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【ホンダライフは縁の下の力持ち】歴代車種の実燃費&価格情報!JB5やJB1の人気型式も

ホンダ「ライフ」の初代モデルは1970年代に生産されたショートファストバック型のセダンとハッチバック機構を持つワゴン/バンタイプの小さな車でした。ホンダの名車として名高いN360やZの後継機で日本車として初めてタイミングベルトを搭載した車でもあります。初代の生産終了後、「ライフ」のネーミングを引き継ぐモデルがなかったが、1997年に主流になりかけていた軽のトールワゴンとして復活を果たしました。

ホンダ初代ライフ(SA/WA/VA型)

ホンダ 初代 ライフ 外装

ホンダ「ライフ」は名機N360、Zの後継機種として1970年代に生産された軽自動車で、エンジンレイアウト、駆動方式、機構等、今のホンダに通じる技術を小さな車体に詰め込んだ車でした。
販売期間は4年ほどと非常に短い期間でしたが、初代ライフの技術的成功の後開発された「シビック」が世界的にヒットを飛ばし、車両価格もライフと大差がなかったことと、軽自動車の車検義務化、保安基準の見直し等、様々な要因で軽自動車市場が縮小していきました。

また、当時のホンダは乗用車工場をシビックに傾倒させるためにライフの生産打ち切りを英断したのです。
この車はエンジンこそN360と同様の直列2気筒ながら空冷式から水冷式に変更されたことで悪臭や暖房能力不足が解消され、快適性が大幅に改善されました。

さらに、日本車として初めてタイミングベルトが採用され、4サイクル2気筒エンジンに一次振動を消すバランサーシャフトという機構も日本車として初めて組み合わせました。
この機構はホンダのエンジン開発責任者だった中村良夫氏が東急くろがね工業時代に取得した特許であり、ライフ販売後も他社から同様のエンジン機構を搭載した車が発売されました。

しかしシビックのヒットによりホンダは1985年まで軽自動車事業から撤退します。
ライフで開発され実用化した技術はほぼ全てシビックにフィードバックします。
ホンダはシビックのヒットを足がかりに車種を拡充します。

そして1981年、シティーを販売し空前の大ヒットを飛ばします。
この影には1970年代のライフという小さなクルマがテストベットになり当時の技術を支えたのです。

初代ライフの外装は?

ホンダ 初代 ライフ 外装

初代ライフの外観は4ドアのセダン、3ドアのバンとありました。
デザインを見る限り、当時世界中で大ヒットだったモーリスミニのデザインにそっくりです。
実際にはN360の流れを組むデザインでしたが、少なからずミニを意識した造りになっています。

4ドアセダンは大人4人が乗るのに無理のない広さとドアの開口を確保、当時の軽自動車のサイズではフルサイズの大きさだったのです。
バンの設定ではホットハッチを採用し、3ドアに仕様を変更する事により十分な荷室を確保していました。

ホンダ 初代 ライフ エンジン

エンジンは水冷の直2DOHC360cc、EA型と名付けられたエンジンは当時の技術の粋を結集して作られたエンジンでした。
初代ライフのスペックは下記のとおりになります。

【スペック】
▶全長:2,995mm
▶全幅:1,295mm
▶全高:1,340mm
▶車重:510kg

初代ライフの内装は?

ホンダ 初代 ライフ インパネ

初代ライフの内装はシックかつモダンな作りでまとまっています。
軽自動車とはいえ安っぽさがなく、独立3眼メーターからセンターコンソールをフラットに設計して視認性と操作性を確保していました。
インパネをウッド、内装を合皮でまとめてありました。

ホンダ2代目ライフ(JA4型)

ホンダ 2代目ライフ 外装

ホンダは1985年に軽自動車事業を再開させます。
これはOEM生産拠点を本社工場近くに確保して生産ラインの増設が可能になったことから車種拡充を狙い再開します。
2代目ライフは2代目トゥデイの基本コンポーネントを流用し、それまでの軽ボンネットバン、軽セダンから大きく変わった軽トールワゴンを開発します。

パワートレイン、シャーシ、内装はトゥデイの物を流用していました。しかし販売から1年で軽自動車法の改正があり、この2代目ライフは1年半という短命のモデルでした。

2代目ライフの外装とスペックは?

