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【2023年】4WD(四駆)のSUVの特徴は?おすすめ車種など紹介
4WDのSUVの特徴

近年の自動車業界で人気ジャンルに定着してきたSUV。毎年新型車が投入されており、数々のモデルが存在する中でお気に入りの1台を見つけることが大変かもしれません。
特に、4WD(四輪駆動)システムを使用したSUVは、優れた走りを生かすには最適なパッケージングです。いったいどのような特徴が備わっているのでしょうか。2つのポイントにわけて解説します。
前輪駆動や後輪駆動の“いいとこ取り”をしている
1つ目は「前輪駆動や後輪駆動の“いいとこ取り”をしている」点です。
4WDのシステム構造は、車体についている4つの車輪に駆動力がかかる仕組み。路面を掴んで安定した走行を実現します。
車の駆動方式は4WD以外にも前輪駆動、後輪駆動が存在しますが、車体の前方もしくは後方のいずれかしか駆動せず、重心が偏るためバランスを取ることが難しいようです。
しかし、4WDなら前後の駆動力を状況に応じて切り替えられたり、前輪駆動もしくは後輪駆動のような状態にできたりするため、“いいところどり”をしているシステムとなります。
補足として、4WDシステムは種類が枝分かれしているのも特徴です。ドライバーの操作で調節できる「パートタイム4WD」、走行中は随時4つの車輪に駆動力がかかっている「フルタイム4WD」、状況に応じて四輪すべてに駆動力の制御がかかる「スタンバイ4WD」が主流となっています。
緊急時の脱出能力が高い
2つ目は「緊急時の脱出能力が高い」点です。
雪道や泥でぬかるんだ道でも、4つの車輪にかかった駆動力を生かして窮地を脱出できる点が魅力に挙げられます。
4WDのSUVを所有するユーザーは、山奥や川などへキャンプに出かける機会が多く、未舗装の道路を通るケースがあるかもしれません。もし、4WDのSUVを選べば、万が一足元を救われても搭載された4WDシステムを利用してピンチを脱出できるでしょう。
4WDと2WDの違い
4WD、2WDの「WD」とは、ホイールドライブのことであり、車のタイヤが動く位置のことをいいます。
駆動方式(方法)のことを指す4WD・2WDの違いは「4輪のタイヤで駆動する(動く)」か「2輪のタイヤで駆動する(動く)」かということです。
さらに、2WDの駆動方式は、エンジンの位置とタイヤの動く位置で「FF」「FR」「RR」「MR」と、さらに細かく区別されます。
車を検討している方は、どこの部分のタイヤが動くかによって、車自体の性能やパワー、用途などの違いもあるため、駆動方式を必ず確認することをおすすめします。
4WD(四駆)のメリット・デメリット

