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【覆面パトカー】スズキキザシの実燃費やカスタムから現在の価格や評価まで

スズキ「キザシ」とは、コンセプトカー?

スズキ「キザシ」は2007年9月のフランクフルトモーターショーに出品されたコンセプトカーで、翌年ニューヨーク国際オートショーでキザシ3として発表されたモデルを市販車両として販売されたスズキのフラッグシップセダンです。

国内では2009年から販売されましたが、北米市場の撤退と同時に、同車は日欧中向けの販売車両になり2015年に廃盤となりました。今回はこの希少車両「キザシ」をまとめてみました。

純粋セダンを目指したキザシの外装は?

コンセプト3デザインのセダン!

市販車のキザシは2008年のニューヨーク国際オートショーで出品されたコンセプト3のデザインを受け継いで市販化された車です。

元々のコンセプトが大型のハッチバックワゴン、クロスオーバーSUVだったのですが、コンセプトキザシ3はセダン車としてまとめられていました。ニューヨークではコンセプト3のデザインが好評だったのと、スズキは国内にセダン車両がなかったことから、コンセプト3のデザインが採用されました。

外装デザインは「ダイナミックアスリートインモーション」と呼ばれ、「アスリートの躍動感」を体現したデザインで、可能な限りシャープなエッジを抑えた曲線で美しいものとなっています。

キザシのスペック

2009年の販売開始から2015年の販売終了までモデルチェンジは一度もされず、特別仕様車の追加もありませんでした。

■全長:4,650mm
■全幅:1,820mm
■全高:1,480mm
■車重:1,490-1,560kg

キザシの内装は高級クーペ並みだ!

内装は高級セダンと言われるだけあり、メーター回りもインパネ回りも工芸品のような丁寧な作りになっています。ハンドルにはオーディオ類のコントロールスイッチを埋め込み、最低限ながら最も使用頻度の高い装備を組み込んでいます。

シートは本革シートを採用し、フロントシートに至っては2本のステッチが平行するように走り縫われる「ダブルステッチ」で上質に仕上げていて、サポート性を高めながら圧迫感を感じさせない形状とされています。

キザシの実燃費と評価!

@Jo Panuwat D/stock.adobe.com

スズキ「キザシ」のエンジンスペックは最高出力138KW(188PS)、最大トルク230N・m(23.5kg・m)の2.4LDOHC VVTのJ24B型エンジンを搭載。可変吸気システムやデュアルマフラー等で優れた吸排気効率を実現しています。

トランスミッションCVTを採用してスムーズで力強い走行ができ、低燃費にも貢献しています。駆動方式は2WDと4WDを採用、4WDモデルはi-AWDという電子制御式4WDシステムを採用していました。

カーセンサーネットの口コミ

・上手にオートクルーズコントロールを使用すると市街地から郊外でもリッター13.5km以上は走ります。高速ではリッター15kmほどです。

・燃費7.5km/Lです。最近の車の燃費としては悪すぎます。ガソリンがレギュラーなのがせめてもの救い。

口コミ・評価のまとめ

ユーザーの口コミでは悪い点がないと評価されています。流石にハイエンドモデルとしてデビューしたセダン車、悪いところを見つけるほうが難しいとの評価もありました。

日本市場では最初は受注生産の上、大々的な発表会の舞台がなかったことと、CMも初期は放映されずに「スズキの作った車」だとあまり認知されていないことが希少車になる原因でした。

もしセダン車をご希望で、キザシが試乗できるようでしたら一度試乗してみてください。トヨタにもホンダにもない上質なセダン車がキザシなのです。

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覆面パトカーとして採用されたキザシは公認カスタムカーか?

2014年から警察の覆面パトカーとして採用された経緯があります。しかしながら2012年の市販車販売台数は146台で、販売終了までの登録台数が3,500台という希少な車でした。

決して多いとは言えない販売台数にもかかわらず、2014年には900台ものキザシが警察車両として採用されています。キザシは覆面パトカー専用車ではないのですが、市場に出回った一般車両よりも多い台数が警察車両の覆面パトカーとして今も使用されている奇妙な現象が起おきています。

キザシの覆面パトカー仕様とは?

このキザシの覆面パトカー仕様車は市販車とは違う点がいくつもあり、物議を醸し出しています。市販車との変更点は以下の通りです。

・フォグランプが無い。
・日本アンテナ製のユーロアンテナ(無線アンテナ)が付いている。
・Sマーク(スズキのエンブレム)のない特別バンパー採用。

と、わかっているだけで3点のカスタマイズが施されています。初期の覆面キザシはスズキのエンブレムが付いていたり、最近では無線アンテナが付いていないタイプも存在しているなど日々改良が加えられています。

皮肉なことにキザシは警察車両のみリコール対象として回収、修理を行っており、一部のカーマニアやジャーナリストはこのキザシパトカーを次々と皮肉っています。

見かけない車両(キザシ)を公道で見たら、それは警察の覆面パトカーかもしれません。

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スズキ キザシの現在の中古価格はおいくら?

©tatsushi/stock.adobe.com

2017年3月現在、スズキ「キザシ」の中古車両は3台あります。元々受注生産の車の上、販売台数が限られていましたから、中古市場にはあまり出回らない車のようです。

販売価格は新車並みの224万円から100万円以下まで、エンジンスペックやその他装備を見てこの価格なら相当お買い得なセダン車だと言えます。

スズキキザシの中古車情報はこちら!

最新「キザシ」中古車情報
本日の在庫数 12台
平均価格 105万円
支払総額 56~195万円

スズキはキザシで何を目指したのか?

©Andrey Popov/stock.adobe.com

キザシは失敗?

スズキの超希少車で高級セダンの「キザシ」をまとめてみました。販売台数が少なかった上、覆面パトカーとして警視庁に900台納入されたキザシは、2015年12月末に国内の市場販売を終了しました。

コンパクトカーだけでななく、このような高級セダンも作れるというコンセプトをスズキは打ち出したのですが、残念ながら失敗に終わった言えます。

その理由とは?

2012年には市販車両以上の台数が警視庁に納入され、ほぼ全てが覆面パトカーとして採用されました。スズキ独特のフロントグリルを隠しパトカーとして公道を走り回ったものですから、キザシが覆面車両だと警戒する人にはバレてしまったようで、警察関係者から不評を買った一員になりました。

今後のスズキに期待!

スズキはキザシの販売終了でフラッグシップモデルが消滅し、コンパクトカーに特化することで一定のブランド価値を確立しています。

スズキが今後どこへ向かうのかはモータージャーナリストの関心事ではあります。そして筆者なりに思うのは北米市場から撤退したことで新興国(特にインド)に力を入れれるため、今後もメーカーとしてトヨタと違う方向へシフトしていくのでしょう。

車種、ラインナップの整理も2015年から早急に進んでいることから、セダン車からの撤退は英断で、もっと面白い車を作ってくれると期待しています。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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