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「自ら車の寿命を縮めてないですか?」知らずにクルマの寿命を縮める行為3個

クルマの寿命は年々長くなっています。初度登録から10年以上ノントラブルで動く国産車は数多く、現在では13年から15年ほどが、一般的なクルマの寿命と言われているのです。

しかし、平均寿命を全うせずに、壊れてしまうクルマも中にはあります。寿命を短くしている原因は、ドライバーのちょっとした操作にあることも。知らず知らずにクルマの寿命を縮めているかもしれないNG行為を紹介します。

停車した状態でハンドルを回す

駐車場などでよく見るのが、停車した状態でハンドルを回している「据え切り」です。

据え切り自体を多く行ったからと言って、パワステ機構がすぐに壊れるということはありませんが、タイヤやサスペンションなどには、据え切りで大きなダメージが加わります。

©bizoo_n/stock.adobe.com

クルマの重さを支える4つのタイヤには、車重の4分の1の重さがかかっています。例えば、約1.5トンのクルマでは、一つのタイヤにかかる重さは約400㎏です。

ゴム製のタイヤを、400㎏の重さで地面に擦りつけ続けたら、どうなるでしょうか。タイヤの偏摩耗を引き起こし、寿命を短くする要因です。

また、ステアリングやサスペンションの機器類にも、ダメージが蓄積されていきます。クルマのハンドルを切る場合には、少しでもいいので、クルマを動かしながら操作していくことを意識しましょう。

停車や坂道でギアをニュートラルに入れる

信号待ちのたびに、ギアをニュートラルやパーキングに入れる人は注意が必要です。

基本的に、AT(オートマチックトランスミッション)では、信号待ち程度の時間では、ドライブのままブレーキを踏んでいる方が、ミッションへの負荷が少なく、クルマは長持ちします。

前方のクルマのバックランプが信号の停車のたびに点灯する「停車のたびにパーキング」の行為は、誤ったシフト操作を行う可能性が高く危険です。特に、ギアの操作でバックギアのポジションを行ったり来たりすることで、万が一にもバックギアのままクルマが動くということも考えられます。停車ごとのパーキングギアは、周囲を危険にさらすことも多いので、やめましょう。

また、むやみにニュートラルに入れる行為も、出来るだけ避けたほうが良いでしょう。ギアが切り替わるたびにオートマチックトランスミッションの内部が動き、ATフルードが劣化していきます。

©Artinun/stock.adobe.com

その他には、下り坂などでNレンジに入れる人もいるようですが、ATフルードが高温になりやすく、ギアの機構も空回りすることになり機械に対しては良くない行為です。エンジンブレーキも効かなくなることから、運転操作としても危険な状態になります。

最近のクルマは、下り坂になって加速する必要が無いと判断すると、エンジンブレーキをかけると同時に、ガソリンの噴射量を大きく減らしています。

つまり、Nレンジで坂を下ると常にアイドリング状態のガソリンを出し続けている状況になり、Dレンジでの下り坂走行よりも、余計に燃料を消費するのです。低燃費走行のためにもDレンジのまま走行しましょう。

さらにハイブリッドカーでは、Nレンジに入れることで機能保持のための自己充電を行わなくなる車種も多いです。ハイブリッドバッテリーの健康維持に欠かせない機械の制御を、勝手に止めてしまうことになり、こちらも寿命を短くする要因となります。

執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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