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買ってはいけないハイブリッド車の特徴は?向いてる人やおすすめ車種など紹介
買ってはいけないハイブリッド車の特徴
今回は、買ってはいけないハイブリッド車とは何か、特徴やハイブリッド車を購入するのに向いている人、おすすめの車種、選び方も交えて解説してみました。初めてハイブリッド車を購入する、あるいはまったく初めて車を所有する人にもわかりやすく説明しています。
この項目では、買ってはいけないハイブリッド車の特徴を3つのポイントに注目して解説しました。
高額な販売価格
1つ目の特徴は「高額な販売価格」です。
ハイブリッド車は、エンジン単体のみ搭載されている車とは異なり、駆動用モーターや駆動用バッテリーなど、複数の電子制御システムが搭載されています。これらの付帯したアイテムが積み込まれた結果、開発費用や1台あたりの生産費用が高くなり、車両本体価格に反映されるケースがあるようです。
現代の日本で販売されている車には、エンジン単体のみ搭載されているグレードとハイブリッド仕様のグレードがいっしょに販売されているケースがあります。これらを比較してみると、車両本体価格で数十万円も異なる場面があるようです。
車両本体の購入予算に限りがある人なら、ハイブリッド車を無理に購入するよりもエンジン単体のみ搭載されているグレードで目的の車を購入したほうがよいかもしれません。
高額な修理代
2つ目の特徴は「高額な修理代」です。
ハイブリッド車はエンジン以外にも、駆動用モーターや駆動用バッテリーなど複雑な電子制御システムが搭載されています。もし、システムが故障してしまうと関連したパーツを丸ごと交換せざるを得なくなる可能性があるかもしれません。高額な修理費用を請求される恐れがあるでしょう。数十万円から数百万円と、車両本体が購入できるかもしれない修理費用を請求される可能性が考えられます。
修理費用で最たる例は駆動用バッテリーの劣化です。バッテリーの充電効率が悪くなり、走行に欠かせないエネルギーの貯蔵が不可能となる可能性が考えられます。インターネットの口コミをチェックしてみると、バッテリーを交換するだけで数十万円がかかったケースも見受けられ、車の維持に自信を失くす人もいるようです。
燃費性能が悪い
3つ目の特徴は「燃費性能が悪い」です。
カタログで燃費性能をチェックしてみると「ガソリン1リッターあたり30km走れる」などとキャッチコピーを出しているのを見かけるかもしれません。
しかし、実際の燃費性能はカタログ数値の7割程度とされており、期待に沿った燃費性能を発揮させるのは難しいでしょう。
加えて、エンジン単体のみ搭載されている車両と、ハイブリッドシステムを積んでいる車両では、車の重さ(車両重量)に大きな差があります。ハイブリッド車はエンジン単体のみ搭載車よりも、数十キログラムから数百キログラムも車両重量が重くなり、燃費性能が悪化する要因となりがちです。
ハイブリッド車を購入する際は、他の車種だけでなくエンジン単体仕様も販売されていれば比較してみるとよいかもしれません。
ハイブリッド車に向いている人
この項目では、ハイブリッド車を購入するのに向いている人を、3つのポイントに着目して解説しました。
初めて車を購入する人から、ハイブリッド車を選んだ経験がない人まで、いずれの人にも注目してもらいたい要素です。
- 年間の走行距離が多い
- 高速道路を走る機会が少ない
- 修理費用が気にならない
年間の走行距離が多い
1つ目は「年間の走行距離が多い」です。
例えば、ある車種でガソリンエンジン単体のみ搭載しているグレードと、ハイブリッドシステム搭載グレードがあったとしましょう。車両本体価格が、ガソリンエンジン仕様なら150万円、ハイブリッド仕様なら200万円と仮定します。1年間で10,000kmの総走行距離を走らせる人がこれらの車種をそれぞれ購入したケースを考えてみました。
ガソリンエンジン車とハイブリッド車の燃費性能なども加味して、燃料代を計算してみると、およそ4万円から5万円程度の差が出ると考えられます。
単純計算であれば車両本体価格だけでも50万程度の差があり、価格差を埋めるには10年以上同じ車両を乗り続けなければ損をしてしまうでしょう。
これらの要素から、年間の総走行距離が多い人で、ガソリン・軽油などの燃料を大量に消費する人ならハイブリッド車が向いているでしょう。
高速道路を走る機会が少ない
2つ目は「高速道路を走る機会が少ない」です。
