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【ゼロクラウン】トヨタ クラウン 180系の歴史と評価を解説!最新中古車情報も

ゼロクラウン(180系)とは?

トヨタ クラウン(180系)ロイヤル 外観

トヨタ クラウンの12代目となる180系は、2003年から2008年まで生産されていたモデルです。

1955年に初代・RS型が登場以降、日本の象徴であり、高度成長期を支えた”3C”の1つ「乗用車」の第一歩となった高級車がクラウンでした。以降、現行の15代目・220系まで、トヨタの代表車種として歴史が続いています。

通算12代目となった180系は、「ゼロクラウン」(ZERO CROWN)のニックネームを与えられ、「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる」のキャッチコピーを背負いました。1990年代のRVブームを境目にセダンジャンルが低迷を続けていたのと同時に、人々が憧れていた「いつかはクラウン」のインパクトが薄れていたのを打開すべく、新たな試みが取り入れられています。

180系、ゼロクラウンで取り入れられたデザインやメカニズムが原点となり、15代目・220系までの進化に繋がっていく重要なモデルとなったのです。

ゼロクラウン(180系)のモデルラインナップ

トヨタ クラウン(180系)ロイヤル 自営業者によりタクシーとして使われていた

ゼロクラウンにラインナップされたバリエーションは大まかにわけて2種類。オーソドックスな「ロイヤル」と、スポーティな「アスリート」に分類されました。

ロイヤルは、ラグジュアリーな印象を施したおしとやかな雰囲気を重視したシリーズです。一般のユーザーだけでなく、会社の公用車やタクシーなどにも使われており街なかで見かける機会が多い車となっていました。

一方のアスリートは、1999年から2003年まで生産された11代目・170系から設定を始めたスポーティシリーズ。

外観の見た目にスポーティな印象を感じさせるデザインを取り入れたほか、高出力エンジンを搭載したグレードをラインアップしたことでロイヤルとの差別化を図っています。購入層が高齢化しつつあったクラウンを、20代や30代の若い年代から注目してもらえるよう用意されたシリーズです。

ゼロクラウン(180系)の外装デザイン

@art_zzz/stock.adobe.com

ゼロクラウンの外観デザインは、11代目までの歴代モデルがもっていた”静粛”な印象から”躍動感のある印象に生まれ変わっています。

側面から眺めてみると、斜めに寝かせたフロントから丸みを帯びたキャビン、短めに抑えたリアトランクまで滑らかなスタイリングとなりました。ボンネットの盛り上がり具合も、無駄を省いた適度な感覚で作られており、シャープな印象を持てるデザインとなっています。

ロイヤルは、2003年からの前期型と2005年のマイナーチェンジによって登場した後期型では大きなデザイン変更はありませんでした。格子状のフロントグリルが真っ先に目立つ特徴です。グリルに施されている縦のライン本数が4本から6本へ変更されたり、テールランプに備わったウインカーおよびバックランプの位置が上下変更されているなど、細かな改良が中心となっています。

一方、アスリートは、フロントマスクが前期型と後期型で大きく変更されています。メッシュ状のグリルは、後期型ではより突出した印象の物に差し替え。加えて、フロントバンパーは、前期型にはロイヤルのバンパーにリップスポイラーを追加した”おまけ”程度のものとなっていたものの、後期型では開口部形状を小分けにするなど、顔つきがスポーツカーらしいデザインへ変更されました。

ゼロクラウン(180系)の内装・インテリア

@art_zzz/stock.adobe.com

ゼロクラウンのインテリアデザインは、外観と同様ロイヤルシリーズとアスリートシリーズで配色に差別化が行われています。

ロイヤルはベージュをメインに、インパネや純正のステアリングには木目調のパネルを取り入れたことで、自分の部屋でくつろいでいるような空間を実現。

一方、アスリートはグレーを基調に、斑模様の入ったパネルをシフトレバー周りやインパネに装着しています。外観デザインと上手にマッチしていて、スポーティかつスマートな印象を感じ取れるでしょう。

ステアリングに備わったスイッチ類はオーディオの音量調整などを手元で可能としドライバーの負担を軽減。加えて、LEDライト式のオプティトロンメーターを採用したことで、視覚認知がしやすくなり車両情報をいち早くチェックできます。

高級感を味わいたいならロイヤル、スポーティな印象を感じたいならアスリートと明確なキャラクターが設定されており、既存および新規のユーザーに受け入れられたのです。

ゼロクラウン(180系)のスペック

ボディサイズ

ボディサイズは、ロイヤルとアスリートともに同じ形状をベースとしているためカタログ数値が共通しています。

全長は4,840mm、全幅は1,780mmです。これらの数値は、現行・220系の全長4,895mm、全幅1,800mmとほぼ互角であり、ゼロクラウンの頃から大きく変化していないのが伺えます。

車体重量は1,500kg台の中盤から1,600kg台の後半と、セダンジャンルでは重量級のボディとなっているのが特徴です。その分、サスペンションはフロントにダブルウイッシュボーン、リアにマルチリンクと車両重量をカバーすべく複雑かつ剛性を重視した形式を取り入れました。

