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【水要らずのコーティング剤】シャインアーマーを実際に使ってみた
目次
話題のシャインアーマーとは
シャインアーマーは米国メーカーが販売しているコーティング剤です。外装用のFORTIFYクイックコートや、内装用ALL PURPOSEインテリアクリーナーなどが販売されています。
内装用の「ALL PURPOSEインテリアクリーナー」はビニール、レザー、プラスチックに使用できるとのことで、静電気・日焼けを防止する効果もあるようです。
日本での価格は2,000~3,000円ほど。Amazonで購入するのが一般的です。米国の公式ホームページでは、FORTIFYクイックコートが19.95ドル、ALL PURPOSEインテリアクリーナーが19.95ドルで販売されているため、国内外でほとんど価格差はないと言えるでしょう。
コーティング剤以外としては、タイヤワックスの「プリスティンタイヤシャインジェル」や、レザークリーナーの「カーレザーアンドコンディショナー(いわゆるレザークリーナー)」など、10種類ほどの製品がラインナップされています。
水を使わないから場所を選ばず洗車できる
シャインアーマーの最たる特徴は水を使わないということ。
昨今の住宅事情を考えると、洗車できる場所が限られ、水を大量に使った洗車が困難な世帯が増えています。そのため、年末年始にはガソリンスタンドや洗車場は非常に混雑します。そういった場合において水無しで洗車ができるというのはかなり強いポイントであるといえます。
年末の駆け込み前に洗車をしておいて、あとは家の近所で水なし洗車で済ませば、少ない時間で高い効果が期待できるのではないでしょうか。東京オートサロン、オートメッセ、その他イベントブースでの洗車にも役立ちそうです。
Amazonのレビューが3万6000件を超えているにも関わらず、★4.3の高評価を獲得しているという点も信頼性を高めています。
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シャインアーマーの使い方
米国の製品ということも有り、実際のパッケージでは使い方が英語で記載されています。簡単に和訳したものを掲載しますので参考にしてください。
【外装用】FORTIFYクイックコートの使い方
- 湿らせた清潔なマイクロファイバータオルと車体表面にスプレーする(およそ7.5cm四方)。
- 1.のマイクロファイバータオルで車体表面を優しく拭く。
- 乾いたマイクロファイバータオルに持ち替え、スプレーが乾燥する前に拭き、ムラを無くすために乾拭きをする。
- 1~3を光沢が出るまで繰り返し、車全体に施工します。ガラス、塗装、金属、プラスチックに使用できます。
【内装用】ALL PURPOSE インテリアクリーナーの使い方
- 内装に直接スプレーする。もしくは、折りたたんだマイクロファイバータオルにスプレーする。
- 表面をやさしく1枚目のタオルで拭く。
- 乾燥したマイクロファイバータオルに持ち替え、余分を拭きとる。
- 3~4週間に1度繰り返しメンテナンスするのが最もおすすめです。(もしくは、必要な時に適宜施工)
そのほかの使い方に関しては、いずれの注意事項も国内商品と同じで、目に入ったらよく洗い流すこと、子供の手の届かない場所に保管することなど、一般的なことが書かれていますので、取扱いに関する特別な内容はありませんでした。
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【外装編】FORTYクイックコートの施工
用意したもの
- シャインアーマー「FORTYクイックコート」
- マイクロファイバータオル3枚(塗布用、濡れ拭き、乾拭き)
施工手順
1.ボディにコーティング剤を吹きかける
ボディーにFORTYクイックコートを吹きかけます。吹きかける量が多すぎると拭き取りが大変なので、国産セダンならボンネットで4プッシュ、ミニバンなら2プッシュくらいで十分です。スプレーはかなり広範囲に散布できますので、非常に楽に広い範囲をカバーできます。
2.コーティング剤を伸ばす
吹きつけた溶剤が乾く前に、水を含んだマイクロファイバータオルで、全体に塗り伸ばします。次に乾拭きするので、洗車傷の予防を含め、拭いた後に水滴が多少残るくらい含ませてください。
