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夏タイヤとオールシーズンタイヤの違いは?雪道・凍結路での性能も解説
車の足元を支えるタイヤにはさまざまな種類があります。なかでも夏タイヤとオールシーズンタイヤは見た目が似ているため、具体的に何が違うのか疑問に思うドライバーも多いのではないでしょうか。
今回は、夏タイヤとオールシーズンタイヤの特性や、それぞれに適した路面状況について詳しく見ていきます。
夏タイヤとオールシーズンタイヤの性能差とは

夏タイヤとオールシーズンタイヤは一見するとよく似ていますが、それぞれ想定する気温や路面状況に合わせて異なる設計が施されています。
夏タイヤは、乾燥した路面や雨で濡れた舗装路で性能を発揮するように設計されています。一般的に、燃費性能や静粛性、操縦安定性などに優れていることが特徴です。
一方、雪が積もった路面や凍結した路面では十分なグリップ力を発揮できません。低温になるとゴムが硬くなりやすいため、冬の厳しい環境での使用には適していないのです。
これに対し、幅広い気温や路面状況に対応できるように設計されているのがオールシーズンタイヤです。
トレッド面には雪上走行を考慮した溝や細かな切れ込みが設けられており、乾燥路面や濡れた路面だけでなく、軽い積雪路でも一定の走行性能を発揮します。
季節の変わり目にタイヤを交換する手間を減らせるほか、外したタイヤを保管するスペースを確保しなくて済むこともメリットです。
突発的な軽い降雪にも対応しやすいため、一年を通して同じタイヤを使用したいドライバーにとって、実用的な選択肢といえるでしょう。
ただし、オールシーズンタイヤの性能は製品によって異なります。購入する際は、対応できる路面状況やメーカーの注意事項を確認することが大切です。
凍結路面では滑るおそれも……スタッドレスタイヤの代用にはならない

一年を通して便利に使えるオールシーズンタイヤですが、あらゆる冬道を安全に走行できる万能なタイヤではありません。
とくに注意したいのが、路面が凍ったアイスバーンでの走行です。オールシーズンタイヤは軽い積雪路には対応できるものの、凍結路ではスタッドレスタイヤほどのグリップ力を発揮できません。
JAFが2017年に圧雪路で実施した旋回テストでは、オールシーズンタイヤも一定の速度まではカーブに沿って走行できましたが、速度が上がると走行ラインが膨らみ、スタッドレスタイヤとの差が現れました。
この結果からも、オールシーズンタイヤは圧雪路を走行できるものの、スタッドレスタイヤと同等の性能を持つわけではないことが分かります。ただし、走行性能は使用する車両やタイヤ、路面状態などによって異なります。
スタッドレスタイヤは、低温でも柔軟性を保ちやすいゴムや細かな切れ込みを採用し、雪上や氷上でグリップ力を確保できるように設計されています。
一方、オールシーズンタイヤは幅広い気温や路面状況への対応を前提としているため、一般的に凍結路ではスタッドレスタイヤほどの性能を発揮できません。
また、深い積雪路やシャーベット状の路面では、十分な駆動力や制動力を得られない場合があります。そのため、豪雪地帯に住んでいる場合や、凍結路を日常的に走る場合、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤの代わりにはなりません。
オールシーズンタイヤを選ぶ際は、一定の雪上性能が認められたことを示す「スノーフレークマーク」が付いているか確認することも大切です。ただし、このマークが付いているタイヤでも、凍結路でスタッドレスタイヤと同等の性能を発揮するわけではありません。
また、大雪時に実施される「チェーン規制」では、オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤを装着していてもタイヤチェーンが必要です。冬道を走る際は、天候や路面状況だけでなく、道路の規制情報も確認しましょう。
オールシーズンタイヤの雪上性能は、主に突発的な軽い降雪へ対応するためのものと捉える必要があります。厳しい路面状況が予想される場合は運転を控えるなど、その限界を理解して過信しないことが冬道での事故を防ぐポイントです。
まとめ
夏タイヤは乾燥路面や濡れた舗装路で性能を発揮しやすく、オールシーズンタイヤは軽い積雪路を含む幅広い路面状況に対応できるという違いがあります。
ただし、オールシーズンタイヤは凍結路や深い積雪路でスタッドレスタイヤと同等の性能を発揮できるものではありません。
タイヤは安全な走行を支える重要な部品です。居住地域の気候や冬場に走る道路の状況を踏まえ、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで適切なタイヤを選びましょう。
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