ハイブリッド車の強みは「エンジンを無駄に働かせない」という点。市街地での走行で強みが発揮されるでしょう。
通行する道路に信号が多く設置されていると、停車と発進を繰り返す「ストップ&ゴー」に見舞われますが、駆動用モーターをエンジンと効率よいタイミングで発動させて燃費の悪化を防いでいます。モーターを駆動させるための電気は、ブレーキなどでスピードを落とした際に発生する「回生エネルギー」(回生ブレーキ)でまかなっており、ストップ&ゴーが多い市街地では多くの電気を蓄えられる仕組みです。
修理費用が気にならない
3つ目は「修理費用が気にならない」です。
ハイブリッド車は、エンジン単体のみ搭載している車種と異なり複雑な電子制御システムを採用しているため、一部でも故障が発生すると丸ごと部品交換となるケースがあります。
数十万円から数百万円の交換費用を請求されるケースがあるため、車自体の買い替えを余儀なくされるかもしれません。
修理費用に抵抗感がない人にはハイブリッド車が向いているのではないでしょうか。
買ってもいいハイブリッド車おすすめ5選
この項目では「買ってもいい」というテーマで、おすすめしたいハイブリッド車を5車種ピックアップしました。
買って安心、乗って安心の信頼性に優れた車たちです。ぜひ、ハイブリッド車を検討しているならチェックしてみましょう。
トヨタ プリウス
トヨタ「プリウス」は、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーと称して初代モデルが誕生。2023年、5代目となる新型が発売されました。
「第5世代ハイブリッドシステム」と呼ばれる新パッケージが用意され、1,800ccおよび2,000ccのガソリンエンジンに駆動用のモーターとバッテリーを装着しています。軽やかな加速感とレスポンスの良さに磨きがかかっており、ドライブが楽しくかつ高次元の燃費性能を実現しました。
スペック詳細情報
- 全長(mm):4,600
- 全幅(mm):1,780
- 全高(mm):1,420~1,430
- 車両重量(kg):1,360~1,420
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):26.7~32.6
- 最新「プリウス」中古車情報
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本日の在庫数 9769台 平均価格 178万円 支払総額 28~829万円
トヨタ ヤリス
トヨタ「 ヤリス」は、世界標準となるべく開発された、トヨタの技術の総力を結集して作り上げたコンパクトカーです。
2020年に登場した現行モデルでは、新開発の直列3気筒1,500cc「ダイナミックフォースエンジン」にハイブリッドシステムを搭載したグレードを用意。ハイブリッド仕様では「Direct Shift-CVT」と呼ばれるトランスミッションを採用し、低速域の伝達効率を大幅に改善しています。アクセルの踏み具合に合わせたレスポンスと、スムースな走りと優れた燃費性能を実現した車です。
スペック詳細情報
- 全長(mm):3,940
- 全幅(mm):1,695
- 全高(mm):1,500~1,515
- 車両重量(kg):980~1,090
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):35.4~36.0
- 最新「ヤリス」中古車情報
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本日の在庫数 1988台 平均価格 177万円 支払総額 107~328万円
ホンダ ステップワゴン
ホンダ「ステップワゴン」は1996年に初代が登場したミニバンジャンルでは定番のモデルです。
2022年に登場した6代目では、ターボチャージャー付のガソリンエンジン仕様に加え、「e:HEV」と呼ばれるホンダの2モーターハイブリッドシステムを組み合わせたグレードがラインナップされています。
駆動モーターはクラストップの出力となる184馬力を発揮し、モーターをメインとした走行が可能で、静かな乗り味を実現しました。
スペック詳細情報
- 全長(mm):4,600
- 全幅(mm):1,780
- 全高(mm):1,420~1,430
- 車両重量(kg):1,360~1,420
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):19.5~20.0
- 最新「ステップワゴン」中古車情報