ロイヤルアスリート
全長(mm)4,8404,840
全幅(mm)1,7801,780
全高(mm)1,470~1,4851,470~1,485
ホイールベース(mm)2,8502,850
車両重量(kg)1,550~1,6701,620~1,660
サスペンション(フロント)ダブルウイッシュボーン式ダブルウイッシュボーン式
サスペンション(リア)マルチリンク式マルチリンク式

エンジン

ゼロクラウンのエンジンラインナップはモデル通じて3種類です。

モデル全体で、ハイオク(無鉛プレミアム)ガソリン仕様のエンジンに統一されており、トヨタの直噴技術”D-4”をメインで採用していたのが特徴。加えて、V型6気筒DOHC(ツインカム)の種類に絞っていたのも注目ポイントです。

ロイヤルシリーズはシリーズ通じて、2,500ccおよび3,000ccの2種類をラインナップ。一方のアスリートシリーズは、2,500ccはロイヤルと共通しているものの、3,000ccは前期のみの設定となりました。

後期型では、排気量アップの3,500ccに差し替えられ、約60馬力アップの315馬力を発揮する強力なエンジンを上級グレードに搭載しました。こちらのエンジンでは、”E-4S”と呼ばれるポート燃料噴射システムを採用。ショートストロークのスポーティなチューニングが施されています。

エンジン型式3GR-FSE4GR-FSE2GR-FSE
総排気量(cc)2,9942,4993,456
エンジン種類V型6気筒DOHCV型6気筒DOHCV型6気筒DOHC
最高出力
(馬力/エンジン回転数)
256/6.200215/6,400315/6,400
最大トルク
N・m/r.p.m.)
314/3,600260/3,800377/4,800
採用シリーズロイヤルシリーズ
アスリート前期
ロイヤルシリーズ
アスリートシリーズ
アスリート後期

その他スペック

駆動方式はロイヤル、アスリートともにFR(フロントエンジン・リアエンジン)を基本としつつ、4WD(四輪駆動)も選択可能となっていました。

クラウン=FRレイアウトの印象が強い人が多いと考えられますが、北海道や東北など積雪が多い土地での使用も考えて4WDもラインナップしていたのは、トヨタの心意気を感じられるでしょう。

トランスミッションは、”スーパーインテリジェント”と銘打ったAT(オートマチックトランスミッション)に絞って使用しています。FR仕様は6段変速、4WD仕様は5段変速となっており、多段化が進められていました。

ゼロクラウン(180系)の燃費性能

カタログで公表されていた燃費性能は、当時の「10・15モード」に沿って測定された数値となっています。1リッターあたり10kmから12km程度の性能となっていたようです。

エンジン型式3GR-FSE4GR-FSE2GR-FSE
10・15モード燃費(km/L)11.811.4~12.010.0
採用シリーズロイヤルシリーズ
アスリート前期
ロイヤルシリーズ
アスリートシリーズ
アスリート後期

※カタログ数値(2003年前期型、2005年後期型登場時)

一方、ユーザーの実燃費を口コミなどから抜粋すると、以下の平均数値が目安となりそうです。

エンジン型式3GR-FSE4GR-FSE2GR-FSE
ユーザーによる
口コミの平均燃費(km/L)
8.9~10.210.99.0
採用シリーズロイヤルシリーズ
アスリート前期
ロイヤルシリーズ
アスリートシリーズ
アスリート後期

※2022年7月時点

1リッターあたりの燃費で確認すると、3,000ccでは9kmから10km程度、2,500ccでは11km前後、3,500ccでは9km前後と及第点の数値となっています。2000年代前半から後半に販売されていたセダンジャンルの車では十分な燃費性能となるでしょう。

ゼロクラウン(180系)の中古車(市場や値段)

ゼロクラウンの中古車市場を調査して平均価格や販売価格帯、流通台数をピックアップしてみました。

平均価格価格帯流通台数
ロイヤル約40万円約10万円~130万円200台前後
アスリート約50万円約20万円~170万円250台前後

ロイヤル、アスリートともに平均価格は40万円から50万円程度となっており、本体価格も10万円から100万円台後半まで幅広くなっているのが特徴です。

流通台数はいずれも200台以上をキープしており、ゼロクラウンが人気モデルであったことを示しています。

前期型で過走行となっているモデルであれば手ごろな価格で入手できますが、上質な1台を購入したいなら、高年式かつ走行距離も程々となっている100万円以上の物件を探すのがよいでしょう。

実際にゼロクラウンの中古車物件を扱っているお店へ出向き、車両状態を詳しくチェックするのをおすすめします。

ゼロクラウン(180系)はパトカーでもおなじみ

@Tupungato/stock.adobe.com

クラウンの使用用途で忘れてはならない「パトカー」。

歴代モデル同様、ゼロクラウンも市街地のパトロール用から高速道路で活躍する「交通機動隊」向けの白黒パトロールカーとして全国各地に配備されていました。

また、高速道路の速度取り締まりなどを目的とした覆面パトカーにも使われていたのも忘れてはなりません。ルーフ上に赤灯のパトランプを備えた一般車と見分けがつかない車両が走っていたのを、多くのドライバーが恐々としていたのではないでしょうか。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。
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