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教習車の代表車種といえば?定番モデルや専用車を紹介
自動車教習所や合宿免許教習で使われている教習車には、「定番」や「専用」の車種があります。教習所で使われている定番モデルや専用に販売されている車種、過去に使われていた車、珍しい車まで取り上げて解説します。
教習車に採用される代表車
教習車に採用されるには、国土交通省が「道路交通法」で定めている基準をクリアしなければなりません。
車を運転するなら最初に取得を目指すのは「普通自動車運転免許」です。普通自動車運転免許を取得すべく、教習所で使用する教習車の条件を以下のように定めています。
乗車定員五人以上の専ら人を運搬する構造の普通自動車で長さが四・四〇メートル以上、幅が一・六九メートル以上、最遠軸距が二・五〇メートル以上及び輪距が一・三〇メートル以上のもの
条件に当てはまった車種で、教習者に採用されている車には以下の2台が挙げられます。いずれも、普通免許の取得でお世話になった人もいるのではないでしょうか。
条件に当てはまった車種で、教習者に採用されている車には以下の2台が挙げられます。いずれも、普通免許の取得でお世話になった人もいるのではないでしょうか。
国土交通省(「道路交通法施行規則」第二十四条)
条件に当てはまった車種で、教習者に採用されている車には以下の2台が挙げられます。
- トヨタ コンフォート
- 日産 クルー
トヨタ コンフォート
「コンフォート」は、トヨタが1995年から2017年まで、実に22年もの間生産されていた4ドアセダンです。
教習車向けにラインナップされていた「コンフォート教習車」は、コンフォートシリーズの改良に伴い進化を続けてきたモデルです。
コンフォート教習車には、「MT車のみの設定」と「2つのエンジンバリエーション」の特徴があります。
ラインナップされていたモデルは、2WDのみで5速MT仕様に絞られていました。MT免許を取得した人なら、教習で運転した経験があるのではないでしょうか。
エンジンラインナップは、同じ2,000㏄でありながら、ガソリンおよびLPG燃料の2種類が用意されていたのも特徴に挙げられます。
昔ながらの角がとがったデザインのボディで、運転しやすく距離感が取りやすいことから、多くの教習所で使われていた車です。
- 最新「コンフォート」中古車情報
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本日の在庫数 27台 平均価格 113万円 支払総額 69~170万円
日産 クルー
「クルー」は、日産が1993年から2009年まで生産していた4ドアセダンです。一般向けの乗用タイプからタクシー・教習車向けの商用タイプまで幅広いラインナップが展開されていました。
ボディの幅は5ナンバー範囲内の1,695mmとしているほか、4,595mmの車体の長さながら最小回転半径は5.0mを実現。車高は1,460mmとセダンでは高めの設計となり、運転席からの視界を確保しています。
エンジンバリエーションは、LPG燃料を使用する2000cc4気筒と、2800ccの6気筒ディーゼルの2種類が用意されていました。ディーゼル仕様は手厚いトルクがあり、MT(マニュアルトランスミッション)車でもクラッチが繋がりやすく、初心者でも扱いやすい点が魅力です。
教習車に採用されている現行の専用車
長らく、トヨタ コンフォートと日産 クルーが大勢を占めていた教習車。しかし、現在はいずれも生産終了となっています。
現在、生産されている教習車専用のモデルは3車種です。いずれも、5ナンバー枠の車幅で練習に最適なボディサイズという特徴があります。
教習所で使用されている専用車で、現在も販売されている3車種を詳しく解説します。
トヨタ教習車(カローラアクシオ)
トヨタが販売している教習車の現行モデルは、2018年に登場しています。4ドアコンパクトセダン「カローラアクシオ」をベースに全国のディーラーで販売されているセダンタイプの教習車です。
運転しやすさと指導のしやすさを高レベルで両立しています。フロントピラーを細く設計したことで、運転席からの視界は抜群。5ナンバー枠に収めたボディサイズにより、運転練習に最適な車となっています。
1,500ccの直列4気筒NA(自然吸気)エンジンと組み合わされるトランスミッションは、5速MTとCVT(無段変速機)の2種類です。カローラアクシオで信頼を得ているパッケージを使用し、教習生が車の運転技術を体得しやすくなっています。
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本日の在庫数 385台 平均価格 111万円 支払総額 41~260万円
マツダ教習車(MAZDA2セダン)
「マツダ教習車」は、日本では一般向けに販売されていない「MAZDA2セダン」がベースとなっている4ドアセダンです。5ドアハッチバック「MAZDA2」がもっている素質のよさをそのまま生かした車となります。
マツダが掲げる開発コンセプト「人間中心」「人馬一体」を反映しているのが特徴です。
