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スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)2022年度の最新情報!選び方とおすすめ商品まとめ
目次
スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)とは?
スタッドレスタイヤの効果・特徴
スタッドレスタイヤは、積雪や氷結時でも路面を走行できるように設計されたタイヤです。ノーマルタイヤが夏タイヤ(サマータイヤ)と呼ばれるのに対し、スタッドレスタイヤは「冬タイヤ」と呼ばれることがあります。
雪が積もったり凍ったりしている道路は、乾いている/雨で濡れている道路よりも摩擦が少なく滑りやすいため、ノーマルタイヤで走行するのは危険です。
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べてゴムが柔らかく、特殊な溝(トレッドパターン)を採用しているため、滑りにくい特徴があります。
オールシーズンタイヤとの違いは?
オールシーズンタイヤは、季節を問わず一年を通して装着できるタイヤです。
スタッドレスタイヤは夏季シーズンは使うことができないため、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)へ交換する必要がありますが、オールシーズンタイヤはタイヤ交換が不要となります。
オールシーズンタイヤの雪道性能はサマータイヤ以上、スタッドレスタイヤ未満。ドライ・ウェット路面での性能は、スタッドレスタイヤ以上、サマータイヤ未満といったところ。
1年を通して道路状況に大きな変化がない地域にお住まいの方には、経済性が高い便利なタイヤといえます。反対に、大雨や積雪が毎年ある地域の方は、路面状況に合った安全性の高いタイヤに履き替えたほうがよいでしょう。
スパイクタイヤとの違いは?
スパイクタイヤは、金属製の鋲(スタッド)をタイヤのトレッド面に打ち込んだタイヤです。1990年6月27日に施行された法律により、現在はスパイクタイヤでの公道走行は原則禁止となっています。
このスパイクタイヤに対し「鋲の無い(スタッドレス)」タイヤが、現在の主流になっています。
スタッドレスタイヤの進化により、金属製の鋲なしでもじゅうぶんな圧雪・凍結道性能が得られるようになったため、一般ユーザーがスパイクタイヤを購入する必要はありません。
スノータイヤとの違いは?
スタッドレスタイヤは「冬タイヤ」の他に「スノータイヤ」と呼ばれることもありますが、厳密に言えばスタッドレスタイヤとスノータイヤは異なります。
スタッドレスタイヤが登場する前、雪道性能を高めるためにトレッドパターンを複雑化したスノータイヤが冬に履くタイヤとして主流でした。
しかし現在のスタッドレスタイヤに比べてゴムが固く、氷上性能はまだ不足していました。それを補うために、スノータイヤに金属製の鋲を打ち込んだスパイクタイヤが登場したのです。
スノータイヤはスタッドレスタイヤの前身といえます。
タイヤチェーン装着車との違いは?
2018年12月「チェーン規制中」の表示が出ている規制対象区間では、タイヤチェーンを装着することが義務付けられました。つまり、スタッドレスタイヤを履いている車でも、タイヤチェーンを装着しなければチェーン規制対象区間を走行できません。
タイヤチェーン装着車は、スタッドレスタイヤのみを履いている車よりも悪路走行性能が高くなります。したがってチェーン規制は大雪特別警報が出された地域や、積雪の多い地域の急な上り下りのある道など、雪道での危険が高まった場合に発令されます。
スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)2021年度の最新トレンド
2022年、スタッドレスタイヤのトレンドで注目したいのは、各メーカーが耐摩耗性を高めている点と、人気ジャンルとなっているSUV車向けのラインナップが強化された点です。
2021年は、ブリヂストン、ヨコハマ、グッドイヤー、ダンロップと大手メーカーが揃ってスタッドレスタイヤの新モデル投入が相次ぎました。2022年は引き続き、投入したモデルを継続販売する流れとなるようです。
特に、注目したいのはブリヂストンとダンロップの2社。
ブリヂストンで最新のスタッドレスタイヤとなる「BLIZZAK VRX3」は、発売されてからわずか1年の段階で、新たにSUV専用サイズを10種類追加販売。
BLIZZAK VRX3は、従来モデル「BLIZZAK VRX2」と比較して「フレキシブル発泡ゴム」採用で経年劣化を抑えられ、氷上での走行性能を20%アップしたのが強みです。当初はセダンやワゴン、コンパクトカー中心にサイズ展開をしていましたが、2022年の冬の季節へ向けたSUV向けのラインナップ強化で、さらなるシェア獲得を狙います。
