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「RV」って何?徐々に盛り上がる「RV熱」~ジムニーやバモスホンダ…1970年代に増加した変種たち~【推し車】

軽トールワゴンの始祖、1970年代のオーパーツ、ライフステップバン

アメリカでは同種のクルマ(当然もっと大きい)が存在したとはいえ、日本にとっては「20年早く生まれたワゴンR」であり、現在のN-VANそのものでもある「ライフステップバン」…1970年代の日本車とは思えないオーパーツだ

ホンダはバモスホンダ以外にもう2車種、「気合を入れて空回りしたRVの元祖」を販売しており、それが1972年発売の「ライフステップバン」と、1973年の「ライフピックアップ」。

環境対策がしやすい水冷エンジンを積み、スペース効率に優れた2BOXタイプのFF軽乗用車であり、少し遅れて登場して世界的大ヒットとなる初代シビック原型とも言える「ライフ」(初代)をベースに、背の高い5ドア、およびピックアップトラック化したもの。

あくまで軽商用登録だったので、フルキャブオーバー軽1BOXバンや軽トラに実用性では全くかなわなかったものの、ベーシックな軽乗用車の背を高くしてスペース効率を向上し…というのは、1993年に爆発的ヒットで革命を起こした初代スズキ「ワゴンR」と全く同じ。

「20年早く生まれたワゴンR」がただの不便な軽バン扱いで全く売れなかったというのですから、1970年代の国内自動車市場はどれだけ保守的だったのかがわかるエピソードで、まさに「生まれるのがあまりにも早すぎたRV」の代表格でしょう。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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