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不遇でも魅力はあるのに?!何となく恵まれないまま5代目まで作られた軽スペシャリティ~歴代スズキ セルボ~【推し車】

ライバルともども「需要なし」で終わってしまった5代目(2006年)

軽GTというコンセプトを貫きすぎたライバル、ダイハツ ソニカとは異なり多用途に使える5代目セルボだが、ユーザーが求めるのはハイト系か、そうでなければ安いベーシックモデルだった…という点で変わりはなかった

1998年のセルボ・モード廃止で終わったかに見えた「セルボ」の歴史ですが、2006年に突如復活を遂げます。

それも5ドア化されたとはいえ前席頭上を頂点としてなだらかに降りるルーフラインは3代目「横丁小町」を思わせるクーペルックで、流行のトールワゴンではなく全高1,550mm以下に低く押さえ、フロントマスクも精悍でスポーティな「軽GT路線」です。

ライバルのダイハツ ソニカ同様、スペース効率重視の軽トールワゴンとは対極となる、長距離高速巡航向きで、ソニカのようにターボ専用車ではなかったものの、歴代初の「男性向けコンセプトなセルボ」でした。

ついに5代目にして本来あるべき姿に…と思いたいところでしたが、ソニカともども「軽GTの需要はない」という結果に直面、ソニカよりは経済性や実用性(積載性)で有利だったため2011年まで販売されたものの、いずれにせよ「それっきり」で終わり。

何となく恵まれないまま4代目まで作られ、5代目も販売面はパッとせず終わったセルボですが、スズキには実験的な試みをする車種に「セルボ」と名付ける傾向があるため、あるいは今後も、何か奇抜なモデルの車名として復活する日が来るのかもしれません。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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