初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

プロパイロットとは?日産の自動運転技術の性能・事故や搭載車種一覧

日産が伊勢志摩サミットで披露した自動運転技術「プロパイロット」。日産自動車はこの「プロパイロット」の2020年の本格的な普及を目指しています。最先端の技術を結集した「プロパイロット」とは、一体どのようなものなのか?この記事では、自動運転技術「プロパイロット」について解説しています。

日産の自動運転技術プロパイロットとは

日産 G7 伊勢志摩サミット 自動運転技術 プロパイロット

「プロパイロット」とは、日産が開発した最新の自動運転技術です。
2016年のG7伊勢志摩サミットにてその高度な技術がお披露目されて以来、日産の新型車が出るたびに話題になっています。

自動運転の詳しい解説についてはこちら

プロパイロットの機能は?

プロパイロットってどんな機能!?

日産 自動運転技術 プロパイロット

「プロパイロット」は日産が開発する自動運転技術。高速道路の同じ車線での走行を自動運転によってサポートする機能で日本初の技術です。

プロパイロットは、前を走行している車との車間距離を把握して、停車したり前進したりを自動で促す機能です。
イスラエルのモービルアイ社の高機能カメラが車線や車を認識して道路の中央を走行。
高速道路での単調な渋滞走行や長時間の巡航走行の際、プロパイロットがアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御してくれるため、いちいち停止したり前進したりしなくて済みます。

ドライバーが設定する速度で走行します。カーブではステアリングを制御、車両の割り込みにも対応することができるようです。
前に走る車や白線を素早く把握して、車のサイズ、フォルムを認識するほどの高機能のカメラでなくてはこの技術はなしえません。

プロパイロットを用いて運転すると、S字の道で綺麗に走行できるそうです。それにより不整路での運転も可能だと言われています。

「プロパイロット」を実現する二つの革新的自動運転技術

「プロパイロット」は、2つの革新的自動運転技術によって構成されています。

一つは、小型で高性能の「レーザースキャナー」です。
高精度の3次元計測により、車両の周囲にある物体との距離を正確に測定することで、安全に走行することができます。

もう一つは、遠くまで見渡せて360度の視野を持つ「8カメラシステム」です。きついカーブや交差点でも、車両の進行方向を正確に決めることができます。

日産は、これらの技術を日本と米国の一般・高速道路で、繰り返しテストしてきました。

プロパイロット紹介動画

プロパイロットの機能や使用方法・注意点を解説!

日産 自動運転技術 プロパイロット

車間とレーンをキープし一定速度で走る

プロパイロットは自動運転と言われていますが、実際にはむしろクルーズコントロールに近い機能です。ドライバーが設定した速度で、前の車との車間をキープしつつ走行します。また走行レーンから外れないようステアリング操作を支援するシステムです。

高速道路や自動車専用道路のみで使用可能

日産の自動運転技術「プロパイロット」は、高速道路での使用を前提としています。レーダーが信号や歩行者を検知した場合、プロパイロットは作動しないシステムとなっています。また、視界の悪い雨や雪の日の使用は避けた方が良さそうです。

プロパイロットの使用方法

ハンドルについているボタンをプッシュすると、プロパイロットはスタンバイ状態に入り、運転席前のディスプレイに表示されます。

プロパイロットスイッチを押した後、ハンドルについているボタンで車速を設定します。車速は時速約30~100キロで設定することができます。車速を設定すればプロパイロットが開始されます。また先行車との車間距離は3段階から選べます。

プロパイロットが開始されると、先行車追随クルーズコントロール機能、レーンキープ機能が作動します。ハンドルから10秒以上手を離すと警告がなる仕様です。

手放し運転ができる条件は

・先行車がいる
・車速が時速10km以下

の場合のみです。つまり、高速道路での渋滞時にのみ使用できます。

プロパイロットの注意点は?

プロパイロットは、高速道路や自動車専用道路での渋滞時に便利な機能ですが、いくつか注意点も存在します。

まず、ハンドル操作に関しては運転者自ら操作しなければなりません。プロパイロットによる自動操作はあくまで「運転支援」であるため、ドライバーがしっかりとハンドルを握って操作する必要があります。

2つ目は、悪天候時に使用しないということです。視界が悪い日には、プロパイロットのレーダーが適切に先行車や障害物を認知しない可能性があります。万が一の事を考えて、雨天時や降雪時には使用しないようにしましょう。

プロパイロット搭載車種

では、プロパイロットが搭載されている車種と、搭載が予定されている車種を紹介していきます。

セレナ(搭載車種)

日産 新型 セレナ 2016年

セレナは1991年の発売以来、多くのドライバーやファミリーに愛されてきた日産を代表するミニバンです。
日産を代表する車種なだけあり、1番最初にプロパイロットが搭載されたのもセレナでした。
2016年にフルモデルチェンジをしており、その時にプロパイロットが搭載されています。
販売は好調でいくつかの賞を受賞しています。

