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大型特殊免許とは?取得費用&流れから大型特殊自動車に該当する車種まで

大型特殊免許は、工事用車両などの重機や農作業用の車など、作業をするための車を運転できる免許です。なんだか難しそうですが、普通の大型自動車免許に比べると実は取得しやすいという一面もあります。ここでは大型特殊免許で運転できる車や、取得方法などを解説します。

大型特殊免許とは

©Shutterstock.com/ ZoranOrcik

大型特殊免許とは、その名の通り「大型特殊自動車」を公道で運転するための免許です。
具体的にはクレーン車、ブルドーザー、ショベルカー、ロードローラーなどの工事用の車、除雪車、路面清掃車などの道路を整備するための車、トラクター、コンバインなどの農業用の車などで特に大型のものとなります。

普通免許と同じように第一種と第二種がありますが、大型特殊自動車で旅客運送をするための車はほとんどありませんので、通常は一種で十分ではないでしょうか。

大型特殊自動車とは

©Shutterstock.com/ Maksim Nazemtcev

特殊自動車をもう少し詳しく解説します。
まず、特殊自動車とは小型特殊自動車と大型特殊自動車に分けられています。
これら車の種類は、道路交通法と道路運送車両法で定められています。

2つの基準があって紛らわしいのですが、運転免許の根拠は道路交通法です。
そのため、道路交通法で定められている方の大型特殊車両として考えておきましょう。

大型特殊自動車の定義(道路交通法)

カタピラを有する自動車(内閣総理大臣が指定するものを除く。)、ロード・ローラ、タイヤ・ローラ、ロード・スタビライザ、タイヤ・ドーザ、グレーダ、スクレーパ、ショベル・ローダ、ダンパ、モータ・スイーパ、フォーク・リフト、ホイール・クレーン、ストラドル・キャリヤ、アスファルト・フィニッシャ、ホイール・ハンマ、ホイール・ブレーカ、フォーク・ローダ、農耕作業用自動車、ロータリ除雪車、ターレット式構内運搬車、自動車の車台が屈折して操向する構造の自動車及び内閣総理大臣が指定する特殊 な構造を有する自動車(この表の小型特殊自動車の項において「特殊自動車」という。)で、小型特殊自動車以外のもの

出典:道路交通法施行規則第2条より引用

大型特殊自動車の定義(道路運送車両法)

一 次に掲げる自動車であつて、小型特殊自動車以外のもの
 イ ショベル・ローダ、タイヤ・ローラ、ロード・ローラ、グレーダ、ロード・スタビライザ、スクレーパ、ロータリ除雪自動車、アスファルト・フィニッシャ、タイヤ・ドーザ、モータ・スイーパ、ダンパ、ホイール・ハンマ、ホイール・ブレーカ、フォーク・リフト、フォーク・ローダ、ホイール・クレーン、ストラドル・キャリヤ、ターレット式構内運搬自動車、自動車の車台が屈折して操向する構造の自動車、国土交通大 臣の指定する構造のカタピラを有する自動車及び国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車
ロ 農耕トラクタ、農業用薬剤散布車、刈取脱穀作業車、田植機及び国土交通大臣の指定する農耕作業用自動車
 二 ポール・トレーラ及び国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車

出典:道路運送車両法施行規則より引用

小型特殊自動車とは

「小型特殊自動車以外のもの」という表現が出てきますが、道路交通法で小型特殊自動車は以下にようになっています。

・全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下(ヘッドガード等を備えた場合は2.8m以下)
・最高速度時速15km以下

気を付けなければならないのは、道路運送車両法では、「農作業用は時速35km未満」という条件があります 。
トラクターなどは大きさによって道路運送車両法で小型特殊自動車とされているものの、速度の関係で道路交通法では大型特殊自動車に含まれるという場合があります。

大型特殊免許で公道を走ることはできますが

©Shutterstock.com/ Rotary snowplow

大型特殊免許は、これらの車を公道で走るために必要な免許です。
これら特殊自動車は、特殊な作業等を作るための車であって、ただ走ることだけを目的に作られた車ではありません。
そのため、大型特殊免許だけでは、これらの車を走らせることしかできません。
特殊自動車を使って作業をするためには、それぞれの「作業免許」が必要となってきます。

また、走らせるだけの場合でも、車両の種類によっては同時に牽引の免許が必要な場合もあるのでよく確認しておきましょう 。
なお、大型特殊免許の取得しておけば、小型特殊自動車も運転することができます。

大型特殊自動車が公道を走る時の注意点

©Shutterstock.com/ surasaki

大型特殊免許があればどんな道路でも通行できるかというと、そういうわけにはいきません。
まず、最低速度規制のある自動車専用道路(高速道路など)に気を付ける必要があります。
ただし、大型特殊自動車が時速50km以上出して走ることは危険とされていますし、現実にはほとんど無理な話でしょう。

もう一つは、道路によって特殊車両の通行許可が必要になる場合があるということです。
道路には通行できる大きさや重さの制限があります。
公道を走ろうとする大型特殊車両がその基準を超える場合には、道路を管轄している団体に申請し、許可をもらう必要が あります。

大型特殊免許には限定免許も存在する

©Shutterstock.com/ oticki

ちなみに、大型特殊免許には「カタピラに限る」という限定免許もありますが、これはほとんど自衛隊で戦車などを運転するためのものです。
また、農耕車限定の免許もあり、これは農作業のためにトラクターだけ運転できるというものです。
これら限定免許を持っている人がその他の大型特殊自動車を運転するためにはこの限定を解除しなければなりません。

大型特殊免許の取得の流れ

大型特殊免許はどのようにしたら取得できるのでしょうか。流れや費用を見てみましょう。

費用

大型特殊免許の取得の条件

大型特殊免許は18歳以上から取得でき、視力など身体の条件は普通免許とだいたい同じと考えて問題ありません。
普通免許を取得していない人でも可能なため、トラックやバスなどを運転するための大型免許と比べると、誰にでも取得しやすいでしょう。

大型特殊免許の取得の方法

普通免許と同じように、自動車教習所に通う方法と、試験場で一発合格を目指す方法があります。
教習所で取得する方法でも路上教習などはありません。
そのため、仮免許も無く場内コースで卒業検定をクリアするたけです。

学科22時間、技能12時間のの教習が必要ですが、普通免許を取得している人なら学科は免除され、技能教習は最短6時間で済みます。
教習にかけられる期間は3か月間までです。
検定まで含めると、最短4日で取得することができます。

大型特殊免許の取得費用

・教習所で取得する場合
教習所によっても 異なりますが、免許がない人は16~17万円ぐらい、既に普通免許がある人は8~9万円ぐらいかかることが多いようです。

・試験場で取得する場合
受験料2,950円、試験車使用料1,550円、免許証交付料2,050円の合計6,550円で取得できます。

大型特殊免許からはじめてみては

この免許だけでは運転はできるものの作業ができないなど、実際には他の作業免許も合わせて取ることが必要とされる大型特殊免許。
取得される人は仕事で必要となることがほとんどだとは思いますが、免許を持っていない人にも取れるというのはある意味魅力的な免許ではないでしょうか。
この免許を持っていると仕事の幅がさらに広がるかもしれませんね。

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この記事の執筆者

EightHoursADayこの執筆者の詳細プロフィール

書籍の編集者が本業でライターもやっています。 好きな車は欧州の大衆コンパクトカーやステーションワゴンなどの実用車やマイナーな国産車。 人気がなく、一般的に日の目を見ない車などにも光を当てていきたいです。 車だけではなく道路や交通法規ネタなんかも好きです。...

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