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【トヨタランドクルーザー100は高級SUV】実燃費やディーゼルの評判からカスタムについても

トヨタ ランドクルーザー100とは?

トヨタ ランドクルーザー(100系)

トヨタ ランドクルーザー (通称”ランクル”) はトヨタが世界に誇るフルサイズSUVですが、数回にわたるモデルチェンジを経て1998年に誕生したのがトヨタ ランドクルーザー100です。トヨタ ランドクルーザーの基本コンセプトは「世界中の悪路を走り切る」というところにあります。

その走行試験には、トヨタ基準のものだけでなく、トヨタ ランドクルーザー専用の基準が設けられており、街乗りだけでなく、オフロードでの走行性能も重視されています。

トヨタ ランドクルーザーの「世界中の悪路を走り切る」というコンセプトのもと、それまでのトヨタ ランドクルーザーが悪路走破性を重視して製造されたのに対して、このトヨタ ランドクルーザー100からは本格的なラグジュアリー性を兼ね備えたSUVとして開発が進められました。

サスペンションの変更や操舵方式の変更など、乗り心地を重視した改良が数多く加えられただけでなく、内装においても木目調パネルの多用や本革シートの採用など高級車並みの装備を備えています。もちろん、従来のコンセプトに基づく悪路走破性や頑丈さは維持されています。

その結果、”オフロード界のセルシオ”とまで呼ばれるようになり、発売当時は三菱 ジープや日産 サファリを上回る売り上げを誇るなど大変人気な車種でした。現在でもその人気は健在であり、街中でもよく見かけることができるほか、高速道路のパトロールカーなど幅広い場所で活躍しています。

@YUTO PHOTOGRAPHER/stock.adobe.com

トヨタ ランドクルーザー100の外装・デザイン

©art_zzz/stock.adobe.com

先代のトヨタ ランドクルーザー80までは全体的に角ばったデザインが採用されていましたが、よりラグジュアリー性を高めるためにこのトヨタ ランドクルーザー100からはより丸みを帯びたデザインとなりました。ボディ全体だけでなくヘッドライトやフロントグリルにもより丸みを与えることで、本格的な高級SUVとしての方向性を強く打ち出しています。

トヨタ ランドクルーザー100の内装・デザイン

ハンドルやセンターコンソールに木目調のパーツが使用されたり、ハンドルが本革で作られたりしています。これはもちろん、従来までのトヨタ ランドクルーザーとは異なり、高級感あふれるSUVということが強く意識されたためです。

トヨタ ランドクルーザーの変遷・歴史

ここで従来のトヨタ ランドクルーザーの歴史を振り返ってみます。

トヨタ ランドクルーザーBJ・FJ

トヨタ ランドクルーザー(初期はトヨタジープBJ型
トヨタ ジープBJ

警察予備隊 (現:陸上自衛隊) への納入を目的として、1951年に”ジープBJ型”として開発が始まり、1954年に現在と同じく”ランドクルーザー”と改名されました。ちなみに、”ランドクルーザー”という車名は「rover(海賊)を駆逐する巡洋艦(cruiser)」、すなわち”ランドローバーを駆逐する”という意味が込められていると言われています。

トヨタ ランドクルーザー20

トヨタ ランドクルーザー初のモデルチェンジを受け、海外輸出を目的に1955年に販売が開始されました。現在のフルタイム四輪駆動システムとは異なり、FRであったことが特徴的となっています。

トヨタ ランドクルーザー40

1960年に販売が開始され、24年間にわたって販売が続いたロングセラー車となっています。なお、30という数字はトヨタ ランドクルーザー20のマイナーチェンジですでに使われていたため、40となっています。1967年にはステーションワゴンとしてトヨタ ランドクルーザー55、56の生産も開始されました。

トヨタ ランドクルーザー60

先代のトヨタ ランドクルーザー40から脱却し、本格的ステーションワゴンとしてトヨタ ランドクルーザー55の後継車種として1980年に販売が開始されました。ステーションワゴンタイプは当時北米で人気であり、北米への輸出を強く意識して開発が行われました。

