「RV」って何？徐々に盛り上がる「RV熱」～ジムニーやバモスホンダ…1970年代に増加した変種たち～【推し車】

1970年代はピックアップトラックにも「RVの原型」があった

ダブルキャブ、シングルキャブを問わず、アメ車風スポーツピックを志向してイマイチだった国内のピックアップトラックですが、セダンやクーペ型ピックアップより、仕事用のピックアップトラック（あるいは小型ボンネットトラック）のRV化が進んだのが1970年代。

その代表作が2代目トヨタ ハイラックスに設定された「ハイウェイ」というグレードで、2リッターガソリンエンジンにオートマ車も設定、シティオフローダー的な感覚で乗ってもらおうという1990年代RVブームを思わせる構成でした。

さらに、ベレットとフローリアンの陳腐化により販売面で苦戦、GM傘下で再建を図るいすゞも、GMからの依頼で作った小型ピックアップ、「シボレー LUV」…国内名「いすゞ ファスター」が、スタイリッシュな装いで1972年に発売。

後の2代目で4WDモデル「ファスターロデオ」が追加され、1990年代RVブームにはロデオ（ファスターとしては3代目）のキャンピングカー仕様が長らく人気となる原型となりました。

ライトバンや1BOXバンも新型車は登場しつつも「RVの原型」というよりは単純に性能向上、販売拡大に専念していた面は大きいものの、後のRVブームへ直接の原型となるモデルが登場し始めたという意味で、1970年代は重要な時代です。

これらを見たユーザーが1970年代後半にあらゆるクロカンや商用車をカスタマイズしだして、「初期RVブーム」を1980年頃から形成していった…というのは、また次回のお話。

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