ホンダ 2代目ライフ 外装

ホンダの軽自動車「トゥデイ」で磨き上げられたシャーシをベースに新開発されたキャビンを載せたホンダの自信作「ライフ」。
大型のリフレクターヘッドライトを高い位置に装着して、大型のバンパーグリルで存在感を高め、リアは大型バンパーと縦長のテールランプを備えて、後続車に存在感をアピールした軽トールワゴンでした。

ボディーカラーは全8色、シルバーとクレタホワイトが代表色です。
エンジンも「トゥデイ」のハイパー12バルブエンジンを「ライフ」の車両重量、積載能力を考慮してリファイン、最高出力48ps、最大トルク5.8kgmを実現、トランスミッションも5MTと3AT選択できました。
「ライフ」最大の特徴は最小旋回半径で、4.5mの旋回範囲はステアリングの良さも相まって非常に好評でした。

2代目ライフの内装は?

ホンダ 2代目ライフ インパネ

エアコンのコントロールをセンターに配して操作性を高め、メーター類はスピードメーターを大型化して視認性を高めた仕様になっています。
また、大容量のグローブボックスをはじめドライバーズポケット、カード&チケットホルダーなど8種類の収納スペースを設定して、室内の使い勝手を向上しています。

ホンダ 2代目 ライフ 内装

運転席のシートは大型のスクエアシートを採用しました。座面幅を助手席より40mm広く設定し、快適なロングドライブをサポートしてくれます。

ホンダ 2代目 ライフ 内装

後部座席は厚さ200mmの高密度クッションを採用し後部座席の居住性を快適なものにしています。
大人4人が乗っても快適な室内空間保つように全高を1,575mmに設定、十分なヘッドクリアランスを確保してサイドウィンドウを立てて設計したことにより圧迫感を軽減しました。

ホンダ3代目ライフ(JB1型)

ホンダ 3代目 ライフ JB1型 外装

2代目ライフの登場から1年半後にホンダライフは3代目(JB1型)にフルモデルチェンジします。
このモデルチェンジは軽自動車の新規格化に伴った変更で、安全性能、環境性能を大幅に向上させた機種になり、ホンダの軽自動車では異例のロングヒットモデルになりました。

派生モデルではターボを搭載した「ダンク」が追加され、こちらもノーマルモデルと同様好評を得ていました。

3代目ライフの外観は?

ホンダ 3代目 ライフ JB1型 外装

2代目ライフを引き継いだデザインの3代目はボディーサイズを全長3,395mm、全幅を1,475mmに拡大されました。
これにより衝突安全性能が飛躍的に向上、合わせて助手席のSRSエアバックも標準装備されました。
エンジンは車体の大型化に伴いE07A からE07Zに変更され、低回転域のトルクを20%向上させながらLEV仕様になりました。

3代目ライフの内装は?

ホンダ 3代目 ライフ JB1型 内装

3代目ライフにモデルチェンジした際、トランスミッションは5MTと3ATの変更はなかったが、AT車はコラムシフトが採用されました。
AT仕様だとフロアスペースが広くなり、これが非常に好評を得ていました。

ホンダ 3代目 ライフ JB1型 内装

運転席の面積も2台目を引き継いで助手席よりも広く作り、シートは素材、クッション厚、座面幅を見直し、再設計してあります。
クッション厚を見直したことによりロングドライブが非常に快適なものになりました。

ホンダ 3代目 ライフ JB1型 内装

先代ライフにもありましたが、軽自動車規格改定後のトールワゴンは小型普通車に迫る車内空間を実現しています。
また、ATをコラムシフトに変更したことによりシートアレンジ次第で自転車などの大型荷物を積めるスペースも魅力のひとつでした。

ホンダ4代目ライフ(JB5型)

