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《ちゃんと理由がある》なぜオフロード4WDはスチールバンパーを付ける?

ご存じの通り、通常はクルマのバンパーは樹脂製です。

これは事故の時に、歩行者や乗員への衝撃を緩和するのが主目的であるため。さらに樹脂バンパーは造形がたやすく、軽量で塗装がしやすいというメリットもあります。

しかし、あるカテゴリーのクルマには弱点にもなっています。それはオフロード4WDです。

頑丈すぎて逆に危険?オフロード4WDの抱える硬派な問題

2018年に現行のジムニーが登場して以来、巷ではオフロード4WDが復権しています。

SUVとオフロード4WDには、定義上いくつかの違いがあります。オフロード4WDは、ボディ構造がラダーフレーム式で、サスペンションリジッドアクスル式を採用しています。さらに、4WDシステムがパートタイム式、もしくはフルタイム4WDでも副変速機を有しているのも特徴です。

スズキ ジムニー(2018年)

こうした特徴は、すべて激しい悪路を走破するためのもの。大きな岩や石がぶつかってもダメージを受けにくく、決められたエンジン出力をローギアードにして増幅させ、大きな駆動力でオフロードを走ったり、牽引するための構造なのです。

現代のクルマは安全性が重視されていますが、オフロード4WDの構造は頑丈な一方で、衝突安全性などの点では一般的なモノコックボディのクルマより不利であると言わざるを得ません。

そういった面を少しでも改善するため、メーカーはバンパーやボディ前後の素材や形状にこだわっているわけですが、衝撃吸収性の高いバンパーにすれば、トレードオフで堅牢性は低下してしまいます。

執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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