更新
カストロール社のおすすめエンジンオイル10選|特徴・種類別で整備士がピックアップ
目次
カストロール社のおすすめエンジンオイル10選
カストロール社の各種エンジンオイルの特徴を、表で比較してみました。
ブランド | 採用さている独自技術 | オイルの特徴 | 使用油 |
CASTROL EDGE | フルード・チタン・テクノロジー (油膜強化技術) | 油膜の強化による 高い走行パフォーマンス | 全合成油 |
CASTROL MAGNATE | インテリジェント分子 | 始動時の摩耗を低減 | 全合成油 or 部分合成油 |
CASTROL GTX | ダブルアクション処方 | スラッジの除去に特化 | 部分合成油 or 鉱物油 |
あくまでも、他の商品と比べた際に特化している部分です。他の性能を持ち合わせていないわけではありません。
また、使われているベースオイルの違いによって、オイルの品質も変わります。それぞれ特徴があるので、その点を参考にしながら適切な粘度のエンジンオイルを選びましょう。
CASTROL EDGE(エッジ)| 油膜の強化に特化
カストロールエッジは、フルード・チタン・テクノロジー(油膜強化技術)を用いて製造されたエンジンオイルです。
ベースオイルでは全ての種類で、全合成油を使用しており、カストロールオイルのなかで最もグレードの高いブランドとなっています。
カストロールの独自技術を採用することで、オイルの油膜が強化されて、走行中の摩耗の低減や高い走行パフォーマンスが期待できます。
CASTROL EDGE(全合成油)
フルード・チタン・テクノロジーによって、油膜強化されたエンジンオイルです。独自技術によりオイル皮膜の耐久が非常に高く、従来より約140時間長く持続できます。そして摩耗を約15%低減してくれるという特徴もあるのです。
CASTROL EDGE RS(全合成油)
独自のチタン油膜を強化する技術を使い、どんな状況でもオイルの被膜を形成できるように作られています。街乗りだけでなく高速や長距離での走行でも、油膜切れが起こりづらいため、車での移動が多い方におすすめです。
CASTROL EDGE 10w-60(全合成油)
カストロールエンジンオイルEDGE 10W-60 API SN/CF Performance 1L4輪ガソリン/ディーゼル車両用全合成油Ca…
カストロールエッジのなかで、最も粘度が高いオイルです。スーパーカーなどのようなレース用のエンジンオイルなので、街乗り用の車には使えません。
レース用に作られているため、ハイパフォーマンス走行で性能を十分に発揮できます。さらに、最大出力時でも油膜切れをおこなさいほど油膜の強さがあります。サーキット走行などで使うことをおすすめします。
CASTROL MAGNATEC(マグナテック)| 始動時の摩耗低減に特化
カストロールマグナテックの特徴は、インテリジェント粒子を採用していることです。通常、エンジンが停止しているとき、エンジンオイルはオイルパンまで落ちます。
その状態でエンジンをかけると、オイルが一時的に無い状態となるためエンジンへダメージを与えてしまいます。
しかし、カストロールのエンジンオイルでは独自技術により、シリンダー内の摩耗しやすい部分にエンジンオイルが吸着してくれるので、始動時の摩耗を抑制できるのです。
CASTROL MAGNATEC(全合成油)
エンジン始動時の特徴であるオイルが不足した状態でも、摩耗を防ぎます。オイルの粘度別に種類が販売されているので、車に合った粘度のエンジンオイルを選びましょう。
省燃費車用のものから高速走行用のエンジンオイルまで、走行に合わせて使うことができます。
CASTROL MAGNATEC HYBRID(全合成油)
カストロールエンジンオイルMAGNATEC HYBRID 0W-20 API SP 4L4輪ガソリン車専用 全合成油Castrol
粘度の低いエンジンオイルのみ販売しています。選ぶことのできる粘度は、0w-16と0w-20の2種類。主にハイブリッド車やアイドリングストップ車で使われます。
インテリジェント粒子の特徴は、エンジンが停止した状態だけではありません。油温が低いときでも油膜不足を防ぎます。
そのため、アイドリングストップ車のように、頻繁にエンジンを止めたり再始動したりする場面でも効果的です。
CASTROL MAGNATEC SUV(全合成油)
マグナテックSUVはSUV車用のエンジンオイルです。SUVの使われ方として多い、重い荷物の搬送や悪路走行でも性能を発揮できるエンジンオイルとなっています。
ハイブリッドに比べ高付加走行の多いSUVに特化させたエンジンオイルなので、山道走行や負荷の多い路面を走る場合は、このエンジンオイルを使いましょう。
CASTROL MAGNATEC DIESE(部分合成油)
マグナテックディーゼルは、ディーゼル車専用のエンジンオイルです。エンジン圧縮力の高いディーゼルでも、高い性能を維持できるように作られています。
ほかの商品と比べ、ススの分散性能が高く、ススにより粘度が高くなってしまう症状を抑える特徴を持ちます。
CASTROL GTX| スラッジの除去に特化
カストロールGTXは、ダブルアクション処方によりスラッジの除去性能に優れているエンジンオイルです。除去だけでなく、新しくスラッジが蓄積するのを抑える働きもあるため、エンジン内部の汚れが気になる方にはこのエンジンオイルをおすすめします。
しかし、ベースオイルに鉱物油を使っているものが多いので、ベースオイルのグレードは低めです。
CASTROL GTX(鉱物油)
GTXはカストロールのエンジンオイルのなかで、最も歴史あるエンジンオイルです。1968年に登場して以来、長く愛されてきました。
GTXの特徴でもある、ダブルアクション処方によりスラッジの除去や新しくスラッジが蓄積するのを防ぐことに秀でています。シビアコンディションの車や過走行車に最適なエンジンオイルです。
CASTROL GTX DC TURBO(鉱物油)
カストロールエンジンオイルGTX DC-TURBO 10W-30 API SM/CF Performance 4L 4輪ガソリン/ディーゼル車両用 …
GTX DCターボは、耐熱性能が高く作られています。そのため、ターボを採用したような、高出力車向けのエンジンオイルです。
加えて摩耗低減剤を含んでいるので、高出力によるエンジンの摩耗も低減します。
CASTROL GTX ULTRACLEAN(部分合成油)
カストロールエンジンオイルGTX ULTRACLEAN 0W-20 API SP 1L 4輪ガソリン車専用 部分合成油Castrol
GTXウルトラクリーンは、GTXのなかで唯一部分合成油を使っているエンジンオイルです。加えて、摩耗低減添加剤も配合しています。
他のGTXと同様に、ダブルアクション処方を採用しており、スラッジの除去及び蓄積も抑制してくれます。長く使うことで、エンジンの長寿命化が期待できるエンジンオイルです。
エンジンオイルの交換時期や選び方まとめはこちら
エンジンは色がキレイでも劣化している恐れがある?
エンジンオイルの交換時期を走行距離と経過年数の視点から解説!
エンジンオイル交換時期の目安は?エンジンオイル交換をしないとどうなる?
- 執筆者プロフィール
- 山北吏(つかさ)
- 1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...