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バブル期を経て大革新!?タクシー業界のゲームチェンジャーとなった車たち【推し車】

日本におけるタクシー用車両は、初代クラウンが失敗した時の保険的役割を担って発売されたトヨペット マスター(1955年)が短命で終わって以降、長らくタクシー向け車両が存在しないままタクシー仕様へ改装した一般車両が使われていました。

しかし1980年代後半、バブル景気や税制改正による3ナンバー車ブームでベースに適当な車格・サイズの5ナンバー車が廃れたのに伴いタクシー専用車が復活、厳密には教習車や一般販売も行われたものの、1990年代から再び専用車によるタクシー時代が到来しました。

マツダ カスタムキャブ(1989年)

型落ち高級セダンを「仕立て直し」した小型タクシー第1号

マツダ カスタムキャブ

1980年代後半、それまでタクシーのベースだった5ナンバーFR車にもFF化の波が到来、さらに1989年の税制改正で自動車税が安くなった3ナンバー車化に伴い、タクシーに適したベース車がなくなってきました。

三菱 ギャランΣ、マツダ カペラなどFF化したセダンを小型タクシー仕様にした例もありますが、コスト面では高級5ナンバーFRセダンの旧型をベースにタクシー専用車に仕立てる方が安上がりで、その第1号となったのがカスタムキャブです。

ルーチェ(4代目)/コスモ(3代目)をベースに、バンパーなど前後パーツ換装で全長を短縮して小型タクシー枠へ収め、「安くて広い小型タクシー」として、後述する有力なライバルが登場するまで好評でした。

1995年で生産を終えるものの、バブル崩壊後のマツダ経営危機がなければ、さらなる改良や5代目ルーチェベースの新型が登場していたかもしれません。

日産 クルー(1993年)

使用頻度の高いドアの寸法を広げ、脚光を浴びた専用ボディ

日産 クルー

1990年代に入ると、型落ちセダン5ナンバー車の継続販売(トヨタのマークIIや当初のクラウンセダン、日産のセドリック/グロリア、三菱のギャランΣ)か、ベース車の「仕立て直し」(マツダのカスタムキャブ)に分かれたタクシーですが、新たな流れの第1号がクルー。

切った貼ったで型落ちのローレル並のサイズ、セドリック並の広いキャビンを持たせただけでなく、前席右側(運転手用)、後席左側(乗客用)と、使用頻度の高いドアの前後寸法を広げた、まさにタクシー向けと言える左右非対称の専用ボディが話題となりました。

後述するコンフォートが登場すると、耐久性で劣るためメンテナンスコストのかさむクルーは次第に需要が低下、2009年で廃止されてしまいますが、2022年現在も走行距離が比較的少ない個人タクシーを中心に、少数ながら現役車両が存在します。

教習車としても多用されたので、教習所でお世話になったユーザーも多いのでは?

トヨタ コンフォート(1995年)

生産終了後も中古需要が多かった、最後の伝統的なFRタクシー

トヨタ コンフォート

左右非対称ボディこそ採用しなかったものの、クルーと似たような出自で生まれたFR小型タクシーで、あえてボディ剛性を落とす事により各部への負担を減らして全体の耐久性を飛躍的に上げ、メンテナンスコストの差で市場からクルーを駆逐しました。

コンフォート自体は旧型(6代目X80系)を継続生産したマークIIセダン後継で、ホイールベース延長で中型タクシー版のクラウンコンフォート、タクシー以外に社用/公用車需要にも応えたクラウンセダン(11代目)と、10代目S150系クラウンセダン後継の派生車もあります。

2010年代はタクシーの大半がコンフォートかその派生車となる勢いで、後継のジャパンタクシーが高価だった事もあり、2017年の販売終了時は駆け込み需要が起きたほか、倒産したタクシー会社の処分品など程度極上車が、中古タクシー市場で奪い合いになりました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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