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本日の在庫数 1097台 平均価格 193万円 支払総額 20~483万円
ホンダ ZR-V
ホンダ「ZR-V」は、2023年に発売開始されたクロスオーバータイプのSUVです。
ZR-Vでは、2,000cc直噴ガソリンエンジンに2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツe:HEV」を搭載したのが話題となりました。従来のホンダ車種で使用されてきたe:HEVに対し、燃費の向上や排気ガス対策の実施、静粛性が高まったのに加えて、上級クラスの車種に引けを取らない走行性能を実現しました。
スペック詳細情報
- 全長(mm):4,570
- 全幅(mm):1,840
- 全高(mm):1,620
- 車両重量(kg):1,560~1,630
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):21.5~22.1
マツダ CX-60
マツダ「CX-60」は、2022年に登場したクロスオーバーSUVです。
CX-60に用意されたハイブリッド仕様は、3,300ccの直列6気筒ディーゼルエンジンに「M Hybrid Boost」を組み合わせているのが特徴。ディーゼルエンジンにハイブリッドシステムを取り付けた珍しいパッケージングです。
モーターによる力強い加速やパワフルな走りに加え、燃費・環境性能を両立。旅行などで長距離走行が多かったり、山道などを走る機会が多かったりと余裕のある走りを楽しみたい人向けのSUVです。
スペック詳細情報
- 全長(mm):4,740
- 全幅(mm):1,890
- 全高(mm):1,685
- 車両重量(kg):1,910~1,940
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):21.1
- 最新「CX-60」中古車情報
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本日の在庫数 381台 平均価格 415万円 支払総額 308~582万円
買っても失敗しないハイブリッド車の選び方
この項目では、買っても失敗しないハイブリッド車の選び方を3つのポイントに注目して解説しました。
この記事のおさらいとなる要素も含まれているため、いま一度確認して、ハイブリッド車選びに役立ててみてください。
- 燃費性能をチェックする
- 実用性をチェックする
- ランニングコストをチェックする
燃費性能をチェックする
1つ目は「燃費性能をチェックする」です。
もし、燃費性能が良好でない車種なら、ハイブリッド車のメリットを活かせないかもしれません。燃費の数値を重視するため、エンジン単体のみの車両ではなく高額な本体価格のハイブリッド車を選ぶなら、燃費性能が重要です。
ハイブリッド車はモーターによる燃費悪化を防ぐメリットがある反面、車両重量が重くなりかえって燃費数値が悪化するデメリットもあります。使用用途などの影響もありますが、メリットとデメリットを加味してハイブリッド車選びを進めてみましょう。
実用性をチェックする
2つ目は「燃費性能をチェックする」です。
ハイブリッド車の弱点に車内空間が狭くなるのが挙げられます。駆動用モーターやバッテリーなどハイブリッドシステムを装着した結果、車体の随所が狭くなり、車内空間がエンジン単体の車両と比較して狭くなる恐れがあるからです。
ハイブリッドシステムが搭載されている分、人が乗れなくなったり荷物が積めなくなったりするかもしれません。購入検討時、ディーラーなどで目的の車種へ実際に触れてみて、走行性能だけでなくシートアレンジやラゲッジスペースの広さなどもチェックしてみましょう。
ランニングコストをチェックする
3つ目は「ランニングコストをチェックする」です。
ハイブリッド車を所有するには、購入費用だけでなく、燃料費や駐車場代、車検・点検費用など年間の維持費を気にしなければなりません。複雑な電子制御システムを採用しているため、車検・点検で問題が発覚すると修理を余儀なくされたり、部品を丸ごと交換させられたりするケースも考えられます。
ガソリン単体のみのグレードがある車種なら、ハイブリッド仕様のグレードと比較してランニングコストにどれほどの差が出るのか調査してから、購入を決めると良さそうです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...