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「彼氏の車が軽だった」「上司より高い車に乗るな」…これ都市伝説?愛車に「TPOわきまえてない」と難癖つけてくる人は本当にいるのか
突如押しつけられた「結婚式の謎ルール」
TPOに則した振る舞いが求められる場面として、「冠婚葬祭」が挙げられます。「お葬式で派手な装いをしてはいけない」というマナーは広く共有されていますが、一方で結婚式においてはどうなのでしょうか。
「私たちが結婚して数年後、妻の兄が結婚することになり、式にも招待されました。式場は電車でも車でも1時間ちょっとの場所でしたが、当時2歳の子どもがいたため、車で参加する意向を伝えていました。
式が近づき、妻の祖母も同乗させてほしい、と妻から話がありました。当時は85歳くらいで、一人で生活しているものの、足があまりよくないので負担を減らしたいと。もともとのルートからそう大きく外れるわけでもないですし、私は快諾しました。
当日、義祖母の家に到着し、出てきた義祖母に挨拶したんですけど……義祖母は車を見た途端に表情を曇らせ、挨拶も返さず、『これは外車か、いくらしたの』と聞いてきたんです。
若干面食らいつつ、正直に『ドイツ車で、900万円くらいです』と返したのですが、義祖母は『常識知らずが』と怒りだして。どうやら、義兄が主役なのに、脇役が目立つ車で乗りつけるのはおかしいという趣旨でした。
『今すぐ別の車を借りてこい』ともいわれましたが、そんな余裕はないですし、結局義祖母はタクシーを使い、私たちは式場から離れたコインパーキングに車を止めることにしました。正直、まったく納得はできなかったですが……」(40代男性)
結婚式では「新婦以外は白いドレスを着てはいけない」などのマナーが知られていますが、車で参加する際の車種を気にする人は稀だと考えられます。実際のところ、当日忙しくしている新郎新婦が、駐車場の車まで気にするとは考えにくいでしょう。
そのため「高級車で行くな」というのはかなり理不尽な要求に思えますが、上のように指摘した人物が新郎新婦に近しい関係にある場合はとくに、要求を無下にするのも難しいものです。
ここまで見てきたように、「車のTPO」は主観的な見解であるケースも多く、また嫉妬や羨望などの感情が入り込んでいることもあるでしょう。とはいえ「場違いだ!」という声が大きければスルーすることも難しく、「悪いことをしていないのに我慢を強いられる」という状況もままあるのかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...