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車の「ECOボタン」を押すと何が変わる?加速やエアコンへの影響とは
自動車の運転席周辺には、ECOボタンと呼ばれるスイッチが配置されている車種がありますが、このボタンを押すと具体的にどのような効果を得られるのでしょうか。
そこで今回は、ホンダが展開する「Eco Assist(エコアシスト)」を例に、ECOボタンを押した際の変化についてくわしく見ていきましょう。
アクセルとエアコンが自動制御されることで燃費が向上!

ホンダが展開する「Eco Assist」というシステムには、「ECON モード」と呼ばれる機能が搭載されています。
このECONモードはボタン一つでオンオフを切り替えられるもので、作動させるとアクセルペダルに対するエンジンの反応が穏やかになるよう制御されるため、普段どおりにアクセルを踏み込んだとしても急な加速がおこなわれにくくなり、自然と燃料の消費が抑えられるというわけです。
くわえて、エアコンの制御にも変化が生じます。
具体的には、エアコンが省エネ運転に自動で切り替わるようになっており、夏場であればコンプレッサーの動作が弱められ、冬場であればエンジンの始動頻度が抑えられるよう調整されます。
また、ハイブリッド車においてはEV走行の維持が優先的に制御されるため、モーターのみで走行できる場面が増え、結果として燃料消費の抑制につながります。
このように、燃料噴射量の自動抑制やアクセル開度の一定制御など複数の制御が同時にはたらく設計になっているため、ドライバー自身が特別な運転技術を意識しなくても、日常の市街地走行などにおいて自然と省燃費走法を実践できる点がECONモードのメリットです。
くわえて、Eco Assistには「コーチング機能」と呼ばれるしくみも搭載されています。
これは、アンビエントメーターと呼ばれる表示装置を用いて、運転状態をリアルタイムで色分け表示するというものです。
燃費が良好な運転状態であればグリーンに表示され、アクセルを強く踏み込むほどブルーグリーンからブルーへと色が変化していくためドライバーは視覚的に自分の運転傾向を把握できるほか、ブレーキの踏み込み強度によってもメーターの色が変化し、車両アイコンによって運転状態の位置が示されるしくみになっています。
さらに、「ティーチング機能」では走行終了時にエコ運転度が採点されてリーフ(葉っぱ)の数によって評価されるしくみとなっており、1stステージから3rdステージまでのランク制度によって、走行を継続することで昇段し、逆に燃費の悪い運転を続けると降段する設計です。
また、インターナビの画面では5分ごとの区間評価を確認できるほか、全国のオーナーとランキング形式で比較することも可能になっています。
急な加速や冷暖房の効きが緩やかになる点には注意

ここまで紹介してきたとおり、ECOボタンをオンにすることで得られるメリットは数多くありますが、一方で運転状況によっては留意すべき点も存在します。
まず挙げられるのが、出力や加速力が抑制されることによる走行時のストレスです。
たとえばホンダの場合、ECONモードが作動している状態では、アクセルペダルへの反応が穏やかになるよう制御されているため、通常時と比べてアクセルを踏み込んでもすぐに加速が得られにくく、急な坂道を登る場面や高速道路の本線へ合流する際など、瞬時に加速力が必要とされる場面では思うような加速が得られずストレスを感じやすくなる可能性があります。
くわえて、エアコンの制御が省エネ運転に切り替わることから、冷暖房の効きが緩やかになる点にも注意が必要です。
そこで意識したいのが、走行状況に応じてECOボタンのオンオフを切り替えるという運用方法です。
たとえば、市街地をゆっくり走行する場面ではECONモードをオンにして燃費を優先し、高速道路への合流や急な坂道を走行する場面では一時的にオフへ切り替えて、通常どおりの出力とアクセル反応を確保するといった使い分けが挙げられます。
同様に、真夏や真冬で冷暖房の効きを優先したい場合には、一時的にECOボタンをオフにすることで、快適な車内環境を維持しやすくなるといいます。
このように、常にECONモードをオンにし続けるのではなく、走行するシーンに合わせてスイッチを切り替えることが、快適性と低燃費の両立につながるポイントといえます。
まとめ
ECOボタンをオンにすると、アクセル反応の穏やか化やエアコンの省エネ制御など複数の機能が同時にはたらき、意識せずとも燃費の良い走行が実現しやすくなります。
一方で、加速力の抑制や冷暖房の効きの変化により場面によってはストレスを感じることもあるため、走行状況に応じてスイッチを使い分け、快適な走行性能と低燃費を上手に両立させていきましょう。
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