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「RV」って何?徐々に盛り上がる「RV熱」~ジムニーやバモスホンダ…1970年代に増加した変種たち~【推し車】
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1970年に現れ、現在まで続く小さな巨人、ジムニー
クロカン(クロスカントリー)4WDや商用車をベースに乗用車チックにカスタマイズしてカッコよく乗る…のが後のRVブームへつながり、爆発的なヒットで旧来主役だったセダンやクーペを駆逐していくわけですが、その原型で重要車種のひとつが1970年に現れます。
それが現在でも人気車種のひとつであるスズキの軽クロカン、「ジムニー」。
そもそもは、戦後復興期にオート三輪で頭角を表し、軽4輪への移行期に開発能力不足から市場を去っていた「ホープ自動車」の少量生産車、「ホープスター・ON型4WD」をベースに、スズキの伝説的指導者・鈴木 修 氏が目をつけ生産権を購入したのが始まり。
当時のジープ型クロカン4WDなんて、自衛隊や警察、官公庁の需要を除けば「悪路走破性以外に何もないスパルタンなクルマなんて誰が乗る?」という状態でしたから、スズキ社内でも猛烈な反発があったそうですが、「天啓」を得た鈴木 修 氏は文字通り猪突猛進。
自動車メーカーとしての再参入を断念したホープ自動車から権利を買うと、スズキで量産できる仕様へ変更して1970年4月に発売、当時のキャリイと同じ空冷2気筒2サイクルの360ccエンジンながら圧倒的な悪路走破性に加え、小型軽量がウケます。
もっとも「ジープ型のクルマ」が大ヒットする時代ではありませんでしたが、「どうせ小さいし軽自動車だし、1台くらいそんな車があっても困らない」ジムニーは、ジワジワとそのユーザー層を増やしていくのでした。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...