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寒冷地仕様車は何が違う?メリットとデメリットは?プリウスやハイエースを例に解説

四季がはっきりとしていて、縦に細長い日本は暑さ寒さが分かれていますので、暑さはともかく寒さが自動車にとって問題が多くなります。そこで寒い地域に利用されているのが寒冷仕様車です。寒冷地仕様車とはどういったものなのか、特徴やメリット、デメリットなどをプリウスやハイエースなどを例にして紹介します。

寒冷地仕様車とは?

出典:https://pixabay.com/

寒冷地仕様車とは、標準者と違い氷点下20度以下の状況でも車両に不具合を起こさないように設計されています。
また、暖房等を強化することにより乗員が快適に乗車できるよう装備が充実化されています。
北海道や真冬のカナダでも快適に使用できるように作られた寒冷地仕様車。
その具体的な特徴を紹介します。

寒冷地仕様車と普通仕様車の違い

容量が大きく、装備が強化されている

バッテリー、オルタネーター(電気を生成する発電機)の容量が普通仕様車と比べ、大きくなっていることが特徴の1つです。
また、エアコンやワイパー、スターターモーター・リアデフォッガー(デフォッガー:結露を取り除く効果を持つ装備。カーエアコンの除湿・温風機能を利用するものと電熱線を利用するものがある)や防錆性(融雪剤などによる腐食を防ぐ)が強化されている。

凍らない工夫が施されている

ロングライフクーラント、ウインドウォッシャー液にも不凍液が使われており、ウインドウォッシャー液は成分割合の変更とタンクの大容量化が行われ、寒冷地でも常に使用ができるよう計算されている。

また、ドアミラー等にヒーターを実装することで凍結による視界不良を防ぐ装備も実装されている。

材質の変更

ワイパーにはスノーワイパーブレードが使われている。
スノーワイパーブレードは、ブレード全体がゴムで覆われており、着氷雪時でもきちんと拭き取りが可能になる。
(普通仕様車の場合は金属部分への着氷雪により拭き取りが不能になる)

また、ウェザーストリップの材質を軟質化することでドア等の隙間から風雨やほこり等の侵入を防いでる。

充実の暖房機能

シートヒーターの実装やウェザーストリップの材質変更により、車内の暖房機能が普通車と比べて高い設計になっている。
また、ヒーターリヤダクト(後方への暖房効果の向上)や、サブマフラー(排気熱をエンジン暖気に利用する。エンジンの暖めが速やかになり、暖房効率、燃費悪化を防ぐ)が搭載されている。

寒冷地仕様車のメリット

通常搭載されている機能にプラスして寒冷地での運転を安全かつ快適にする寒冷地仕様車。
寒冷地仕様車ならではのメリットをご紹介します。

バッテリー容量が大きい

真冬に車を動かそうとしたら、バッテリーが上がってしまっていた、という経験をしたことがある人もいるかもしれません。
寒冷仕様車とは、そういったトラブルを未然に防ぐためにバッテリー容量が大きなものを搭載しています。
これは寒冷仕様車であれば、ほぼ全ての自動車に付けられているメリットです。

ドアミラーにヒーターが内蔵されている車種がある

これも何となく想像がつくかもしれませんが、寒い地域で自動車を運転しているとドアミラーが凍結して視界が遮られる事もあります。
そのため寒冷仕様車によっては、ドアミラーにヒーターを内蔵して凍結を防止するという機能がついているものもあります。
寒い地域に限らず、真冬の運転に重宝するような特徴ですね。

ワイパー付近やエアコン周辺が強化されている

ワイパーで雪をかいた後、フロントピラーの部分に溝があると、雪が堆積されて視界が悪くなることがあります。
それを防止するために、フロントガラスの両脇にあるはずの雨ガードがついていない車種もあります。
またワイパー自体も重い雪を払えるように、モーターの出力が大きいものが多いです。
他にエアコン部分は、ワイパー付近にある外気取り入れ穴に雪が入りにくくするように、細かな網を張っているものもあります。

凍結対策もバッチリ

いざ車に乗り込むときにドアが凍結していては目も当てられません。
そのため寒冷仕様車にはドアに凍結防止のためにスポンジを設定している車種もあります。
車種によっては、トランクのドアの裏側に内装トリムを装備しているものもあります。

寒冷地仕様車は普通仕様車の違いをプリウス・ハイエースで違いを説明!

