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次世代スマートアシスト(スマアシ4)の機能と搭載車|スマアシ1や2、3との違いは?

先進安全装備が続々と開発・搭載される中で、「高い車やグレード・オプション」のみに搭載されているといったイメージがありますが、近年では軽自動車にも安全装備が標準装備されている車が多く販売されています。

今回は、ダイハツの安全装備の一つ「スマートアシスト」の主な機能から最新の情報、スマアシ搭載の、おすすめの中古車を含めて紹介いたします。

スマートアシストとは?

©tamayura39/stock.adobe.com

スマートアシストとは、ダイハツが開発した車両事故防止システムのひとつ「衝突被害軽減ブレーキ」のことです。2012年12月にマイナーチェンジを経て発売された「ムーヴ」に初搭載されました。

2015年4月には、従来のレーザーレーダーに加え、単眼カメラを搭載した「スマートアシストⅡ」へ進化、さらに2016年11月には、世界最小(2017年11月30日時点。ダイハツ調べ)の小型ステレオカメラを搭載し、衝突回避支援ブレーキ機能が歩行者にも対応する「スマートアシストⅢ」が登場しました。

さらに、2019年7月から次世代スマートアシストとして「スマートアシスト4」が新型タントに搭載、発売されました。

最新のスマートアシストの機能

【前バージョン】スマアシ1、2、3の違い

システム名スマートアシスト1スマートアシスト2 スマートアシスト3
検知システムレーザーレーダーレーザーレーダー
単眼カメラ
ステレオカメラ
ソナー
衝突警報機能
衝突回避支援ブレーキ
作動速度
30km/h以下50km/h以下60km/h
車線逸脱警報機能
誤発進抑制機能(前方のみ)
誤発進抑制機能(後方)
先行車発進お知らせ機能
オートハイビーム

1世代前の「スマートアシスト3」には、車両に搭載された「ステレオカメラ」と「ソナーセンサー」が、歩行者や先行車、障害物などのさまざまな情報を検知。運転手に注意を促したり、緊急性が高い場合には、ブレーキを作動させることによって、ドライバーの運転をサポートするアシスト機能としての役割を持っていました。

そして、今回紹介する最新のスマートアシストとして登場したのが「次世代スマートアシスト」です。

次世代スマートアシスト(スマートアシスト4)の新機能

@metamorworks/stock.adobe.com

このスマートアシスト4という名称はネット等で散見されていますが、正式には次世代スマートアシストと呼ばれており、ダイハツではスマートアシストかスマアシと略して記載されています。(ここでは、次世代スマートアシストの名称を「スマアシ」と記載します。)

スマアシに搭載される装備は従来のスマートアシスト3と同様に「ステレオカメラ」と「ソナーセンサー」が採用されており、正式名称は、「フォワードレコグニション・カメラ」「ウルトラソニック・センサー」と呼び、他メーカーではトヨタやマツダが同様のカメラ・センサーを採用しています。

新しく追加された装備を紹介いたします。

誤発進制御機能付きブレーキ(標準装備)

誤って発進した場合に、エンジンが出力を制御します。さらに、衝突の危険性がある場合には、ブレーキ制御が作動し衝突を回避します。

車種によって、検知方法が異なる場合がありますので、購入時には作動条件・検知方法を事前に確認しましょう。

車線逸脱抑制制御機能 (標準装備)

直進が続く高速道路などで、車両が白線をはみ出しそうになるとディスプレイ内の表示・警告音に加えて車線内に戻すようステアリングがアシストする機能になります。

作動条件はスマートアシスト3の警告音同様に60km/h以上で走行している状態となります。

標識認識機能(進入禁止) (標準装備)

車両前方に搭載されたステレオカメラ(フォワードレコグニションカメラ)が進入禁止などの標識を検知した場合、警告音とディスプレイ表示で、ドライバーに知らせてくれる機能になります。

コーナーセンサー (標準装備)

車両前後に搭載されたコーナーセンサー(ウルトラソニックセンサー)が、障害物までの距離に応じて警告音でドライバーに危険を知らせてくれる機能で、スマアシに新たに追加された装備となります。

縦列駐車時や駐車場・車庫入れなどの取り回しをアシストする機能として活躍します。

ただし、自動での縦列駐車は、下記で記述するオプション機能の一つ「スマートパノラマ・パーキング・アシスト」が必要となりますので、購入時には事前に確認をしておきましょう。

アダプティブドライビングビーム(ADB) (標準装備)

街灯が少ない・見通しが悪い道などのハイビームで走行が必要な場面で、対向車を検知すると部分的に遮光する機能になります。

スマートアシスト3に搭載されている機能の一つ「オートハイビーム」と類似しているように感じますが、オートハイビームは前方の明るさを検知して自動的に、ハイビーム・ロービームを切り替える機能であり、「アダプティブドライビングビーム」は対向車の部分だけ遮光する機能となります。

全車速追従機能AAC(アダプティクルーズコントロール)(オプション)

先行車に合わせて自動で速度を加減速することができる「アダプティブクルーズコントロール」は、車両に搭載されたステレオカメラを駆使することによって、予め設定した速度で自動走行することができる機能になります。

長距離運転や、渋滞時の運転手のアシスト機能として非常に重宝される機能になります。

また、オプション機能の一つ「レーンキープコントロール」と組み合わせることによって、自動追従に加えて、車両が車線の中央を安定して走行できるようハンドルをアシストしてくれます。

レーンキープコントロール(LKC)(オプション)

上記でも紹介した、レーンキープコントロールは、約60km/hで走行している場合、アダプティブクルーズコントロールが作動している条件で、車線の中央に安定して走行できるようハンドル操作を行うアシスト機能になります。

悪天候や太陽光などによる逆光、道路の白線が消えかかっている状態では正常に作動しない場合がありますので、あくまでアシスト機能の一つとして利用するようにしましょう。

パノラマモニタ(オプション)

前後左右に搭載した4つのカメラで、運転席から見えにくい状況を確認することができる機能になります。

車両を真上から見ているような映像をナビのモニターから確認することができ、車両周囲の状況を把握することができる便利な機能の一つになります。

スマートパノラマパーキング・アシスト(オプション)

駐車場などに停車する時、カメラで駐車枠の白線を検知し音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストします。

狭い駐車場や縦列が苦手な方でも安心して駐車することができる機能になります。

サイドビューランプ(オプション)

サイドビューランプは、ステアリングを切った方向や、ウィンカーを出した方向を明るく照らす補助灯の一つで、夜道の運転をサポートしてくれます。

また、シフトをバックギアに入れると左右両側の補助灯が点灯するようになっています。

次世代スマートアシスト搭載車

ダイハツ タント

カスタムRS“スタイルセレクション”

ダイハツの人気車種の一つ、新型タント・タントカスタムは2019年7月9日にフルモデルチェンジを経て発売しました。

2021年モデルでは一部改良により、ダイハツの「タフト」同様に停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保つことができる「電動パーキングブレーキ&ホールド」を新たに採用しております。

エントリーモデルの位置付けとなる「タント L」の価格は1,342,000円となっています。

最新「タント」中古車情報
本日の在庫数 15573台
平均価格 107万円
支払総額 4~275万円

ダイハツ タフト

日常からレジャーシーンまで活躍する「タフト」は、2020年6月10日に発売が開始されました。

コンセプトである「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる相棒」を体現するかのように、未舗装道路を快適に走れるよう最低地上高を高めに設計、豊富な収納スペースや広々とした室内空間、多彩なシートアレンジを行うことができます。

加えて4WDでは「グリップサポート制御」により、滑りやすい路面や凸凹の多い路面でタイヤが空転してしまわないよう、制動力と駆動力を分配しグリップ状態をキープすることで、発進・加速をサポートします。

販売価格は「タフト X」で1,353,000円となります。

最新「タフト」中古車情報
本日の在庫数 3057台
平均価格 159万円
支払総額 90~399万円

ダイハツ ロッキー

ダイハツ ロッキー PremiumG HEV

2019年に発売が開始された「ロッキー」は、コンパクトSUVとして登場しました。

トヨタにもOEM供給されており、そこでの名称は「トヨタ・ライズ」の車名で販売されています。

ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmとなっており、コンパクトSUVと言えど広々とした室内空間を保ちつつ、街乗りでも安心の小回りの良さを持ち、17インチタイヤ装着車の場合では最小回転半径が5.0mとなっています。

また豊富なカラーバリエーションも魅力の一つです。販売価格は、「ロッキー L」で1,667,000円となります。

最新「ロッキー」中古車情報
本日の在庫数 1002台
平均価格 206万円
支払総額 104~315万円

ダイハツ トール

ダイハツ・トールは、ブランドの主力コンパクトワゴンの一つで、トヨタ「ルーミー」、スバル「ジャスティ」としてOEM供給、現行モデルは2016年11月に発売された車になります。

2022年11月にはフルモデルチェンジされた新型トールの発売が予定されています。

フルモデルチェンジでは、2021年11月1日に発売される「ロッキー ハイブリッド」同様に、 ハイブリッドシステムは「e-SMART HYBRID」を採用、「e-SMART HYBRID」システムは新開発の「1.2L 直3気筒 エンジン(WA-VEX)+モーター」が搭載される予定となっています。

販売価格は「トール X」で1,556,500円となります。

最新「トール」中古車情報
本日の在庫数 1112台
平均価格 150万円
支払総額 45~287万円

ダイハツ アトレー

2021年12月20日、ダイハツは「アトレー」のフルモデルチェンジを発表し発売しました。

今回のフルモデルチェンジは17年ぶりとなりますが車名が「アトレーワゴン」から「アトレー」へと変更、更には5ナンバーの「軽乗用車」から4ナンバーの「軽貨物」へ変更となっています。

スマアシ搭載車の軽商用車として「ハイゼット・カーゴ」が販売されていますが、ハイゼットカーゴは商用車、アトレーは広い荷室を活用するレジャーなどで多くの荷物を積み込めることを想定して区分けされております。

スマアシ1,2,3搭載のおすすめ中古車

ダイハツ アトレーワゴン

「家族みんなで楽しく使えるプレジャーサポーター」をコンセプトとして開発された2代目アトレーワゴンは2005年5月にフルモデルチェンジを経て発売が開始されました。

2017年のマイナーチェンジによりスマートアシストを搭載、エクステリア・インテリア共に大幅な変更され、上質感のある車となっております。

軽自動車の中では中古車と言えど金額が高めの設定となる「アトレーワゴン」ですが、上記でも紹介した、フルモデルチェンジされた新型アトレーの発売により、乗り換えを検討される方が多く、中古車市場に多く流通する傾向にあります。

比較的低走行距離の車であれば、約100万円前後で購入することができる狙い目の中古車です。

最新「アトレーワゴン」中古車情報
本日の在庫数 695台
平均価格 74万円
支払総額 15~210万円

トヨタ ルーミー/タンク

タンクは、トヨタ自動車から販売されるトールワゴン型のコンパクトカーになります。

ダイハツが販売する「トール」のOEM供給されたモデルとなります。

子育てファミリーを販売ターゲットにするトヨタ ルーミー/タンクは、1000ccエンジンいわゆる「リッターカー」を搭載した普通車で、経済的にも人気の車種の一つです。

同時期に兄弟車として発売された「ルーミー」も同様にスマートアシスト3を標準装備しているので、中古車で検討する場合には合わせてチェックしておきたいところですね。

最新「ルーミー」中古車情報
本日の在庫数 4254台
平均価格 160万円
支払総額 57~312万円
最新「タンク」中古車情報
本日の在庫数 1963台
平均価格 130万円
支払総額 53~208万円

スバル プレオプラス

スバル プレオプラス

2017年に2代目として登場したプレオプラスは、ダイハツから販売されている「ミラ」のOEM供給車になります。

優れた機能性に加えて、低燃費性能や販売価格の安さから経済性を兼ね備えた「プレオプラス」は、スマートアシスト3が標準装備となっております。

プレオプラスをおすすめするポイントに上記で記載した「販売価格の安さ」が挙げられます。

グレードによっては、新車時の価格ですら100万以下で購入することが可能なプレオプラスの中古車市場では、安定した流通量に加えて、低年式・低走行距離といった好条件の車が20万円~60万円前後で販売されています。

スマートアシスト機能を搭載した車を検討されている方で、初めて車を購入する人であれば、十分におすすめできる中古車の一台です。

最新「プレオプラス」中古車情報
本日の在庫数 279台
平均価格 63万円
支払総額 15~134万円

ブレーキアシストの仕組みとは?デメリットや軽自動車にも必要かを解説!

自動ブレーキの後付けは可能?自動ブレーキの補助金についても解説

執筆者プロフィール
F2L
F2L
平成6年生まれ。愛車はDR64W クリッパー。キャンプや登山等のアウトドアや車を使った車中泊の相棒です。ライター歴は3年。二級自動車整備士として5年間日産のディーラーでメカニックをやっていました。整備士...

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