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スパイクタイヤとスタッドレスとの違いは?公道走行禁止の理由と走行できる地域

スパイクタイヤとは

©RobertNyholm/stock.adobe.com

スパイクタイヤとは、主に金属製の鋲をタイヤのトレッド面に打ち込んだタイヤのことです。鋲によるグリップで圧雪や凍結した道でも安定した走行ができ、タイヤチェーンのような脱着の手間も不要なことから、1990年6月27日に施行された「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」で規制の対象になるまでは冬用タイヤの代表格として使用されていました。

スタッドレスタイヤとの違い

現在、一般的に冬用タイヤとして普及しているのはスタッドレスタイヤです。「スタッド」には鋲という意味があり、スパイクタイヤに対して鋲の無いタイヤということでスタッドレスタイヤと呼ばれるようになりました。

スタッドレスタイヤは、主にノーマルタイヤに比べて深い溝とサイプと呼ばれるブロックの中に刻まれた細かい溝がそれぞれ雪を噛むことでタイヤのグリップを得ます。

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スパイクタイヤでの公道走行が原則禁止されている理由

スパイクタイヤは、積雪のない舗装路を走行すると固い鋲が路面を傷つけ、削られたアスファルトなどの粉じんが発生し、それが環境汚染や健康被害を引き起こす問題がありました。特に仙台市では、夜間の路面凍結が多い一方で降雪量が少ないことから、昼の乾いた路面が削られる粉塵公害が深刻化していき、「仙台砂漠」と揶揄されるほどのひどさであったそうです。

このような背景などから、1990年6月27日に公布・施行された「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」で公道走行が原則禁止となりました。

例外①指定地域の走行はOK

「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」には規制の対象外となる指定地域があり、原則は積雪の多い寒冷地で、北海道、北陸、東北などの多くの地域が含まれます。ただ、一概に寒冷地とは言い切れず、栃木県や山梨県といった山岳地なども含まれるので、気になる方は環境庁のホームページで詳しく確認してみてください。

これらの指定地域の中では、交通事故の危険性を少なくするために積雪期間だけスパイクタイヤの使用が許可されています。

例外②特殊車両への装着はOK

パトロールカー、救急車、消防車および緊急自動車に指定された自衛隊車両などの緊急自動車や肢体に6級以上の障害がある身体障害者が運転する自動車へのスパイクタイヤの装着は、例外として禁止規定から除外されています。また、道路運送車両法上の原動機付自転車(125cc以下のオートバイなど)および軽車両(自転車など)も同様です。

スタッドレスタイヤよりも雪道に効果がある?

道路舗装の摩耗・粉塵の問題を抱えているスパイクタイヤですが、北欧諸国ではいまだポピュラーな冬季用タイヤとして使用されています。

これは、スタッドレスタイヤに比べてスパイクタイヤは、氷結した路面でのグリップ力が大きく、ブレーキ効果が高いこと、脱着の手間がかかるタイヤチェーンよりも簡単なことが理由です。雪道や凍った道での性能に関しては、スパイクタイヤの方が効果があると言ってもよいでしょう。

しかし近年、タイヤメーカー各社による技術開発が進み、スタッドレスタイヤの性能は向上してきています。日本において、現在スタッドレスタイヤで安全に走れているのであれば、スパイクタイヤへの交換を検討するまでもないでしょう。

スパイクタイヤ装着に関する違反や減点

「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」により、積雪や凍結していないセメント・コンクリート舗装またはアスファルト・コンクリート舗装の道路をスパイクタイヤで走行した違反者には、10万円以下の罰金等が課されます。

道路交通法違反の対象とはならないため減点はされませんが、必ず指定された条件での使用を心がけてください。

スパイクタイヤは購入・自作できる?

スパイクタイヤの販売は禁止されていないが…

スパイクタイヤの販売は禁止されていないが、「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が施行された当時の国内の大手製造タイヤメーカー7社は、この年の12月末日限りでスパイクタイヤの製造を中止しました。

現在、日本国内の正規メーカーによる製造及びルートでは既にスパイクタイヤは販売がされていません。

一部のショップでは国内メーカー製造・流通のスノータイヤに小売店自らがスパイクピンを打ち込んだものをスパイクタイヤとして販売しているところはあります。

スパイクタイヤは自作できる?

スパイクタイヤをどうしても手に入れたいという場合は、自作用のピンが販売されているので、国内メーカー製造・流通のスノータイヤや韓国製タイヤにピンを打つ方法で自作することはできます。

また、タイヤに穴を開けてしまうことが不安だという方に別の方法として、タイヤにある溝にスパイクを設置する製品なども販売されていたりします。どちらも設置する数が多いと少し手間になりますが、道路状況などでどうしてもスパイクタイヤを履きたい場合には自作を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

個人でスパイクタイヤを使用する際は慎重に

スパイクタイヤはスタッドレスタイヤにはないメリットがあり、雪道をより安全に走行する際に使用したくなりますが、一方で使用することで環境や人体に悪影響を与える粉じんを発生させ他者に対し被害が生じてしまうデメリットも存在します。

使用する際には、法により指定された地域でかつ限定された条件下で慎重に使用しましょう。

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この記事の執筆者
MOBY編集部カー用品チーム