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不遇でも魅力はあるのに?!何となく恵まれないまま5代目まで作られた軽スペシャリティ~歴代スズキ セルボ~【推し車】

上質で4気筒ターボもあったけど…セルボ・モード(4代目・1990年)

「直4ターボの軽自動車」といえば三菱やダイハツのイメージだが、実はこのセルボ・モードSR-FOURが史上初!

1990年、660cc版セルボとして登場した4代目は「セルボ・モード」と改名、女性向けというコンセプトは相変わらずでしたが、3代目までのクーペルックは捨てて高級路線へ…ライバルのダイハツで言えば「ミラ・モデルノ」のような上級モデルに転じました。

内外装ともに質感の高さは見事なもので、軽自動車初の直列4気筒DOHC16バルブターボエンジン「F6B」を積むなど、スズキ軽自動車版「小さな高級車」と言ってもよいレベルに達しますが、ここでもやはり少々のチグハグ感が。

ライバルが早々に4速ATを採用したのに対し、スズキは軽自動車用4速AT自体が1995年までなかったので採用が遅れ、セルボ・モードでも後期型の自然吸気エンジン上級モデルのみでターボ車は3ATのまま。

しかもDOHC4気筒ターボを積む最上級グレード「SR-FOUR」は最後までAT設定すらない5速MT専用車であり、それでいてスズキの軽ホットハッチ最強モデルは常にアルトワークスのRS系(DOHC3気筒ターボ搭載車)でしたから、SR-FOURのAT不在は不思議です。

さらに1994年にモデルチェンジしたアルトとは異なり、1998年の軽自動車規格改定(現在まで続く新規格)まで8年も小規模なマイナーチェンジと1996年8月のレトロ版「セルボ・クラシック」追加のみで、そのまま消滅。

カプチーノのように特殊なスポーツカーならばともかく、実用ハッチバック車の高級版として登場した割には、かなり寂しい生涯でありました。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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