「独身なら●●程度、子育て中なら余剰資金の●％」車購入時に頭金はいくら必要？

月々の支払を下げられるが、手元から現金がなくなるというデメリットも

頭金を支払うことで、借入額が少なくなり、ローンが通りやすくなります。同時に毎月の返済額を減らし、ローンに対する利息の金額も小さくできますから、頭金を使うメリットはこうした点が挙げられるでしょう。

一方でデメリットとしては、手元から現金がごっそり無くなるという点になります。頭金が完全な余剰資金であればいいのですが、頭金を払ったことで急な出費に耐えられず、他のところから借り入れを起こすというのでは、元も子もありません。

カーローンは個人が使える融資の中でも、金利負担の小さいローンです。現在であれば1%～4%程度がカーローン金利の相場でしょう。手元の資金が頭金を払ったことにより無くなって、年利14%のカードローンから借りなければならなくなったという事態が起これば、ユーザーは10%以上の金利負担を、自らすすんで負いに行ったということにもなります。

特に、急な出費が増える可能性が高い子育て世代や高齢世帯では、無理に頭金を入れずに、現金を手元に残しておく方が、安心材料が増えるのではないでしょうか。

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頭金を入れるかどうかは、払い終える頃の未来を考えて

頭金を入れるかどうか、いくら入れるのかは、ローンを払い終えるまでに何が起こるのかを考えてから決めるのがよいでしょう。

例えば5年のローンを組む場合、その間に子供や孫の入学・卒業・就職などがあったり、自らが定年を迎え退職することもあるでしょう。車の維持費も考慮しなければなりません。

その時にどのくらい現金が手元にあればいいのか、その間ローンとしてどのくらいお金を強制的にとられ続けても大丈夫かを考える必要があるのです。

筆者のおすすめは、単身や夫婦だけ世帯なら余剰資金の半分程度、子育て世代なら余剰資金の4分の1程度を頭金とすることです。

営業マンをしていた筆者の経験では、1,000万円の車を買うのに1,000万円のフルローンを組んだお客様がいました。これは筆者が見てきたカーローンの最高申請金額ですが、このお客様の時には、ものの5分で審査が終わり、承認されました。

このように、ローンというのは申し込む人の属性によって、大きく変化するものです。まずは、自分の融資枠を確認するために、頭金ゼロでローンに申し込んでみるのもアリでしょう。

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