キャシュカイ(搭載予定)

2018 日産キャシュカイ(QASHQAI) 日本版デュアリス

キャシュカイは、海外戦略車として発売された車です。
日本ではデュリアスという名前で2014年まで販売されていました。
2017年のジュネーブショーにて、ヨーロッパにて販売されているキャシュカイの外装内装や運転性能を向上、さらにプロパイロットも年内に搭載予定だと発表されています。

プロパイロット搭載が予想される車種

エクストレイル

日産エクストレイル 2017 外装 欧州仕様

エクストレイルは、「手頃な価格で乗れる快適なSUV」というコンセプトの下に2000年から発売されているSUVです。
2015年にはハイブリッドモデルも追加され、進化の止まらないロングセラーの車種ですが、2017年にはさらにマイナーチェンジ。
その新型エクストレイルが上海モーターショーで公開された際、ハンドルに「プロパイロット」の文字が見られたため、エクストレイルがプロパイロットを搭載するのではないかと話題になっています。

エルグランド

日産 エルグランド 250ハイウェイスター 2015年

エルグランドは、1997年に発売されたミニバンです。
現在、プロパイロット搭載に関する動きは見られませんが、最初に搭載されたセレナ同様ミニバンで、大人数で乗れる車種のため購買層が近いです。そのため、エルグランドにプロパイロットが搭載される可能性は十分にあるでしょう。

リーフ

日産 リーフ

リーフは、2010年から発売されている5ドアハッチバックのEV(電気自動車)です。
世界で最も売れているEVであり、日産自体もリーフの開発には意欲的な印象を受けます。
リーフもプロパイロット搭載に関する動きは見られませんが、日産はプロパイロットの開発にも力を入れているため、リーフとプロパイロットが組み合わせられることは必然ではないでしょうか。

スカイライン

日産 スカイライン 350GT HYBRID Type SP 2013年

1962年に初代モデルが発売したスカイラインは、他の現行車と比べても圧倒的に長い歴史と高い知名度を持つ高級スポーツセダンです。
スカイラインには海外仕様車としてのインフィニティという名前もあり、そのインフィニティの新型モデル「Q50」がマイナーチェンジした姿が2017年のジュネーブショーでお披露目されました。
新型インフィニティ Q50は内装や外装などの変更のほか、プロパイロットも搭載されています。
スカイラインに搭載される可能性も高いでしょう。

自動で整列するイス「プロパイロットチェア」公開!

行列を自動で進むイス

2016年9月26日、日産は同社の自動運転システム「プロパイロット」を応用したオートパイロットチェア「ProPILOT CHAIR(プロパイロット チェア)」を発表しました。

「行列を自動で進むイス」をコンセプトに、プロパイロットの性能を分かりやすく、なおかつインパクトのある方法で紹介するため開発されました。
一列に並んで配置されたプロパイロットチェアは、行列の最前列まで進み、順番待ちが終わった人がプロパイロットチェアから立ち上がると、自動で最後尾まで戻ってくシステムになっています。

Youtubeで公開されたイメージビデオでは、順番待ちをする人々が読書をしたり会話を楽しんだりと、行列にストレスを感じずに楽しんでいる様子を紹介しています。

日産は、より多くの人々を行列(渋滞)のストレスの軽減を目標に、無償貸与する店舗を募集しています。「#NissanProPilotChair #Wanted」の2つのハッシュタグを付け、店舗名や店舗情報をが分かるサイトのURLを記載してTwitterに投稿することで応募することができます。

情報や走行条件を精査した上で、事務局より連絡が届くようです。

プロパイロットチェア解説動画

プロパイロットの本格的な普及は2020年!

日本市場への導入は今年!

日産は、混雑した高速道路上での自動運転技術「プロパイロット1.0」を2016年内に日本市場へ導入し、その後、欧州、米国、中国でも展開する予定です。

そして2018年までには、高速道路での車線変更を自動で行なう、複数レーンでの自動運転技術の実用化を目指し、東京オリンピックが開催される2020年には、交差点を含む一般道での自動運転技術を市場に投入する予定となっています。

プロパイロットを含む自動運転技術の進化に期待!

日産はプロパイロットを始め、日産は2018年を目標に高速道路での複数車線の自動運転、2020年には市街地での交差点での自動運転を実現させる予定です。

日産の自動運転技術「プロパイロット」について、ご理解いただけましたか?

今回の伊勢志摩サミットにおいては、日産に限らず、日本の各自動車メーカーも自社製の自動運転技術を披露しています。
自動運転技術は、それほど注目すべき技術だということです。

各社が自動運転技術の開発を競い合えば、間違いなく技術水準は上がっていくので、今後の自動運転技術の進化に期待が高まりますね!

日産に関する記事はこちら

自動車のイノベーションに関する記事!

この記事の執筆者

進藤圭太この執筆者の詳細プロフィール

ライターをやっております。好きな車は奇抜な車、60~80年代の車など色々です。...