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セリカとしては最後の「GT-FOUR」、トヨタ 3代目セリカGT-FOUR(ST205)【推し車】

最後のセリカGT-FOURはライバルに劣っていたのか?

JGTCに「GT-FOUR顔」で参戦していたセリカも、中身はJTCC用コロナEXiVの転用で、実はセリカGT-FOURとは関係ない

結局、販売実績はパッとせず、WRCでの汚名を挽回するチャンスもなく終わったST205型3代目セリカGT-FOUR。

トヨタ製フルタイム4WDハイパフォーマンス車の称号「GT-FOUR」も、次のT230系セリカではなく、ステーションワゴンの3代目T240系カルディナが受け継ぎ、しかも4速AT車のみの設定でしたから、「GT-FOUR」ブランド自体もパッとしない終わりを迎えます。

グループA時代の末期でセリカがWRカーのベースに選ばれる可能性は低かったと思えば、最初から第一線のラリー車としては短命を運命づけられたモデルですが、それでもセリカが7代目へモデルチェンジする1999年まで、セリカGT-FOURは存続しました。

根強い人気というよりは、RVブームで不人気のまま、開発費をいくらかでも回収すべく細々と販売を続けていた印象で、ライバルのように3S-GTEが280馬力自主規制値までチューンされることもなく。進化させる意義が薄かったのも事実です。

しかし1994年のデビュー当時なら、「3ナンバー化にも関わらず軽くてパワフルな4WDターボスポーツの名車」であり、RVブームによる極度のクーペ不振がなければ、エボリューションモデルが誕生していたかもしれません。

もちろん、トヨタが採用したサスペンションシステムの中でも、扱いにくさで悪名高いスーパーストラットサスペンションがなければ、あるいは廃止していればの話ですが…

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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