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 外装

4代目ライフは主に女性をターゲットに作られた軽自動車でした。
この車のキャッチコピーが「Hondaメイドのおいしいデザイン」。
そのキャッチコピーの通り、ドアノブを円形のノブにデザイン、ボディーは流れるような流線が美しいデザインになっていて見る者を魅了しました。

4代目ライフの外観とスペック

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 外装

バンパーの下側からフロントピラーまで縦に走る美しいデザインは乗る者も見る者も魅了しました。
運転席から見渡せるように設計されたフロント部は産んてする安心感も同時に与えてくれました。

この視認性は当時販売されていたどのトールワゴンよりも好評で、免許取りたての女性には特に受け入れられロングヒットの要因になりました。
ボディーカラーも先代より増やし全12色、シック、ベーシック、スポーティーとあらゆるニーズに応えるカラーチョイスでした。

エンジンとトランスミッションもモデルチェンジを期に再設計されました。
新開発の660cc3気筒エンジンはこの後のホンダ軽自動車の基礎になるエンジンで、特に4代目ライフに装備された「i-DSIエンジン」は中、高回転域まで使用する軽自動車の特性を意識して設計されたエンジンで、低燃費と高出力を両立、また同時に開発されたi-DSIターボエンジンは量産ターボエンジンとして初めて国土交通省の「超低排出ガス」の認証を受けました。

トランスミッションはアコードなどで採用していたホンダ独自の直動ダイレクト制御システムを軽自動車に初めて採用、きめ細かなクラッチ圧を制御することによりスムーズなシフトフィーリングを実現しました。

4代目ライフの内装

シフトはコラムシフトを廃止し、センターコンソールからシフトノブを伸ばす方式に変更しました。トランスミッションをセンターコンソールに設置することにより、フロントに広い空間が生まれました。

低床化設計により先代モデルより30mm高い室内空間を実現、またショートノーズ化で-95mmのコンパクト設計ながらホイールベースを長く取り高い走行性能と安全性、室内空間の拡大が図られました。

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 内装

前席は車外に出ること無くリアシートに取り付けたチャイルドシートの子供の世話ができる助手席チップアップスライド機構を採用し、軽自動車として初の前後サイドのウォークスルーができるようになっています。

また、選択のグレードによりフロントベンチシート、フロントセパレートシートと選択ができるようになっていました。
運転席側にはアッパーボックス、2段式のインパネトレイなど用途に合わせた多彩な収納スペースを設定、使いやすさを追求して配置されました。

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 内装

リアドアは荷物の積み下ろしが容易にできるように開口角度を79度と大きく開くように設定して高齢者や子供の乗り降りが容易なリアドアでした。
後部座席は簡単操作でダイブダウンさせることにより様々な使い方ができるシートアレンジを実現、ゴルフバックやスキー板など長物の収納も容易となりました。

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 ラゲッジ

超薄型のカードキーを携帯しているとドア、テールゲートの開錠/施錠、イグニッション操作ができるホンダスマートカードキーシステムを採用、盗難防止用のイモビライザーも装備していました。
ラゲッジルームはベビーカーが1台折りたたんで収納できる容積があり、低床化も相まって先代よりも使い勝手が向上しました。

ホンダ5代目ライフ(JC1型)

ホンダ 5代目 ライフ JC1型 外装

2008年、ホンダはライフをフルモデルチェンジします。
実質この5代目ライフが最終モデルになり、現在大ヒットしている「Nシリーズ」に後継を譲ることになります。

しかしホンダの長い歴史の中でこのライフが最も使用ユーザーが多く、その数は150万人にも及び、最も親しまれたホンダの自動車なのです。
5代目のライフはそれまで培ってきたホンダの軽自動車技術のすべてを注ぎ込んだ名車と言えます。

5代目ライフの外観とスペックは?

