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トヨタ新型ハリアーのエンジン&パワートレインスペック|ライバル車と比較&おすすめはどれ?
トヨタ新型ハリアーのエンジンを解説。パワートレインスペックをライバル車と比較して、車選びのポイントを紹介する。国産SUVと比較検討している人や、ガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WDで迷っている人は参考にしてもらいたい。
目次
トヨタ ハリアーがフルモデルチェンジ!
2020年6月、トヨタ ハリアーがフルモデルチェンジして4代目となった。
ハリアーは、トヨタ自動車が1997年から製造・販売しているクロスオーバーSUV。高級セダンの乗り心地とSUVとしての走行性能を併せ持ち、「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを生み出した。
4代目となる新型ハリアーは、コロナ禍の真っ只中である4月に発表されたにも関わらず、発売まで大きな反響を呼び、発売から1ヶ月の7月時点で約45,000台、月販目標台数である3,100台を大幅に超える受注があったという。
また、ハリアーの登場は、他社からも多数の追随モデルが発売される状況を作り出した。新型ハリアーにおいてもライバル車との比較を行っているので、こちらからチェックしてもらいたい。
新型ハリアーのエンジンは2.0Lと2.5Lハイブリッドの2つ
新型ハリアーのエンジンは2.0Lと2.5Lの2種類だ。2.0Lダイナミックフォースエンジンはガソリン車に、2.5Lエンジンはモーターと合わせてハイブリッド車に搭載されている。
以下にパワートレインごとのグレードをまとめた。
2.0Lダイナミックフォースエンジン搭載グレード
S ガソリン | 2,990,000円~ |
G ガソリン | 3,410,000円~ |
G レザーパッケージ | 3,710,000円~ |
Z ガソリン | 3,930,000円~ |
Z レザーパッケージ | 4,230,000円~ |
2.5Lダイナミックフォースエンジン+モーター搭載グレード
S ハイブリッド | 3,580,000円~ |
G ハイブリッド | 4,000,000円~ |
G レザーパッケージ ハイブリッド | 4,300,000円~ |
Z ハイブリッド | 4,520,000円~ |
Z レザーパッケージ ハイブリッド | 4,820,000円~ |
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約60万円。グレード自体は「S」「G」「Z」の3つで、全てにおいてガソリン/ハイブリッドの選択ができる。
新型ハリアーのグレード構成やおすすめグレードについては、こちらで詳しく解説しているので参考にしてほしい。
トヨタハリアーのガソリン車|2.0Lダイナミックフォースエンジンのスペック
エンジン | 2.0Lガソリン |
最高出力 *kW[PS]/rpm | 126[171]/6,600 |
最大トルク *N・m[kgf・m]/rpm | 207[21.1]/4,800 |
トランスミッション | Direct Shift-CVT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃料 | レギュラー |
直列4気筒2.0Lガソリンは「TNGA」に基づいたトヨタの新世代の「ダイナミックフォースエンジン」だ。
じゅうぶんなパワーがあるため、重いSUVでも鋭く加速する。街中での走行が中心、ロングドライブは月に数回程度といったユーザーなら、じゅうぶん使い勝手がよいといえる。
ちなみに、先にデビューしたトヨタ RAV4のガソリン車も同じパワートレインを採用している。
先代モデルとの比較
– | 新型ハリアー | 3代目ハリアー | ← |
エンジン | 2.0L ガソリン | 2.0L ガソリン | 2.0L ターボ |
最高出力 *kW[PS] rpm | 126[171] 6,600 | 111[151] 6,100 | 170[231] 5,200~5,600 |
最大トルク *N・m[kgf・m] rpm | 207[21.1] 4,800 | 193[19.7] 3,800 | 350[35.7] 1,650~4,000 |
トランスミッション | Direct Shift-CVT | Super CVT-i | 6速AT |
駆動方式 | FF/4WD | FF/4WD | FF/4WD |
燃料 | レギュラー | レギュラー | ハイオク |
先代のノンターボモデルよりもスペックは向上している。先代はターボモデルが後から追加された。
トヨタハリアーのハイブリッド車|2.5Lエンジン+モーターのスペック
エンジン | 2.5Lハイブリッド |
最高出力 *kW[PS]/rpm | 131[178]/5,700 |
最大トルク *N・m[kgf・m]/rpm | 221[22.5]/3,600~5,200 |
モーター最高出力 | フロント:88[120] リア:40[54] |
モーター最大トルク | フロント:202[20.6] リア:121[12.3] |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | FF/E-Four |
燃料 | レギュラー |
2.5Lハイブリッドのエンジンには、前輪に120PS、202N・mのモーターが、4WD車にはさらに後輪にもモーターがプラスされる。
追い越し車線をよく走る人にとっては、モーターによるパワーがプラスされた加速力は魅力だろう。
ちなみに、このハイブリッドエンジンもトヨタ RAV4が採用している。
先代モデルとの比較
– | 新型ハリアー | 3代目ハリアー |
エンジン | 2.5L ハイブリッド | 2.5L ハイブリッド |
最高出力 *kW[PS] rpm | 131[178] 5,700 | 112[152] 5,700 |
最大トルク *N・m[kgf・m] rpm | 221[22.5] 3,600~5,200 | 206[21.0] 4,400~4,800 |
モーター最高出力 | フロント:88[120] リア:40[54] | フロント:105[143] リヤ:50[68] |
モーター最大トルク | フロント:202[20.6] リア:121[12.3] | フロント:270[27.5] リヤ:139[14.2] |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | FF/E-Four | FF/E-Four |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
先代モデルに比べて、エンジンパワーは向上、モーターのパワーは低下しているが、単純に数値を合計した出力・トルクは同じくらいだ。
トヨタハリアーはガソリンとハイブリッドどちらがおすすめ?
街乗りがメインのユーザーであれば、無理にハイブリッドを選ばなくてもいいだろう。新型ハリアーのガソリン車は、他社SUVと比較しても街乗り燃費数値は標準であるので、神経質になる必要はない。
ハイブリッド車がおすすめなのは、毎日長距離を通勤するユーザー。信号が少なく、ある程度巡航できる道路であれば、ガソリン消費も理想的に抑えることができるうえ、追い越し車線での走りもスムーズだ。
もちろん、長距離ドライブが趣味で走行距離がかさむユーザーであれば、ハイブリッド車を選んだほうがお得感がある。
トヨタハリアーは2WDと4WDどちらがおすすめ?
雪国での使用を前提としないのであれば、基本的に2WD(FF)車で問題ない。ただし、ハイブリッド車の4WDは「E-Four」というもので、ガソリン車の四駆とは少し性格が異なると考えよう。
新型ハリアーのハイブリッド四駆、いわゆる「E-Fourハイブリッド」は、スポーツカー並みの走りだ。
2.5Lハイブリッドのエンジンの最高出力は178PS、最大トルクは221N・m。さらに前輪に120PS、202N・m、後輪に最高出力54PS、最大トルク121N・mのモーターがプラスされるため、単純計算で余裕の350PS超えとなる。
特に停止状態からの加速が鋭い。重い車体をパワフルに加速させてくれるため、キビキビした出足を好むユーザーにはおすすめだ。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...