アクセル・ブレーキのペダルレイアウトからこだわり抜いた作りで、運転技術を習得しやすくなっています。オルガン式のアクセルペダルを採用して踏み間違いを防ぐなど、教習生に優しいのも注目したいポイントです。
一般の市販車でも使用している「SKYACTIV-G」1500ccガソリンエンジンに、6速MTおよび6速AT(オートマチックトランスミッション)の2種類を組み合わせた仕様をラインナップしています。
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本日の在庫数 920台 平均価格 159万円 支払総額 79~255万円
スバル教習車(インプレッサG4)
スバル インプレッサG4をベースとした教習車も現行モデルで存在します。スバルの関連企業である「桐生工業」により生産されているモデルです。
2016年に登場した5代目 インプレッサ(GK型)をベースに、指導員が使用するアイテムを標準装着。補助ブレーキやアウトサイドミラー、インナーミラーなど必要な機能を揃えています。
「安心と愉しさ」のコンセプトを反映し、運転席からの視界のよさ、車の扱いやすさを両立した車となっています。
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本日の在庫数 208台 平均価格 106万円 支払総額 34~237万円
昔はこんなにあった!教習車といえばこんな車
今でこそ現行モデルは3車種となってしまった教習車。以前は教習所や合宿の免許教習でもさまざまな車種が活躍していました。
少し懐かしさも感じる、教習車に採用されていた車たちを4車種ピックアップしました。
日産 ティーダラティオ
日産の教習車で真っ先に思い浮かぶのは、4ドアセダンのクルーです。しかし、クルーが生産終了となり、後を継いだのは「ティーダ ラティオ」となります。
ティーダ ラティオの教習車モデルには、MT車とAT車で使用しているエンジンが異なる特徴が挙げられます。5速MTに1600cc、4速ATに1500ccと異なる排気量のガソリンエンジンが搭載されていました。特に、MT車は教習車仕様のために用意されたパッケージで、教習所敷地内のコースを走りやすいように低速域のトルクを強めているのも特徴です。
短めに設計されたオーバーハングと、シートポジションを高めにしたことで、教習生が運転しやすいように工夫がされています。
ホンダ グレイス
ホンダも、過去に教習所専用のモデルを販売していました。4ドアコンパクトセダン「グレイス」をベースとした教習車です。
視界を広く確保したことに加えて、車両感覚をつかみやすいコンパクトなボディサイズで運転技術を習得しやすくなっています。
搭載されているエンジンは1,500ccの「i-VTEC」直噴ガソリン仕様です。ベースとなったグレイスは登場当初ハイブリッド仕様のみの設定となっていたため、貴重なガソリン単体のモデルとなっています(同じく2015年に、グレイスにもガソリンエンジン単体のMT車が設定されている)
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本日の在庫数 171台 平均価格 115万円 支払総額 49~189万円
三菱 ランサー
三菱も、過去に教習車を生産していたメーカーです。現状最後のモデルとなっているのは、2000年から2008年まで生産されていた4ドアセダン「ランサー」(登場当初は「ランサーセディア」、CS2A型)となります。
車体の長さは4,470mm、幅は1,695mmと5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディサイズが強みとなります。
搭載されていたエンジンは、1,800ccのSOHC(シングルカム)ガソリン仕様です。MTおよびATのトランスミッションが用意されていました。教習所の敷地内で使用するのを想定して冷却系パーツの増加とクラッチサイズの大型化が施されています。
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本日の在庫数 250台 平均価格 367万円 支払総額 46~1,012万円
マツダ アクセラ
マツダは、「MAZDA2セダン」ベースの現行モデル以前にも教習車を長く生産し続けてきたメーカーです。4ドアセダンの「アクセラ」も、歴代モデルで教習車仕様が用意されていました。
教習車仕様のアクセラは、「運転に必要な基本的技能」を身に着けるために先進の技術や機能を省略しています。誰もが安全・的確に運転をできるよう、開発者の願いが込められている車です。
また、搭載されているエンジンは最高出力105馬力の1,600cc直列4気筒ガソリン仕様。一般向けのアクセラには使用されていない仕様のエンジンとなります。
一時は、日本の国内市場でトップシェアを獲得し、約400ヵ所以上の教習所で使用されていた教習車です。
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本日の在庫数 111台 平均価格 111万円 支払総額 27~194万円
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。