザインが変わってもキドニーグリルを見ればすぐにBMWの車だとわかります。また、時代によってグリルの大きさに大きく差があり、古い車ほど控えめなサイズ感であることが多いです。

BMW M3 コンペティション 2020年式
BMW M3 コンペティション 2020年式
大型キドニーグリルは賛否両論を呼んでいる

反対に近年のモデルになってくると、キドニーグリルはどんどん大型に。一部の車種ではこの画像のようにかなり大げさなサイズにまで拡大しています。

【メルセデスベンツ】ダイヤモンドグリル

Sクラス クーペ 2014年式
メルセデス・ベンツ Sクラス クーペ 2014年式

SクラスクーペやSLSなど、メルセデス・ベンツ車のなかでもスポーツグレードに採用されているグリルです。このグリルが登場し始めたのは2010年代に入ってからで、比較的新しいデザインになっています。

ベンツ車のオーナーからはかなり人気があるようで、通常はダイヤモンドグリルを採用していない車種でも、カスタムでグリルを変更するという方も多いです。

ロゴの名前は「スリーポインテッドスター」

メルセデス・ベンツ CLS63 AMG
メルセデス・ベンツ CLS63 AMG
フロントグリル中央のロゴがスリーポインテッドスター

グリルの中央に位置するマークは、スリーポインテッドスターといって、メルセデス・ベンツのロゴにもなっています。1909年に商標登録され、以後変わらずベンツのフロントを飾り続けてきました。

【自動車の歴史】メルセデスベンツの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【メルセデスAMG】パナメリカーナグリル

メルセデスAMG GT-R 2018年式
メルセデスAMG GT-R 2018年式

パナメリカーナグリルとは、縦格子のようなデザインをしたグリルのことです。

このグリルは、メルセデスAMGの車であれば装着されるわけではなく、最強グレードにのみ装備を許される特別なもの。仮にこれを装着した車でドライブをすれば、車好きから振り向かれること間違いなしです。

メルセデス・ベンツ 300SL 1952年式
メルセデス・ベンツ 300SL 1952年式

パナメリカーナという名前は、50年代にメキシコで行われた公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」に由来しています。

1952年にこのレースへと出場し、優勝を飾った300SLプロトタイプに縦型フィンのグリルが採用されていたことから、以降優れたスポーツモデルにもこのグリルが使われるようになったのです。

メルセデス・ベンツ・AMGとは?AMGの読み方や車種の違いも【歴史と名車】

【アルファロメオ】盾型グリル

アルファロメオ ジュリア クアドロフォリオ 2018年式
アルファロメオ ジュリア クアドロフォリオ 2018年式

アルファロメオのフロントグリルは逆三角形のかたちが特徴的です。

グリル上部に配置されているエンブレムは、赤い十字架と大蛇が描かれており、ミラノ市章とヴィスコンティ家の紋章を表しています。

アルファロメオのエンブレムのもととなったヴィスコンティ家の紋章
アルファロメオのエンブレムのもととなったヴィスコンティ家の紋章。グリル形状と同じ盾形に見えなくもない?

フロントグリルはこのエンブレムを戴く盾をイメージしていると言われています。

【ボルボ】アイアンマーク

ボルボ V60 2019年式
ボルボ V60 2019年式

ボルボのロゴはアイアンマークと呼ばれる、丸と矢印を組み合わせた構造をしており、グリルはそれに対応したデザインをしています。アイアンマークは、ボルボの拠点であるスウェーデンにて、古くから「製鉄」を意味するシンボルとして使用されてきました。

スウェーデン製の鉄は他国のものに比べて品質が優れており、「頑丈かつ信頼性が高い」と評判だったようです。ボルボは、そのイメージを自社の自動車にも取り入れたいという意図でアイアンマークを取り入れたと言われています。

現にボルボは、ドライバーの安全性を第一に考えており、安全装備などに妥協を許さないメーカーとして知られています。まさにアイアンマークはボルボのイメージに相応しいと言えるでしょう。

【フォルクスワーゲン】ワッペングリル

フォルクスワーゲン トゥアレグ
フォルクスワーゲン トゥアレグ
Matthias93 パブリック・ドメイン
出典 : https://commons.wikimedia.org/

かつてフォルクスワーゲンが採用していた「ワッペングリル」はシルバーで逆台形のようなかたちをしています。ワッペンは紋章を意味しており、ドライバーを守る盾もイメージしているとか。

最新のモデルでは採用されていませんが、堅牢なイメージがかっこいいですね。

【自動車の歴史】フォルクスワーゲンの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

【ロールスロイス】パルテノングリル

ロールス・ロイス ファントム 2019年式
ロールス・ロイス ファントム 2019年式

その名の通り、パルテノン神殿をモチーフとした迫力のあるグリルです。

通常はメッキ部分が増えるとチープに見えてしまうことに加え、品のないように感じさせてしまう恐れがあるのですが、ロールスロイス車は全くそれを感じさせず、きらびやかな雰囲気を演出しています。

ボンネットのマスコットは「スピリット オブ エクスタシー」

ロールスロイス社にはエンブレムの他に、画像のようなマスコットが取り付けられています。これは、スピリット オブ エクスタシー(別名:フライングレディ)と呼ばれるものです。

衝突時に危険であったり、盗難に遭いやすかったりと、問題視する声が多々寄せられたため、現行のモデルではこのマスコットをボンネット内部に収納できるようになりました。

ロールスロイスとは?ルーツや歴史を紹介!

フロントグリルは車の顔!

アルファロメオ4C Spider

フロントグリルはエンジンやラジエーターを冷やし熱を逃がすためでなく、デザインアイコンとしても重要な役割を果たしています。

特に現在では空冷エンジンから水冷エンジンになり、ラジエータを冷却するダクトも別に設けられる場合もあり、デザインとしての役割の比重が大きくなっています。

各メーカーが自社の車を一目で印象づけられるように特徴的なフロントグリルを採用しています。フロントグリルの好みで車を選ぶのもいいかもしれませんね。

【車のエンブレム一覧】日本車&外車のマーク・ロゴを完全網羅!

自動車メーカーのエンブレム記事はこちらから

ヨーロッパ車のマーク(ロゴ)

イギリス車のマーク(ロゴ)

北米車のマーク(ロゴ)

アジア車のマーク(ロゴ)

ロシア車/オーストラリア車などその他のマーク

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード