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【今日はカニの日】人によってはこの癒し顔がたまらん?カニ目の愉快な車たち!【推し車】
1990年(平成2年)に、大阪が本社のカニ料理専門チェーン店「かに道楽」が制定したカニの日は6月22日。
かに座が6月22日から始まるのと、あいうえお順で「か」は6番目、「に」は22日に引っ掛けているそうで、食べるのが面倒でカニ料理を好まず、カニカマボコの方がいいやと思っている筆者にはあまり縁がありません。
しかしそういう日があるなら、せっかくなので「カニ目の車」を何台か探して紹介したいと思います。
オースチン・ヒーレー スプライト Mk.I(1958年)
カニ目といえば、ヤッパこれですよね
クルマとカニの話題と言えば、真っ先に出てくる名前がこのスプライトMk.Iで、イギリス本国では「フロッグ・アイ(カエルの目)」、盛んに輸出されたアメリカでは「バグズ・アイ(バグ・アイとも。虫の目)」、そして日本では「カニ目」と呼ばれるのが定番です。
元から旧車ですが、1990年代にフロッグアイカンパニーという、その名もズバリな会社が売っていた復刻版も、もはや旧車の域に達しようとしており、いずれも今や希少車。
なお、Mk.IがあるならMk.II以降もあるわけですが、Mk.IIからIVはデザインが大幅に変わり、「MG」ブランドでもミジェットとして販売され、合わせてスプリジェットと呼ばれました。
日本ではMk,II以降はあまり知られておらず、一般的にスプライトといえば、カニ目のMk.Iを指します。
ロータス/ケータハム セブン(1957年)
目だけでなく、アームもグリルもカニ
オースチン・ヒーレー スプライトMk.Iがあまりにも「カニ」なので、それを上回るどころか、並ぶほどのカニ車はそうないかと思いましたが、意外なところにありました。
ロータスが1957年に発売、その後ケータハムに生産・販売権が(ゴタゴタがありつつ)移り、現在も販売されている超スパルタンでほとんどレーシングカーなライトウェイトスポーツですが、正面から見ると想像した以上にカニですね。
ヘッドライトは突き出した目そのものですし、フロントグリルは腹、こうなるとむき出しでレーシーなサスペンションアームも、カニの足にしか見えなくなってきます。
今までクラシックだけどカッコいいスポーツカーだと思っていたのに、台無しじゃないか!と思った方がいたらスミマセン!
国鉄C11形蒸気機関車207号機(1941年・愛情出演)
カニ目の愛称で親しまれ、今なお現役!
最後は筆者のちょっとした遊び心で、自動車以外のクルマからカニを1台。
幹線から地方の支線まで、特急列車から貨物列車まで手広く使えて実用性の高い小型軽量の新世代蒸気機関車(SL)として登場、SLの本格運用末期まで活躍した後も、その使い勝手の良さと維持運用費の安さから動態保存機が多く、リバイバル運転で多用されているC11形。
その中でも、1941年に製造後、濃霧の多い路線で使用するため通常は先端上部中央に配されるヘッドライトを、左右除煙板上部へステーを設け、左右2灯配置としたのが207号機で、やはり「カニ目」と呼ばれています。
JR北海道でSLニセコ号を牽引後、現在は東武鉄道の東武鬼怒川線で「SL大樹」の牽引機となっていますが、このヘッドライト配置はまさに「SL界のケータハム セブン」ですね!
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...