寒冷地仕様車のプリウスと普通仕様車の違いは?

出典:http://toyota.jp/

プリウスの普通仕様車はエンジン冷却水濃度がLLC30%に対して、寒冷地仕様車の場合はLLC50%の濃度となっています。
また悪天候で視界が悪くなるときに必要とされるリヤフォグランプは、普通仕様車にはありませんが、寒冷地仕様車は装備されています。
ウインドシールドデアイザーという、ワイパーの凍結防止機能が普通仕様車には無いのに対し、寒冷地仕様車は導入されています(ヘビータイプのみ。プリウスαには標準タイプとなっています)。

他に暖房性能を確保するPTCヒーター、サブマフラー、ヒーターリヤダクトも普通仕様車には装備されていないのですが、寒冷地仕様車では搭載されています。


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寒冷地仕様車のハイエースと普通仕様車の違いは?

出典:http://toyota.jp/

ハイエースも寒冷地仕様車の場合はLLC濃度が50%となり、普通仕様車の30%よりも濃度が高くなっています。
またバッテリー容量が普通仕様車よりもパワーアップしている事も特徴です。
ボディの塗装は融雪剤によりサビができやすいので、寒冷地仕様車は2コートで塗膜の光沢や耐久性が向上しています。
ただしスーパーGLは最初から2コート塗装されていますので、普通仕様車と寒冷地仕様車の違いはありません。

他に、防塵処理やマニュアルアイドルアップ、リアドアアウトサイドモールディング、ステップ部のカバー、PTCヒーターリアヒーター、ガソリン車のAT車のみスノーモードで2速発進ができるという設定もあります。
プリウスもそうですが、機能によってはオプションで選択できるものもありますので、詳しくはディーラーに相談するようにして下さい。


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寒冷地仕様車と普通仕様車はどちらが良いの?

寒冷地仕様車は絶対に楽!

寒冷地仕様車は、住んでいる場所によっては必要の無い機能もあります。
しかし、特に低温でない地域や降雪の心配がない地域に住んでいる人でも、あえて寒冷地仕様車を選ぶ人もいるのです。
コストを考えても数万円の違いでオプションが多いので、寒冷地仕様にすることで、スキーなどのウインタースポーツの場合などに大変便利になります。
真冬の北海道、それも海側や高地に住まない限り、寒冷地仕様車の全ての機能を必要とする事はないかもしれませんが、寒冷地仕様車は新車で買うのであればぜひお勧めしたい仕様車です。

寒冷地仕様車のデメリット

出典:http://toyota.jp/

寒冷地仕様車のデメリットはどういったものがあるのでしょう。
あまりデメリットというものはありませんが、寒冷地仕様車の購入を検討している人は、こういった面がある、という事を参考にして下さい。

標準仕様車よりも少し値段がアップ

少し紹介しましたが、寒冷地仕様車になると標準仕様車よりも若干割高になってしまいます。
といっても全部付けても10万円以下の出費となりますので、ディーラーの場合、交渉次第ではほとんど普通仕様車と同額で購入する事も可能です。

この値段を割高と考えるか否かは使用者の使い方次第とも言えますね。

猛暑のときはオーバーヒートする可能性も

寒冷地仕様車は寒さに本領発揮をする自動車とも言えますので、そのぶん暑さには若干弱い所があります。
そのため、酷暑のような日々が続くとオーバーヒートする可能性がわずかながらあります。
とはいえ現在の技術ではある程度の暑さにもカバーできるような仕様となっています。

あくまでも可能性がある、という事で頭の隅に留めておいて下さい。

寒冷地仕様車はコスパも高い自動車!

寒冷地仕様車のメリットやデメリット、トヨタのランクルやハイエースでの違いについて紹介しました。

寒い地域に住む人以外でも、ウインタースポーツを楽しむという人にもお勧めしたい仕様車です。
値段に比べてコスパも充分に良いので、迷っている人は寒冷地仕様車にしてしまいましょう!

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