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販売台数上位常連「トヨタ カローラ」の販売台数を押し上げる派生車種たち【推し車】
自販連(日本自動車販売協会連合会)や全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表する販売台数ランキングは、多くの場合において、ある車にサブネームを追加した派生車種も同一車種として台数をカウントしています。
セダンやハッチバックをベースにしたステーションワゴンやSUV、ミニバンまで一緒くたにしているため、販売台数の実態として正確ではありませんが、「○○が販売台数1位!」と報道されるほか、ユーザーとしても親しみやすい車名のためメーカーも多用する方法です。
実質的には車名ブランドごとの販売台数を押し上げてきた車種の中で、今回はカローラシリーズを紹介します。
カローラFX/カローラランクス/カローラスポーツ
オーリスを挟み35年以上続く伝統のハッチバックカローラ
1984年、ライトバンやワゴンだけだったカローラに初めて追加された、同系統型式(初代はE80系)の派生車種がカローラFX。
当時、5代目マツダ ファミリアなどFFハッチバックが大ヒットした時期で、流れに乗ったトヨタも、FF化したカローラ4ドア/5ドアセダンとボディが全く異なる3/5ドアハッチバックへ、カローラの名を与えます。
日本では1995年に3代目FX(E100系)で廃止、2001年にカローラランクス(E120系)として復活、2006からはオーリス(E150/180系)、2018年にカローラスポーツ(E210系)となって今に至りますが、国によってはずっとカローラ系の名前で販売されていました。
- 最新「カローラFX」中古車情報
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本日の在庫数 2台 平均価格 252万円 支払総額 249~255万円
- 最新「カローラランクス」中古車情報
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本日の在庫数 11台 平均価格 105万円 支払総額 32~160万円
- 最新「カローラスポーツ」中古車情報
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本日の在庫数 910台 平均価格 221万円 支払総額 113~368万円
カローラスパシオ/カローラルミオン
専用設計にはかなわなかったミニバンカローラ
従来のセダンやハッチバックに代わる新世代の乗用車、「RV(レクリエーショナル・ビークル)」が流行した1990年代、RVの一種なミニバンで1994年発売の初代ホンダ オデッセイがヒットします。
すぐに各社ともセダンベースで同種のロールーフミニバンを作り、トヨタも1997年、E110系カローラがベースのミニバン、カローラスパシオを発売、3列シートには無理のある狭い車内を逆手にとった、脱着式の2列目シートが特徴でした。
しかし、外したシートの置き場所に困るため販売の主体は2列シート車で、2代目は補助的な格納式3列目シートとなり、2007年には普通に2列シートのカローラルミオンへ発展しています。
カローラクロス
流行を追いかけ続けたカローラシリーズの最新版はSUV
流行に合わせ追加されてきたカローラの派生車種ですが、その最新モデルは2021年に追加されたシリーズ初のSUV、カローラクロスです。
コンパクトSUVが流行し始めた2010年代後半以降、トヨタはC-HR(2016年)、ライズ(2019年)、ヤリスクロス(2020年)と、1Lターボ~1.8Lハイブリッド級のSUVを隙間なく、それもクーペルックとシティオフローダールックの2本立てでラインナップ。
クーペのC-HRと並ぶ、1.8Lガソリン/ハイブリッド級シティオフローダーのカローラクロスは販売好調、ワゴンのカローラツーリングなどとともに、今も「カローラ」を販売台数ランキング上位へ押し上げています。
- 最新「カローラクロス」中古車情報
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本日の在庫数 1442台 平均価格 324万円 支払総額 202~429万円
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...