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アルファロメオ ジュリア ディーゼル試乗レポ|世界一個性的なスポーツセダン

#アルファロメオ ジュリア をあまりよく知らない方へ
#ロングドライブ試乗レポート_vol.43

試乗インプレッション

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパー。背景は西湖と富士山

今回の試乗車は、アルファロメオのフラッグシップ・セダン「ジュリア」に2019年4月から日本国内導入、発売が開始された、ターボディーゼルエンジンモデル。前回試乗した、ステルヴィオと同じエンジンとなります。

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーのフロントマスク。背景は西湖。

アルファロメオ ジュリア ターボ・ディーゼルをロングドライブした感想を結論からお伝えします。

  • 加速が良い!
  • 軽快!
  • 曲がる曲がる!
  • 燃費が良い!
  • 乗り心地が良い!
  • 楽しい!

ステルヴィオと同じようなインプレッションになりましたが、それはそのはず。アーキテクチャ(基本構造)はジュリアと同じで、エンジンも同じだから。ただ、ジュリアは車高が低く重心も低いセダン、車重もSUVのステルヴィオより220kg軽い。ステルヴィオでも軽快さと走りの良さを感じましたが、ジュリアのそれはさらに上を行きました。

試乗コースは富士山方面。富士五湖の一つ西湖を取材

アルファロメオとは?ジュリアとは?

アルファロメオというブランドと、ジュリアとはどんなクルマなのかをよくご存知ない方向けに概要を解説。ご存知の方はお読み飛ばしください。

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーのフロントマスク。
アルファロメオのエンブレムは、もともとも創業の地・イタリアのミラノ市の紋章の赤い十字架と、13世紀にミラノを都市国家にさせ同国の貴族となったヴィスコンティ家の大蛇の紋章とされるが、公式の解説はない。

1910年代からアルファロメオは、モータースポーツ界で実績を残し、スポーツカーメーカーの地位を確立。当時としては先進的な四輪独立懸架を採用した高級車を生産するなど、世界の自動車業界を牽引していました。その後、紆余曲折を経て1950年代からそれまでの高級車、高性能なスポーツカーを少量するメーカーから、量産車メーカーへ転じます。1954年にデビューして世界的ヒットを飛ばしたのが現在も後継車が生産されている「ジュリエッタ」です。1962年には「ジュリア」がデビュー、この2車種はアルファロメオを代表する名車となっています。

1962年にデビューしたジュリアは、軽量でコンパクトなボディに、高い性能を持つDOHCエンジンを搭載したスポーティーなセダンでした。後に、2ドアやオープンカーなどの派生車種が登場、当時のモデルは現在でも高い人気を誇っています。ちなみに、アルファロメオを愛する人は「アルフィスタ」と呼ばれています。

試乗車のスペック

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパー。フロントからリア5方向とホイール。
アルファロメオの独特な顔つきは「トライ・ローブ(三つ葉)」と呼ばれる。ホイールは18インチ。

アルファロメオ ジュリア 2.2 ターボ ディーゼル スーパー

全長4,645mm
全幅1,865mm
全高1,435mm
ホイールベース2,820mm
車両重量1,600kg
エンジン直列4気筒インタークーラー付きターボ・ディーゼル
排気量2,142cc
最高出力140kW(190ps)/3,500rpm
最大トルク450N・m(45.9kgf·m)/1,750rpm
トランスミッション8速AT
使用燃料軽油(タンク容量:58L)
乗車定員5人
燃費WLTCモード:17.2km/L
∟市街地モード:11.8km/L
∟郊外モード:18.1km/L
∟高速道路モード:20.6km/L
アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパー。夕暮れの富士山を背景。

胸のすくような走りとハンドリング

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーのエンジン。

アルファロメオ ジュリアの走りで最も特徴的なのはクイックなハンドリング。かんたんに言うと同じ半径のカーブを曲がるとき、ステアリングを回す量が少なくて済みます。連続したきついコーナーを曲がるとき(当然限度あります)、両手でハンドルを持ったまま、カーブの途中でハンドルを切り足しすために持ち変えることなく、左右にヒラヒラと舞うように走れます。初めてジュリアに乗ったら違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れ、やがて病みつきになる方が多いことでしょう。

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比較して出力が低くなる一方、トルクは太いという特徴があります。登り坂での加速はディーゼルエンジンの得意領域。デメリットは、回転の上がり方が比較的悪くなり、エンジン重量が重いという点ですが、アルファロメオのディーゼルエンジンはそうではありません。試乗車と同じグレード「スーパー」のガソリンターボとの車両重量差はわずか10kg。以前、ジュリア ガソリンターボの四輪駆動車に試乗したことがありますが、アクセルを踏んだときのエンジンレスポンス、走りは甲乙つけがたいと感じました。

【アルファロメオ ジュリア ヴェローチェQ4 試乗】このクルマを相棒にしたくなる4つの理由

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパー「ALFA™ DNA ドライブモードシステム」の各画面と設定ダイヤル
右下の画像にある右側のダイヤルは走りの特性を「d・n・a」の3タイプに切り替える「ALFA™ DNA ドライブモードシステム」もの。dはダイナミックモード=スポーティーにブレーキとステアリングのレスポンスをシャープに、nはNATURAL モード
=普段使いに最適なバランスのとれたサスペンションセッティングに、aはADVANCED EFFICIENCY モード=燃費を重視。滑りやすい路面にも。

乗り心地と燃費の良さ

林道を走るアルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパー

乗り心地はフラットな印象で、しっかりした足回りを感じます。カーブを曲がるときの車体の傾きはなく、路荒れた路面でも衝撃をきちんと吸収して、面に対して常に水平を維持する感覚です。

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーのメータパネルに表示される燃費
見辛いがトリップ距離の下の左側が平均燃費。

都心部でも10km/L、郊外・山岳路で12km/L、高速道路で18km/Lといった実燃費。WLTCモード燃費に近い数値を出しました。燃料費の安い軽油ですから、スポーティーなセダンとしては優秀な経済性があるといえます。

内装もイイぞ

アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーのインパネ、内装
アルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーの内装、シート、ラゲッジスペース。
シートはレザーで全体的な質感が高い。トランク容量も大きく出っ張りも最小限のため扱いやすい。

世界一個性的なスポーツ・セダン。しかも実用的。

日没直後の夕焼けとアルファロメオ ジュリア 2.2Lターボ・ディーゼルスーパーの後ろ姿

「トライ・ローブ」の個性的なデザインだけでなく、クイックなハンドリングといった走りの特性も個性的。ここまでデザインと走りの個性が突出したセダンは他に見当たりません。個性的でありながら、燃費や室内、荷室といった使い勝手は実用的。なかなかよくできたイタリアン・プレミアム・スポーツセダンでした。

撮影・文:MOBY編集部 宇野 智

アルファロメオ ジュリア 公式WEBサイト【FCAジャパン】

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この記事の執筆者
MOBY編集部 宇野 智