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トヨタ ランドクルーザーの歴代モデル一覧!各世代の特徴や性能を解説
目次
- キング・オブ・オフローダー「ランドクルーザー」
- トヨタジープ BJ & FJ(1951年~1955年)
- ランドクルーザー20系・30系(1955年~1960年)
- ランドクルーザー40系(1960年-1984年)
- ランドクルーザー50系・55系・56系(1967年-1980年)
- ランドクルーザー60系(1980年-1989年)
- ランドクルーザー70系 (1984年-2004年)
- ランドクルーザー70系限定車(2014年)
- ランドクルーザー80系 (1989年-1997年)
- ランドクルーザー70系 プラド(1990年-1996年)
- ランドクルーザープラド90系プラド (1996年-2002年)
- ランドクルーザー100系 (1998年-2007年)
- ランドクルーザープラド120系 (2002年-2009年)
- ランドクルーザープラド150系 (2009年-現在)
- ランドクルーザー200系(2007年-2021年)
- ランドクルーザー300系(2021年-現在)
キング・オブ・オフローダー「ランドクルーザー」
トヨタ・ランドクルーザーは、トヨタのフラグシップSUVであり2014年で世界累計販売台数800万台も達成しており、現在、韓国、北朝鮮を除くすべての国で販売されています。
まさに全世界を制覇したキング・オブ・オフローダーといえるでしょう。
全世界で愛用されているSUV
トヨタはその耐久性と走破性、そしてユーザーへの信頼性を向上させるため、世界中で走行テストを行っています。
そのなかでもトヨタはオーストラリアが気温、地形ともに最も過酷な環境と考えており、もちろんオーストラリアで最も売れているSUV車です。
他にも国連や国境なき医師団、世界各国のNGOや政府機関でも利用されており、世界中の人々が共通して信頼を置く車です。
これほどの車がどのように誕生したのか、歴代車すべてを紹介していきたいと思います。
トヨタジープ BJ & FJ(1951年~1955年)
1950年朝鮮戦争が勃発し、アメリカは自動車メーカー・ウィリス・オーバーランド社の軍事車ジープを日本へ運びました。
その際にアメリカ政府が、ウィリス・オーバーランド社のジープと同様のスペックの車両100台の生産を、トヨタに依頼したことがランクル誕生のきっかけです。
ランクル伝説はここから始まった!
1951年にトヨタジープBJプロトタイプが完成し、これはイギリスのランドローバーシリーズ1のような軍事車両を参考に制作し、小型トラックSB型用のシャシーに6気筒3400ccのB型ガソリンエンジンを搭載して四輪駆動にしたものが最初のランクルです。
当時の車名は、米軍と警察予備隊の要請で「トヨタジープ」とし、同時期に登場した三菱ジープも同じ経緯で名付けられました。
1951年7月にテストドライバー・平一郎のドライブによってトヨタジープによる富士山6合目まで登頂ができ、テストを監視していた警察庁が目をつけ、パトロールカーとして289台注文し、トヨタジープBJは、警察車両として活躍することになりました。
その後、北米ウィリス・オーバーランド社によってジープが商標登録されたため、1954年6月に「ランドクルーザー」と改名され、民生用に転換して1953年に量産を開始しました。
車名のランドクルーザーは、英語の「Land(陸)」と「Cruiser(巡洋艦)」を合成した名前で、「陸の巡洋艦」という意味になります。
トヨタジープ BJ & FJの内装
乗車定員は6名で、前席に2名のみ乗車の場合は貨物部分に最大500kgまで積載可能でした。
また、警察予備隊向けに作られた車のため、さまざまな仕様のものがあります。
その一つの無線を装備したトヨタBJ無線車は、搭載さえる無線機に周波数変調方式無線電話を使用しスピーカーハンド・セットを装備して操作性がよく音質向上を果たしています。
さらに、トヨタBJ特殊工作車は、動力源のないところで力を発揮し、伐採、製材、ウインチ作業のパワー・テイク・オフを利用し、前部・中央部・後部の3か所から動力を誘導することが可能でした。
トランスミッションは前進4速、後進1速、前輪駆動用のトランスファーも装備されていました。
ランドクルーザー20系・30系(1955年~1960年)
初代トヨタジープBJが民間向けへと舵を切り売り出された20系・30系では、ホイルベース短くして小回りが利くよう改良をし、エンジンは初代から引き継いだ3.4リッター(B型)と、初代の末期に消防仕様車に搭載した3.9リッター(F型)の直列6気筒ガソリンユニット2機種を用意していました。
また、どんな用途にも対応できるように消防車、警察車両以外にも医療の診察車、貨客兼用車、ライトバン、トラック、トレーラー牽引車とさまざまな働く車に使われていました。
このモデルから北米をはじめ海外への輸出が本格的に始まり、ランクルが全世界へ浸透するようになり始めました。
ランドクルーザー40系(1960年-1984年)
1960年8月に発売した3代目で、通称「40系」。このモデルでランドクルーザーが世界中で大ヒットし、1965年に世界生産台数5万台を突破し、当時アメリカで最も売れた車がランクルでした。
その後ものすごい勢いで生産され、1973年には30万台を突破し、1984年まで24年間も生産された、超ロングヒットモデルです。
