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フォードの歴史やルーツと車種の特徴を知ろう!【自動車の歴史】
目次
フォード車の特徴と代表車種
大量生産と大衆消費の代名詞のようなT型、マッスルな佇まいが美しいマスタング。そして、ヨーロッパの入り組んだ小道もすいすい走れるフィエスタ。各時代や土地のニーズに寄り添ってきた、フォード車の個性的な面々を紹介します。
フォードT型
1908年に発売されてから1927年まで、基本的にモデルチェンジがされなかったフォードT型。価格の安さから、アメリカをはじめ世界各国に広く普及しました。
大量生産と大衆ユーザーによる実用を念頭に置いた、独創的で完成度の高いメカニズムを備えています。しかし、生産末期にはそれも前時代的なものになり、衰退を免れませんでした。
シャシーは在来モデルのN型の多くを踏襲していますが、サスペンションが縦置きから横置きリーフスプリングの固定軸に変更されています。
以降、競合メーカー各社が前輪の独立懸架を続々と標準化し始めた1930年代を過ぎても、リンカーン系の一部高級モデルを除いて、これがフォード車の基本仕様であり続けます。
フォード・サンダーバード
1954年のデトロイト自動車ショーにその姿を見せたのが、フォード・サンダーバードの始まりでした。
標準で取り外し可能なハードトップを装備しており、1956年モデルではそこに後部の視認性向上のための「ポートホール」と呼ばれる窓が追加されました。
下の写真がポートホール付きの1957年式 フォード・サンダーバード。キュートなデザインです。
1957年型サンダーバードは、フォード初の2シーターモデルとなりますが、1958年から製造販売された第2世代では、さっそく4シーターのデザインに変更されています。2シーターの販売には限界があったことから、ファミリー層の獲得を狙う意図がありました。
390立方インチ・エンジンを搭載した4代目フォード・サンダーバードでは最高速度200km/hに届き、これが発売された年、売上台数は92,000台を突破しました。
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本日の在庫数 18台 平均価格 534万円 支払総額 56~1,600万円
フォード・マスタング
いわゆるベビーブーマーをターゲットに開発されたフォード・マスタングは、フォードT型以来の大ヒットとなりました。今なお人気を誇り、フォードの象徴として扱われます。
それだけではなく、たとえば最廉価グレードのV型6気筒エンジン搭載の2014年モデルは、22,200ドルと比較的低価格で社外品のカスタムパーツも潤沢なことから、カスタムベース車としても人気があります。
初代から現行モデルまでフォード・マスタングは一貫して、2ドアに4人もしくは5人乗りのレイアウトで、「マッスルカー」あるいは「ポニーカー」と呼ばれる2ドアクーペ(ハードトップ)に分類されます。
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本日の在庫数 198台 平均価格 470万円 支払総額 69~2,900万円
フォード・フィエスタ
ハッチバック型の小型乗用車「フォード・フィエスタ」は、ヨーロッパ市場に向けて発売されました。1976年に発売された初代モデルは、イギリス・フォードの「ケントエンジン」をベースとして大幅に改良されたOHV1.0L/1.1Lエンジンを横置きに搭載し、駆動方式はFFでした。
2008年から販売されていた4代目フォード・フィエスタは、2014年に日本に上陸しました。
車幅は1,720mmで、5ナンバーの上限である1,700をわずかに上回るため日本では3ナンバー登録になりますが、視界が良好で車両感覚がつかみやすく、5ナンバーと変わらない運転感覚が魅力です。
また、2014年、フィエスタに追加された直噴ターボ+可変バルブ構造を持つ、新世代の1.0L 3気筒ターボ EcoBoostは、ダウンサイジングの最先端でした。実用燃費のよさとターボによる力強さを兼ね備えていることが大きく評価されています。
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本日の在庫数 9台 平均価格 96万円 支払総額 45~129万円
フォード・フォーカス
フォルクスワーゲン・ゴルフなどのライバルと差別化するために、それまでのフォード車の印象を一新するデザインで1998年にデビューしたフォーカス。
ボディ形状は、3ドアハッチバック、5ドアハッチバック、5ドアワゴン、4ドアセダンで構成されています。
足回り前にマクファーソン・ストラット、後マルチリンク式サスペンションを特徴とした新開発プラットフォームを採用しての登場でした。
その一方で、シートの着座地点を上げ、それに伴って視界や操作感覚などを改善した「コマンドポスト」を採用するなど、人間工学面で当時の第一級水準の研究結果が盛り込まれました。
2000年、2001年にはシリーズ生産台数でフォード・フォーカスは世界一位に輝き、現在でも約120ヶ国で販売されるグローバルカーです。
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本日の在庫数 3台 平均価格 159万円 支払総額 139~179万円
2016年にフォードは日本撤退、認定サービスディーラーに移行
かっこいいイメージのフォードの車ですが、資本主義の申し子のような歴史を歩んでいます。
フォードモーターといえば、2016年中に日本でのすべての事業から撤退するとの発表がありました。現状、日本では国産車の需要が高いことに加えて、コンパクトな欧州車に人気が集まっています。
どうしてもコアなイメージの強い「アメ車」から抜けられない日本人の感覚が、今回の撤退につながったのかもしれません。
とはいえ個人の並行輸入以外でも、フォード車を購入・アフターサービスを受けることができます。現在はピーシーアイ株式会社の各販売店が「フォード認定サービスディーラー」=正規ディーラーという立ち位置です。
そのほか、もともとフォードの正規ディーラーだった販売店やサービス工場がその役割を引き継ぎ、フォード認定サービスディーラーや指定・認定サービス工場として残っています。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...