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ツインキャブとは? 定番高性能キャブレターのメリットとデメリット

高性能キャブ車の定番装備であるツインキャブは、高回転でも安定した燃料を供給できる高性能キャブレターです。ツインキャブのなかでもとくに有名なのは、ウェーバーとソレックス。どちらも世界中で高い人気を誇る高級キャブレターです。

高性能キャブ車の定番ツインキャブとは?

イタリア・ウェーバー社のツインキャブ

ツインキャブとは、ひとつのキャブレターに2気筒分の燃料供給ノズル(ベンチュリ・バレル)を備えたキャブレターです。高性能スポーツエンジンが高出力を発揮するための装備であり、キャブ車をチューニングするうえでの定番アイテムでもあります。

一般的な乗用車なら4気筒エンジンであろうと6気筒であろうと1個のキャブレターで走行することができます。定期的な清掃と調整が必要なキャブレター搭載数は少ないほうがメンテナンス性では有利なのです。

しかし、高回転でパワーを出すスポーツエンジンでは、1個のキャブレターでは燃料供給が追いつかないため、パワーを出すことができません。そこでイタリア・ウェーバー社によって開発されたのが、1気筒に1個のキャブレターを装備したのと同等の性能を発揮できるツインキャブでした。

ツインキャブの代名詞ウェーバーとソレックス

高性能ツインキャブメーカーの代名詞とされるのが「ウェーバー」と「ソレックス」です。

ウェーバーは1923年にイタリア・フィアット専属のキャブレターメーカーとして設立された、ツインキャブの生みの親。その優れた技術力で、レースにおいて輝かしい成績を残しています。

ソレックスは1905年に創立したフランスの機械製造業であり、ウェーバーと並ぶキャブレターの名門として認知されています。1960年に株式会社ミクニと技術提携を結び、ソレックス・キャブレターがはじめて日本車に導入されることになりました。

ウェーバーのキャブレターが日本車に採用されるようになったのはソレックスからやや遅れた1965年。どちらも高い機械加工精度と調整幅の広さが特徴をもつ、スポーツ走行向けの高性能ツインキャブ。また、その美しい外観で多くのファンを魅了しました。

ツインキャブのメリット:高回転でもしっかりと燃料供給できる

多気筒エンジンに1個のキャブレターでは、気筒数が多くなるほどインテークマニホールドが長く複雑な形状になるためパワー・レスポンスともに低くならざるをえないのが欠点。しかしツインキャブは、1気筒に1個のキャブレターを装着するのと同等性能を発揮できるため、たくさんの燃料を必要とする高回転域でも十分な燃料供給を可能とします。

また、エンジンの吸気ポートに直接取りつけるツインキャブであれば、レスポンシブルな燃料供給により高回転高出力が発揮できるようになります。4気筒エンジンならばツインキャブを2つ、6気筒ならばツインキャブを3つ並べて装着します。

ツインキャブのデメリット:メンテナンスコストがかかる

ツインキャブは、1気筒に1個のキャブレターを装着しているのとほぼ同じであるため、それだけセッティングに手間がかかります。しっかりとパワーを出すためには、各気筒への燃料供給を同調させてバランスを整えなければ、いくら高性能ツインキャブとはいえ本当の性能は発揮できません。

2気筒分がひとまとまりになっているため、キャブレター1個づつを調整するよりは楽であるものの、完璧に調整するには非常に高度な調整技術を要します。また、キャブレターが増えた分、清掃や点検などの定期メンテンナンスにも多くの手間がかかります。

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