ダンロップは、乗用車向けの「WINTER MAXX 03」と、SUV向けの「WINTER MAXX SJ8+」の2つをラインナップ。”滑る前に密着”を重視したタイヤ作りで、凍結したカーブでの走行性能、摩耗が進んだ状態でのブレーキ性能をセールスポイントとしています。
また、海外メーカーに目を向けると、イタリアのピレリとフランスのミシュランに注目です。
ピレリの「ICE ASIMMETRICO」シリーズは、氷上でのグリップ力とブレーキ性能を両立しており、日本の路面状況にマッチして、乗用車からSUVまで幅広い車種に対応しているのも人気を獲得している要因となっています。
ミシュランでは「X-ICE SNOW」が主力モデルです。国内メーカーが投入した新モデル同様、安全性と耐久性を重視したコンパウンドの採用でタイヤの寿命を伸ばして、高い性能を維持しつつ使い続けられる強みがあります。
国内海外問わず、耐摩耗性重視の開発、SUV向けのラインナップ強化が行われている点は近年の自動車人気とスタッドレスタイヤのトレンドが結びついているとも考えられるでしょう。
売れ筋No.1!ブリヂストン BLIZZAKシリーズ
北海道・北東北で20年に渡って装着率No.1のブリザックシリーズは、新旧VRXとSUV用のDM-V3の3種がラインナップしています。
ブリヂストン BLIZZAK VRX3
ブリヂストン(BRIDGESTONE) スタッドレスタイヤ BLIZZAK(ブリザック) VRX3 175/70R14 84Q
ブリヂストン最新の高性能スタッドレスタイヤがVRX3。VRX2よりも氷上性能が20%UP、耐摩耗性と効き持ち性も向上しています。
ブリヂストン BLIZZAK VRX2
BRIDGESTONE(ブリヂストン) スタッドレスタイヤ1本 BLIZZAK(ブリザック) VRX2 175/70R14 84Q T4961914458713
VRX3の登場で旧作になってしまったものの、VRX2は実績ある確かな性能を発揮します。人気ランキングではNo,1です。
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3
ブリヂストン(BRIDGESTONE) スタッドレスタイヤ BLIZZAK DM-V3 175/80R16 091Q PXR01625
SUV用サイズをカバーするのがDM-V3。VRXシリーズの技術を流用しつつ、SUVに最適化されたスタッドレスタイヤです。
2021年注目の新作スタッドレスタイヤ
各社の新作タイヤも独自の技術で大きく進化しています。高性能で高価なブリヂストンタイヤに対し、その他のメーカーもコストパフォーマンスも含めた総合力では決して見劣りしません。
ヨコハマ iceGUARD 7
【公式サイトはこちら】
ヨコハマ アイスガードシリーズの2021年最新作です。高い氷上性能のさらなる向上に加え、サイプ形状の改善で摩耗状態でのグリップ低下を抑制。4年後でも安心して使える高い信頼性が特徴です。
グッドイヤー ICE NAVI 8
アイスナビ初の非対称パターンを採用し、ゴムの組成も改善され、さらにバランスの良い性能を発揮するように進化しています。
ダンロップ WINTER MAXX SJ8+
DUNROP(ダンロップ) スタッドレスタイヤ WINTER MAXX SJ8+ (ウインターマックス) 175/80R16 91Q
旧ウィンターマックス SJ8のトレッドパターンを踏襲しつつ、水膜除去性能に優れた新開発ナノ凹凸ゴムを採用したのがSJ8+です。
SUV・オフロードカー専用タイヤはトーヨーがおすすめ
多くのSUVが履くのは大径・高扁平率の専用タイヤです。2021年はトーヨータイヤをおすすめします。
トーヨータイヤ OBSERVE GSi-6
オブザーブ GSi-6jは、SUVに最適なギザギザトレッドパターンを採用するスタッドレスタイヤです。多くのSUVに対応できるようにサイズラインナップが拡大されて登場しました。
トーヨータイヤ OBSERVE W/T-R
トレッド面とサイドウォールに設けられた大型ブロックがオブザーブ W/T-Rの特徴です。深雪や固い氷をひっかき、オフロードカーの高い走破性をさらに引き上げるスタッドレスタイヤです。
高コスパ! 格安アジアンスタッドレス
コストパフォーマンスで選ぶなら、非常に安価なアジアンスタッドレスがおすすめです。現在のアジアンスタッドレスは安価なだけでなく、品質や性能も日本製に迫りつつあります。
ピレリ ICE ASIMMETRICO PLUS
ピレリ スタッドレス 175/65R14 82Q PIRELLI WINTER ICE ASIMMETRICO PLUS アイス・アシンメトリコ プラス …
ナンカン AW-1
台湾のナンカン AW-1は、格安スタッドレスタイヤの定番として人気だったナンカン ESSN-1を進化させた高性能アジアンスタッドレスタイヤです。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...