更新
エンジンオイルは色で劣化を判断できる?交換時期や液漏れのみきわめ
エンジンオイルの劣化を判断するには?

エンジンオイルの量は、オイルレベルゲージによるオイル量で判断します。
オイルレベルゲージを引き抜き、拭き取った際、布(ウエス)にオイルが付着します。エンジンオイルの色はウエスに付着したオイルで確認できますが、劣化しているかどうかの判断材料には不十分です。
エンジンオイルの劣化は、走行距離やエンジンノイズの大きさや振動から判断する必要があります。
交換したてのオイルもすぐ黒くなる
エンジンオイルの劣化が色により判断できないのは、オイル交換直後にオイルレベルゲージに付着するエンジンオイルの色も、すでに黒っぽかったり茶色だったりするためです。
車を少し走らせただけでエンジンオイルの色は変わってしまいます。ただし、これは急激な劣化によるものではありませんので、安心してOK。オイル交換後は、オイルが漏れていなければ問題はありません。
新品のエンジンオイルの色は?
エンジンオイルには、着色剤により赤や緑、青色になっている製品があります。これは、オイル漏れが発生した場合にエンジンオイルなのかATF(ミッションオイル)なのかをすぐに見分けることができるようにと、かつて着色が流行した頃の名残だそうです。
現在も色のついているエンジンオイルも販売されていますが、製品やメーカー色を特徴づけるといった意味合いが強いとのこと。
オイルの着色にはコストがかかるため、現在、安いエンジンオイルは無着色製品も多くなっています。
無着色エンジンオイルもある
自然な色のオイルは、少し茶色がかった透明色~茶褐色です。こうした、新品状態から茶色、黒っぽいエンジンオイルの場合、色により劣化を判断するのはますまず難しくなります。
エンジンオイル交換時期と交換方法
エンジンオイルの交換時期は?
エンジンオイル交換のタイミングは、ガソリン車であれば1万5,000kmごと、ガソリンターボ車であれば5,000kmごとの交換が望ましいとされています。
使用頻度が低くても、ガソリン車であれば1年ごと、ガソリンターボ車であれば半年ごとに交換しましょう。
また、エンジンオイル量を確認して、減っていたら交換が必要です。このとき、量が減っているからといって新しいオイルを注ぎ足すのは絶対にやめましょう。
エンジンオイル 交換時期の目安や頻度は?主要メーカー公式回答まとめ
エンジンオイルの交換方法
エンジンオイル交換時は、古いオイルを車の下から抜く必要があります。一般的には車をジャッキアップしたりリフトで上げたりして、車の下に古いオイルを溜める容器を設置します。
古いオイルを抜いたあとは、ドレンボルト(オイルパンに付いているボルト。エンジンオイル漏れを防止するもの)のワッシャーを新品に交換する必要があります。
エンジンオイル交換の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
エンジンオイルの交換方法と選び方&おすすめエンジンオイル3選
色付きの液体が漏れていたら?

©ra3rn/stock.adobe.com
無色でサラッとした液は水なので問題なし
無色透明でサラッとした液体は水なので、車の異常ではありません。エアコンからの排水か、排気ガスに含まれる水分でしょう。
色のついた水が滴っていたら要注意
緑や赤など、鮮やかな液体は冷却水漏れかも
サラッとした鮮やかな色の液体が車の下に垂れている場合は、冷却水の可能性が高いです。リザーバータンク内の冷却水の残量を確認しましょう。
急激に減っている場合は、冷却水が漏れている可能性があります。タンクやホースなどが破損している場合は、冷却水を補充しても漏れ続けてしまいます。ディーラーや整備工場に相談しましょう。
車の冷却水とは?漏れて減ってきた場合の補充・交換方法や時期まで
黒や茶色でドロっとしている液体は、オイル漏れかも
粘度があり、黒や茶色がかった液体が垂れている場合は、エンジンオイルやミッションオイルなどの可能性が高いです。
エンジンオイルは、交換して少しエンジンをかけるだけでも変色してしまいます。緑や赤などに着色されていても、車から漏れる際は黒っぽく変色していると考えましょう。
オイル漏れは放置すると重大な故障に繋がるため、すぐにディーラーや整備工場に相談しましょう。
車のエンジンオイル漏れの原因と対処法|オイルの減りが早いと危険?
エンジンオイル交換に関するお役立ち記事
画像ギャラリー
関連する記事
- この記事の執筆者
- MOBY編集部カー用品チーム