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高回転型エンジン・ミッドシップ・オープンの車が「ちょっと高い軽」の価格で買えた奇跡…“ホンダ”を詰め込んだスーパー軽、ホンダ ビート【推し車】

短命に終わるも熱狂的ファン多数、S660を産む

現在の視点でも古さを感じさせないデザインだが、今の高効率ロングトロークエンジンを積めばS660のようにリアのボリュームが目立つであろうし、このテのクルマが将来復活するとしても、クロスオーバー的なBEVになるのだろう

そんな楽しい「ビート」でしたが、発売直後(1991年12月)にバブル景気は崩壊、「それまでの日本の終焉」を迎えて価値観は多様化へ向かい、RVブームの加速で勢いづいたSUVミニバンステーションワゴン、トールワゴンに対し、スポーツカー人気は減退。

ホンダも初代オデッセイ(1994年)以降はRVブームの波に乗り、ビートも不要車種として1996年末頃には販売を終えて、翌1997年春に発売された軽トールワゴン、2代目「ライフ」がホンダ軽の新たなイメージリーダーとなって、ヒットしました。

ライバルだったスズキ カプチーノのように、軽規格改訂(1998年10月)まで持ちこたえることなく消えていったビートですが、単一車種パレードランでギネス記録(2010年・569台)になるなど熱狂的なファンは多く、今でも愛されているスポーツカーです。

後にS660(2015年)を産むなど日本の自動車文化には大きな影響を与えた1台として、ホンダ車としては1960年代の「S」シリーズともども、長く語り継がれるクルマであり続けるでしょう。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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