ホンダ 5代目 ライフ JC1型 外装

設計変更に伴ない5代目ライフは運転のしやすさを徹底追求し、デザインされています。
例えばフロントマスクは運転席からも見やすく、幅、長さの見切りの良さを追求されたデザインで、背の低い女性でも運転しやすいと好評でした。

後方視界は後部座席の形状を見直しヘッドレストを埋め込み式にして、リアゲートからバンパーのデザインを見直す事により後方視界と見切りの良さも追求されています。
また、バックモニター付オーディオが軽自動車で初めて標準装備されました。

エンジンは先代から引き継いだ660ccのi-DSIエンジンで常用域で使いやすいパワートレインを引き出しやすいエンジン特性を再度設計、トランスミッションのギアレシオ見直しと特性も再度見直され、4ATとの組み合わせにより街乗りをさらに快適にする走行性能を持ち合わせていました。

5代目ライフの内装は?

ホンダ 5代目 ライフ JC1型 内装

フロントシートは広さを感じさせる左右分割式のベンチシートを採用、運転席を先代モデルから35mm高く設計してこれを基準にカラスエリアやピラー、ヘッドライトマーカーを最適化、良好な視界の確保がなされました。
また、バックモニターにはプレイステーション・ポータブル(PSP-3000用)の液晶画面を採用、コスト面での追求がこのような形となっています。

バックモニターが標準装備されたことに加え、パーキングアシストシステムも採用されていて、これは従来の音声案内ではなく前後進ともにハンドル操作のアシストが行われるものでした。

ホンダ 5代目 ライフ JC1型 内装

リアシートはクッションの長さを変更、55mmとして拡大されました。
また、リアピラーにはアシストグリップを装備、高齢者や子供の乗降性を向上させ、低床フロアも相まって非常に好評を得ていました。
収納スペースも再度設計し直し、よく使うものは手の届きやすい腰より上に、外から見られたくないものは腰より下へ収納できる工夫を凝らしました。

ホンダ ライフの実燃費と評価は?

ホンダ ライフ エコランプ

ライフの燃費は実際良かったのでしょうか?
カタログスペックを見ると進化する度に10・15モードの燃費は良くなっていて、最終モデルの5代目ライフは1リッターあたり21kmとなっています。
実際、乗っているユーザーさんからの口コミを集めてみました。

2008年モデル所有のユーザーさんから
燃費は10~13kmほど、街乗りなので仕方ないのですがハンドルが軽く運転しやすいので満足しています。

出典:http://review.kakaku.com/

ホンダ・ライフ2003年モデルのユーザーさんから
加速性能がいいです。燃費は街乗りで10~13kmほどでした。

出典:http://review.kakaku.com/

1998年モデル所有のユーザーさんから
12~13km位です。古いモデルですがまだまだ元気に走ってくれます。

出典:http://review.kakaku.com/

各世代に乗っているユーザーさんの声を集めてみました。
誰もがおっしゃっているのですが、カタログほど燃費が伸びないと意見が多くありました。
また、多くのユーザーさんが「走行性能」「乗り心地」「エンジン性能」の良さを指定しています。
インテリアは4代目モデルから好評でした。

ホンダ ライフの中古車はいくらなのか?

ホンダ ライフ 2003年

ホンダライフの中古車は3代目ライフからの生産台数が多いため中古車市場では豊富かつリーズナブルに求めることができます。
しかし高年式のライフはまだまだ人気車種で100万円を超えるモデルも、まだまだあります。

ホンダ ライフの現在の中古車価格はこちら


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ライフの成功はホンダの軽自動車を進化させた

ホンダ 4代目 ライフ JB5型 外装

初代から5代目までの「ライフ」と燃費や価格についてまとめてみました、いかがだったでしょうか?
ホンダの軽自動車は1970年代の初代ライフから15年ほど生産されていませんでした。
この間にホンダはシビックが世界的にヒット、シティーが爆発的にヒットしてアコードやプレリュードなど名車と呼ばれるモデルが次々と販売されました。

1990年になりバブルは崩壊し、時代は車至上主義が去り、一人1台の所有して当たり前の時代に突入します。
そんな中でホンダは時代のニーズを掴み、「ライフ」を復活させ、単一車種でヒットを飛ばし続けました。
残念ながらライフは後継のNシリーズにユーザーを譲りましたが、譲るまでの間、ホンダ・ライフは間違いなく本田技研の技術的進化を支えた軽自動車だったのです。

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