トヨタ ランドクルーザー70

1984年に販売が開始されたモデルで、この次代のトヨタ ランドクルーザー80からは高級SUVとして開発が進められたので、オフロード性を重視している最後のトヨタ ランドクルーザーということから人気が高くなっています。その人気の高さゆえ、2014年には販売30年を記念し期間限定モデルとして再販されました。

トヨタ ランドクルーザ―80

高級SUVとして従来の悪路走破性だけでなく、内外装の高級化など改良が行われ、1989年に販売が開始されました。このトヨタ ランドクルーザー80からすべてのモデルにフルタイムの4WDが採用されています。このことから、トヨタ ランドクルーザー100が”オフロード界のセルシオ”と呼ばれたのに対し、トヨタ ランドクルーザー80は”四駆のクラウン”と呼ばれていました。

トヨタ ランドクルーザー200

先代のトヨタ ランドクルーザー100が排ガス規制に適合しなくなったことから、2007年に販売が開始され、トヨタ ランドクルーザー100を上回る豪華な内装が備えられた最高級SUVとして開発されました。その本体価格は400万円を超えるなど、従来のトヨタ ランドクルーザーでは考えられないほどの高級感を備えています。

日本ではあまり見られないトヨタ ランドクルーザー105

高級志向で開発されたトヨタ ランドクルーザー100ですが、従来の悪路走破性や頑丈さが海外では人気を誇っており、国連やオーストラリア向けにトヨタ ランドクルーザー105というモデルが輸出されていました。シャーシをトヨタ ランドクルーザー80から流用することで従来の頑丈さを保ちつつ、オーストラリア向けには合計180L積載可能となる予備タンクを設けました。

その従来のトヨタ ランドクルーザーらしさが好評であり、オーストラリアでは絶大な人気を誇った過去があります。オーストラリアから日本に逆輸入されている車両も存在しますが、日本においてはほとんど見ることのできない系列となっています。

ランドクルーザーの歴史についてさらに詳しくはこちら

トヨタランドクルーザー100の中古車価格は?

©takasu/stock.adobe.com

前述のとおり、トヨタ ランドクルーザー100はその高い悪路走破性と高級感によって人気があり、中古市場においても高値で取引されているのが特徴。トヨタ ランドクルーザー100は93万円~585万円で取引されており、それまでのトヨタ ランドクルーザーがこの半分程度で取引されていることから、トヨタ ランドクルーザー100の人気の高さがうかがえます。

一方で、トヨタ ランドクルーザー100にさらに高級感あふれる内外装を加えたトヨタ ランドクルーザー200はトヨタ ランドクルーザー100の倍以上にもなる298万円~1018万円で取引されています。それゆえ、トヨタ ランドクルーザー200は高くて手が出せないけれども、トヨタ ランドクルーザーならではの高級感と走破性が欲しい!という方にはちょうど良いと言えるでしょう。

ちなみに、トヨタ ランドクルーザー100の人気の高さは90年代に窃盗が多発したということからもうかがい知れます。

最新「ランドクルーザー100」中古車情報
本日の在庫数 222台
平均価格 323万円
支払総額 114~911万円

トヨタ ランドクルーザー100の車両性能:ディーゼルモデルが人気!