4WDと2WDの違いを紹介しましたが、用途や使用する地域に合わせて駆動方式を選ぶことは、車選びの際におさえておきたいポイントのひとつです。
4WD、2WDにはそれぞれにメリット・デメリットがあります。2WDと比較した4WD(四駆)のメリット、デメリットは以下の通りです。
■メリット
- 走行安定性がある
- 未舗装路や雪道に強い
■デメリット
- 車両価格が高い
- 燃費が悪い
4WDのメリット・デメリットを押さえ、ぜひ車選びのポイントにしてみてください。
メリット①走行安定性がある
4WDのメリット1つ目は、悪条件下の道路でも高い走行安定性を得られることです。
旋回時にスリップしそうになると、2WDの場合、駆動力を抑えることでスリップを回避する制御を行います。
一方で、4WDの場合は、4WDシステムによって違いはありますが、駆動力を4輪に分配することでスリップを回避する制御を行います。
一般的に、 「4WDの走行安定性が高い」と言われているのは以上の理由からです。
4WDは、雪の多い地域に住んでいる方やアウトドアでオフロードに行く機会のある方におすすめです。
メリット②未舗装路や雪道に強い
4WDのメリット2つ目は、駆動力を4輪に分散できることからどのような道路状況下でも走行できる走破性の高さです。
4WD車は、未舗装路や雪道といった悪路で利用される自動車として軍用や建設用、スポーツ用などに使用されてきました。
常時4輪を駆動するフルタイム4WDと、2輪駆動で必要な時のみ4輪駆動にできるパートタイム4WDがあり、最近では安全な走行を図れることから、フルタイム4WDの採用が増えつつあります。
やはり、4WD車は、雪の多い地域に住んでいる方やアウトドアでオフロードに行く機会のある方におすすめと言えます。
デメリット①車両価格が高い
4WDのデメリット1つ目は、2WDに比べて必要な部品点数が多くなり、車両価格が高くなってしまうことです。
駆動系の部品以外にも、2WD車にはない4輪を制御しているコンピューター(システム)などが価格に反映されています。
他にも、必要な部品点数が多いことで重量が重くなることから、2WDに比べ、重量税が高くなる可能性もあります。
しかし、走行安定性や走破性を重視したい場合は、多少価格が高くても4WD車を選ぶのがおすすめです。
デメリット②燃費が悪い
4WDのデメリット2つ目は、2WDよりも車両重量が重いため、燃費が悪いことです。
先述のように、2WDと比べて必要な部品点数が多いことから車両重量が重くなり、必要なガソリンも多くなります。
最近では、4WD/AWDに合わせたパワートレインの開発が進んでおり、4WDでも燃費の良い車が多くなっていますが、2WD車には劣ります。
2WDと同じように4WD車も車種によって燃費が異なるため、燃費を気にするならPHEV車やハイブリッド車を選ぶのもおすすめです。
ハイブリッド4WD(四駆)のSUVおすすめ車10選
日本自動車販売協会連合会(以下、自販連)によると、SUV車の販売台数は毎年増加傾向にあり、2022年1月〜12月の販売台数は656,326台で前年同期比で100.8%となっています。
今回は、人気のあるSUV車のなかでも、ハイブリッドシステムを搭載している4WDのSUV車を10台厳選して紹介します。
なお、紹介する車種は、自販連が発表している2022年1月〜12月の乗用車系車名別ランキングをもとに厳選しました。
参考サイト:統計データ|日本自動車販売協会連合会
1.トヨタ ヤリスクロス

トヨタ「ヤリスクロス」は、ヤリスシリーズならではの「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継いだ新しいコンパクトSUVです。
ガソリン車、ハイブリッド車ともに4WDの設定があり、ハイブリッド車には、電気式4WDシステムE-Fourが搭載されています。
E-Four車は、トヨタのコンパクトSUV初となるTRAILモードやダウンヒルアシストコントロールを搭載しています。
また、直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」を採用した新世代ハイブリッドシステムにより低燃費も実現。
コンパクトカーらしい使いやすさとSUVらしい走行性能の両方が優れている、今大人気の1台です。
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本日の在庫数 1844台 平均価格 245万円 本体価格 149~422万円
2.トヨタ ハリアー

「高級クロスオーバーSUV」という新ジャンルを開拓したトヨタ「ハリア―」は、2022年に生誕から25年を迎えました。
4代目である現行車のハイブリッド車は、2.5Lダイナミックフォースエンジンが採用されたハイブリッドシステムTHSⅡが搭載されています。
4WDには、先述のヤリスクロス同様に電気式4WDシステムE-Fourを搭載し、ハイブリッドシステムとの組み合わせで力強い走りを実現しながらも、低燃費を達成しています。
エクステリア、インテリアからうかがえる上質なデザインは、心を優雅に満たしてくれるSUVのカテゴリーを超えた新時代のSUVです。
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本日の在庫数 5029台 平均価格 287万円 本体価格 35~652万円
3.トヨタ RAV4

高い走破性・操縦安定性と燃費向上を両立する新4WDシステム搭載の現行モデル、トヨタ「RAV4」。
新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、高い旋回性能を発揮する「トルクベクタリング機構」、燃費向上のための「ディスコネクト機構」が特徴です。
また、駆動力・4WD・ブレーキ・ハンドルを統合制御する「AWD Integrated Management(AIM)」が、優れた操縦安定性と走破性、快適な走行性能を実現しています。
オフロードイメージを象徴したグレード「Adventure」と、HYBRID Gは4WDのみの設定です。
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本日の在庫数 2332台 平均価格 324万円 本体価格 55~518万円
4.マツダ CX-30

マツダ「CX-30」の4WDは、優れた走行性能と燃費性能を両立する高効率なAWDシステムです。
スタック脱出を補助する機能である「オフロード・トラクション・アシスト」を4WD全車に装備し、悪路を含めた幅広い路面環境での走行をサポートしてくれます。
ハイブリッドエンジンの「e-SKYACTIV X」は、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンのメリットを兼ね揃えた新世代ガソリンエンジンで、マイルドハイブリッドシステムの「M HYBRID」を搭載しています。
マツダらしい走りの気持ちよさと、コントロール性能の高いAWDが魅力の1台です。
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本日の在庫数 1022台 平均価格 239万円 本体価格 159~370万円
5.マツダ CX-60