拭き心地はスルスルとしており、気持ちよく拭くことができます。この時に均等に溶剤を塗り伸ばすことができれば、次の工程が楽になります。慣れが必要ですが、回数をこなせば要領が掴めてきます。コツは、軽くタオルに手をのせて、力を入れず、一定の力、一定の速度でタオルを滑らせること。
3.コーティング剤を拭き上げる
乾燥したマイクロファイバータオルで拭きあげます。この際にムラが出ないよう注意しましょう。仕上がり面をよく観察して、拭き残しが無いようにしてください。
水弾きなどの比較
シャワーノズル付ホースで水をかけたところ、細かい水滴がたくさんできたことから、シャインアーマーは撥水系のコーティング剤のようです。ボディの施工に関しては、一度キレイにしてあるボディなら十分に満足できるでしょう。
鉄粉汚れ、水垢に関しては、簡単に落とせる汚れではないので、一度しっかり仕上げてから、FORTYクイックコートを施工するのがよいといえます。
少し油感が強いコーティング剤なので、窓ガラスもOKとありますが、目立たないところで確認してから判断した方が良いと考えます。
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ほとんど水を使わずにコーティングができた
全く水が不要というわけではありませんが、通常より遥かに少ない水量で簡単に施工ができます。仕上がりのツヤに関しても十分だと感じました。塗りムラが出やすい面もありますが、ボンネット、ドア、バンパーなど部品ごと順番に仕上げれば、初心者でも簡単に施工できるといえます。
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【内装編】ALL PURPOSEインテリアクリーナーの施工
用意したもの
- シャインアーマー「ALL PURPOSEインテリアクリーナー」
- マイクロファイバータオル2枚(塗布用、乾拭き用)
施工手順詳細
内装では左後ろのドアに施工しました。
1.タオルにコーティング剤を吹きかけ、拭き上げる
タオルに2プッシュ程度、ALL PURPOSEインテリアクリーナーを吹きかけ、拭きあげます。次に乾拭きをするので、全体にムラなく伸ばす意識で優しく塗り広げていきます。
ドアのように凹凸が多い場所や、電子機器、スイッチ周辺などが多いので、基本スタイルとして直接吹きかけず、タオルに吹き付けてから施工した方が無難です。
2.乾拭きで仕上げる
塗りムラが残らないように乾拭きして仕上げます。水拭きだけに比べ、サラサラした触り心地になり、若干ツヤが出たように感じる程度ですので、やらないより良いかなと思うレベルです。
ただし、日焼けの予防効果などもあると記載がありますので、革製品や、内装の割れ予防の期待はして良いのではないでしょうか。
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【まとめ】水要らずでこの性能はオススメ!
水を大量に使わずにこの仕上がりになるのであれば、十分検討の余地があるといえます。ただし、事前に鉄粉落としや、水垢落としなど、ある程度キレイにしておくことが前提となります。
その条件さえクリアできていれば、その後の洗車はこれさえあれば、2L程度の水の量でレガシィ1台の洗車を完遂できてしまいます。駐車場に水道が無いとか、ガソリンスタンドが混雑している、イベント展示中の車など、手軽に施工できるということが最大のメリットといえます。
極端な事を言えば、月極駐車場でも洗車できてしまうツールといえるでしょう。持っていくものは、ペットボトルサイズの水、マイクロファイバータオル3枚、溶剤の3種類さえあれば、洗車ができてしまいます。
洗車でお悩みの方や、イベント出展が多い方など、一度使ってみてはいかがでしょうか。
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【内装用】ALL PURPOSEインテリアクリーナー
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- 執筆者プロフィール
- 渡辺 喬俊
- 1986年生まれ、元システムエンジニアからクルマ業界へ転身、社外品サスペンションの試作や、ドライビングサポートのセンサー部品テストドライバーの仕事を経験。愛車はSW20 MR2とBP5 レガシィ。壊れない車が欲し...