トヨタ ランドクルーザー100にはバンとワゴンの2タイプがあります。
2タイプの車両諸元はそれぞれ次のようになっています。

【バンタイプ】

全長 全幅 全高
4,890 1,940 1,860
ホイールベース 車両重量 乗車定員
2,850 2,400 8
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm
車両重量:kg 乗車定員:人
エンジン種類 2UZ-FE
排気量 4,663
最高出力 235ps(173kW)/4,800rpm
最大トルク 43.0kg・m(421.7N・m)/3,600rpm
トランスミッション 4AT
駆動方式 4WD
使用燃料 ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

【ワゴンタイプ】

全長 全幅 全高
4,890 1,940 1,860
ホイールベース 車両重量 乗車定員
2,850 2,480 5
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm
車両重量:kg 乗車定員:人

エンジン種類 1HD-FTE
排気量 4,163
最高出力 205ps(151kW)/3,400rpm
最大トルク 44.0kg・m(431.5N・m)/1,800rpm
トランスミッション 4AT/5MT
駆動方式 4WD
使用燃料 軽油
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

搭載エンジンはそれぞれバンタイプが205馬力4.2Lディーゼルターボ、ワゴンタイプが235馬力4.7L V8 ガソリンとなっています。バンタイプにはサードシートがないために5名定員となっていますが、ディーゼルエンジンによる燃費の良さなどからバンタイプのほうが人気が高くなっています。

しかしながら、ワゴンタイプに搭載されているV8エンジンはトヨタ ランドクルーザー史上初めて搭載されたもので、その静粛性はとても好評です。従来までの走破性を維持するために、トヨタ ランドクルーザー80で初めて採用されたフルタイムの四輪駆動システムが引き続き採用されています。

また、TEMSというショックアブソーバーの減衰力を自動で電子制御するシステムが採用され、悪路走破性だけでなく、乗り心地も向上しています。

トヨタ ランドクルーザー100の実燃費

©littlewolf1989/stock.adobe.com

口コミの情報などを見ると、ハイオクを入れる必要があり、燃費も8km/Lほどなので、遠出には向かないという声があります。

大排気量ゆえに燃費はあまりいいものとは言えないものです。また、毎年の自動車税はワゴンタイプで88,000円、バンタイプで76,500円となっています。

これに加え13年落ちの車は自動車税が15%増額になるなど、安い金額とは言い難い税金がかかってしまいます。もちろん、車が大きく重いため、車検ごとに57,000円の重量税もかかってしまうのがデメリット。

それに加えて、ワゴンタイプのガソリンエンジンはハイオクを使用しなければならないために月々の維持費が高額になるようです。以上みたように、軽自動車などとは比べ物にはならないほどの維持費の高さではありますが、ユーザーにはそれを上回るほどの魅力があるようです。

10年以上乗っている方もおられ、燃費が悪いことを承知で乗っている場合もあり、それほど大きな問題ではないと感じる方もおられます。

トヨタ ランドクルーザー100のカスタム情報!リフトアップなど

トヨタ ランドクルーザー100はSUVゆえに、リフトアップのカスタムが一番多いようです。リフトアップしてタイヤのインチアップなどをすることによって、ドレスアップの効果にもなり、悪路の走破性も向上することができます。もともと迫力のあるボディなので、リフトアップでさらに迫力を加えるというカスタムが一般的です。

一方で、リフトアップによって車高が上がることで重心も上がり安定性が失われるほか、車高制限のある橋やトンネルを通ることが難しくなってしまいます。また、逆にカスタムの王道であるローダウンや、内装の高級感をさらに高めるなど様々なカスタムの方法があるようです。

舗装されていない山道や雪道でも走れるようなカスタムになっています。トヨタ ランドクルーザー特有の悪路走破性がさらに向上したものと言えます。この幅の広さだと日本の狭い路地は走りにくそうです。

SUVながらも高級車のようなトヨタ ランドクルーザー100

トヨタ ランドクルーザー100について、その歴史からカスタムまで紹介しました。”King of SUV”としてトヨタが開発しただけあり、その悪路走破性は圧巻の一言です。

悪路を走るというだけでなく、高級感あふれる車として開発されたのがトヨタ ランドクルーザー100の最大の魅力といえるでしょう。男らしいSUVの豪快さと高級車に引けを取らない内装を備えるトヨタ ランドクルーザー100を是非検討してみてください!

トヨタのSUVについてのまとめはこちら!

その他SUVについてのまとめはこちら!

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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