マツダ「CX-60」は、新世代ラージ商品群第1弾である新型のクロスオーバーSUVです。
CX-60は、4種類のパワートレインと4種類のデザイン表現を組み合わせた、幅広いグレード展開が特徴です。
ハイブリッドエンジンは「eーSKYACTIV PHEV」と「e-SKYACTIV D」の設定があり、「e-SKYACTIV D」は48Vマイルドハイブリッドシステム「M Hybrid Boost」を搭載しています。
新開発の「i-ACTIV AWD」は、後輪駆動ベースのハイパフォーマンスな4WDシステムで、高いトラクション性能と理想的なハンドリング特性を実現した4WDとなっています。
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本日の在庫数 180台 平均価格 476万円 本体価格 300~610万円
6.ホンダ ヴェゼル

現行のヴェゼルは2021年4月に発売された新型で、フルモデルチェンジにあたってエクステリア・インテリアのデザインは全面刷新されています。
ヴェゼルのハイブリッドは、モーター走行を中心に使い分けができるドライブシステムの2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」です。
4WDモデルは、悪天候や雪上走行においても安定したドライビングを可能にする「リアルタイムAWD」を搭載。
e:HEVと4WDの組み合わせは、モータードライブの特徴とリアルタイムAWDの働きにより、さまざまな道路環境で安定感のある愉しい走りを提供してくれます。
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本日の在庫数 4002台 平均価格 200万円 本体価格 76~408万円
7.スバル フォレスター

スバル「フォレスター」は全グレードがAWDの王道SUVで、スバルが最量販車種と位置づけるグローバル戦略車です。
独自のAWDシステム「シンメトリカルAWD」は、水平対向エンジンと左右対称(シンメトリー)のパワートレーンで構成されており、走行安定性に優れています。
また、フォレスターでは、路面や走行状況に応じて前後のタイヤに最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」が採用されています。
ハイブリッドエンジンは、水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた「e-BOXER」。走行安定性に優れ、スムーズで軽快な走りを愉しめる1台です。
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本日の在庫数 2144台 平均価格 198万円 本体価格 29~398万円
8.三菱 アウトランダーPHEV

PHEV国内販売台数ナンバーワン(2021年4月~2022年3月)の三菱「アウトランダーPHEV」は、「威風堂堂」がコンセプトのクロスオーバーSUVです。
「より力強く」「より遠く」を実現した独自の新世代PHEVシステムと、あらゆる天候や路面状況でも安全に運転できるツインモーター4WD×S-AWSを搭載しています。
S-AWSとは、Super All Wheel Controlの略で、三菱自動車独自の車両運動統合制御システムで、旋回時のライントレース性、安定性、滑りやすい路面での走破性を実現しています。
他にも、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7つものドライブモードを搭載しているため、さまざまなシーンでの運転が楽しくなる1台です。
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本日の在庫数 704台 平均価格 309万円 本体価格 54~626万円
9.日産 エクストレイル

現行が4代目の日産「エクストレイル」は、日産の伝統と革新を融合させ上質さが加わった、本格派SUVです。
エクストレイルに搭載されている4WDは、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」。
「e-4ORCE」は前後2基の高出力モーター、左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化しています。
そのため、雪道や山道で4WD制御技術の能力を発揮するだけでなく、市街地走行でも快適な乗り心地を実現。
乗り心地のよさ以外にも、思い通りのコーナリングやスリップやスタックを回避するスムーズな発進、高出力モーターによる伸びのある加速力が魅力の1台です。
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本日の在庫数 5375台 平均価格 161万円 本体価格 18~599万円
10.日産 キックス

全グレード電動パワートレイン「e-POWER」を搭載しているコンパクトSUV、日産「キックス」。
最高出力50kWのリヤモーターを搭載し、幅広い速度域を確保した「e-POWER 4WD」は、そのようなシーンでも気持ちの良い快適な走りを体感できます。
「e-POWER 4WD」は、前後のトルク配分を自在にコントロールすることで、発進時や追い越し時、コーナリングなどで優れた走行安定性を発揮します。
また、滑りやすい路面では、2WD車と比べてより短い距離で安定して制動可能です。走行時には、モーターならではの特性が活かされた、力強さやなめらかさを感じられる1台です。
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本日の在庫数 128台 平均価格 58万円 本体価格 15~250万円
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