1973年オイルショックの影響から、1974年からランクルで初めてディーゼルエンジンを搭載。ここで搭載されたディーゼルエンジンは、トヨタの商用トラック・ダイナのエンジンでした。
日本国内でも4ナンバー(小型貨物)に属し、個人が求めやすいものとなったため、国内外で多く四駆ファンから支持を得るようになりました。
基本ボディタイプも2代目と同様で、ソフトトップ、2ドアバン、4ドアバン、ピックアップ、消防車を設定し、1967年7月、専用ボディのステーションワゴン(FJ55)を設定して4ドアバンと置き換えられました。
ランドクルーザー40系の内装
2ドアタイプのリアドアは観音開きで、人員の乗り降りや機材の積み下ろしにとても便利でした。そして4ドアタイプは上下開きであり、かさばる荷物の運搬に向いていました。
トランスミッションは前進3速です。そして、2スピード・トランスファーが装備され、前進3段からさらに上の6段にまで活用でき、トルク・牽引力を重視したローギアと高速のクルージング性能向けのハイギアを持ち合わせていました。
- 最新「ランドクルーザー40」中古車情報
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本日の在庫数 23台 平均価格 536万円 支払総額 390~698万円
ランドクルーザー50系・55系・56系(1967年-1980年)
1967年8月、ホイールベース2650mmの4ドアバン(FJ45V)に代わるモデルとして、ホイールベースを2700mmとしたシャシーに、全く新しい丸目のヘッドライト愛らしいスタイリングに。
車体タイプの主力は、上画像のライトバン「FJ55V」であり、5人乗りで積載300kg、2人乗りで積載500kgが可能であり、海外へ売り出す主力商品でした。
その他のボディータイプは、8人乗りキャンバストップ「FJ43」、6人乗りキャンバストップ「FJ40」、4人乗りハードトップ「FJ40V」が用意されていました。
ランドクルーザー50系・55系・56系の実燃費
リッターあたり2km/Lを切るとも言われ、実用性はないように思えます。すでにビンテージカーの領域なので仕方なく割り切るしかありません。状態が良いいまま保存しておけば将来的に高額になる可能性を秘めています。
- 最新「ランドクルーザー55」中古車情報
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本日の在庫数 4台 平均価格 433万円 支払総額 300~571万円
ランドクルーザー60系(1980年-1989年)
55系の後継モデルとして登場したランクル60系は、海外向けはステーションワゴンで、一方日本国内向けはバン(商用車)カテゴリーで販売しました。
ガソリンエンジンは排気量を4.2リッターに増やして性能向上した2F型と、新たに3.4リッターディーゼルエンジンを搭載しています。
ランドクルーザー 60の内装
運転席のメーターは3連式となり、左からスピードメーター、タコメーター、そして一番右が燃料計、電圧計、水温計、油温計が一つの円形の中に収める独特のデザインをしています。
フロントシートをベンチタイプから最適な運転姿勢をとれるセパレートタイプに変更し、乗車定員は従来の6名から5名となった。エアコンやパワーステアリング、ファブリックシートなども用意したことで快適性を改善し、世界中多くの個人ユーザーに支持されました。
ランドクルーザー60系の実燃費
デビューから30年近く経つので、古い車だけあって燃費は良いとはいえないようです。高速走行時でも5km/Lだったという声も。市街地ではさらに悪くなるでしょう。
- 最新「ランドクルーザー60」中古車情報
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本日の在庫数 103台 平均価格 403万円 支払総額 150~892万円
ランドクルーザー70系 (1984年-2004年)
1984年11月に発売された40系の後継モデルである70系は、業務用から乗用車としても使われるように、スタイルを一新し、快適性・操作性・使用性の向上。悪路を駆け抜けるオフローダーでありながら、普段使いとしても対応できる仕様になりました。
ボディバリエーションは従来の幌タイプ、バンタイプに加えてFRPトップ車を設定。オイルベースを2,310mmから3,180mmまでの範囲で5種類、さらに、ボディなしの特装車用シャシーも設定していました。
エンジンはガソリン、ディーゼルともに4気筒・6気筒を使い分け、輸出用にはV型8気筒4.5リッターのディーゼルエンジン仕様もありました。
ランドクルーザー70系の内装
余裕を持って素早く対応できる集中コントロールシステムです。メーター、ウォーニング類はパネル中央部に、スイッチ類はドライバー前面の手近はポジションにレイアウトしており視認性・操作性を今までのモデルより一気に向上させています。
シートはシート上下アジャスター付きで、シートヒーターもオプションで用意していました。
ランクル70系の実燃費
実燃費はリッターあたり12キロ。4ナンバー規格であることに加え、使用燃料がディーゼル(軽油)なのでかなり経済的です。
- 最新「ランドクルーザー70」中古車情報
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本日の在庫数 266台 平均価格 500万円 支払総額 170~1,008万円
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...