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スポーティーミニバンブーム、覚えてる?牽引役から幕引き役となった車たち【推し車】

今やかつてのブームはどこへやら、ハイルーフミニバンが便利さに加えて走りや経済性も良くなると、すっかり衰退どころか跡形もなくなってしまったロールーフミニバンですが、最後にヒットしたのがスポーツワゴンを3列シートにしたようなスポーツミニバンでした。

それもホンダがストリームをヒットさせるや、トヨタもオデッセイやステップワゴンで負けた怨念を晴らすかのようにウィッシュで雪辱を果たす激しい争いでしたが、今回はブームを作った2台のゲームチェンジャーと、ゲームオーバーの幕引き役1台、計3台を紹介します。

ホンダ ストリーム(初代・2000年)

スポーツワゴンに近かったスポーツミニバン初期の傑作

ホンダ ストリーム(初代)

ステップワゴンは5ナンバーサイズで実用性や経済性重視のハイルーフ車、オデッセイはスポーティかつ高品質で少々大柄な3ナンバーロールーフ車というラインナップだった当時のホンダが作った、経済的でスポーティ、扱いやすい5ナンバーロールーフミニバン。

ひと回り大きくショートワゴン化した7代目シビックハッチバック(EU型)のミニバン仕様みたいなもので、補助的な3列目は畳んで普段はスポーツワゴン、いざとなれば7人乗れて便利なスポーツミニバンとなり、初代オデッセイ以上にヒットしました。

4輪ダブルウィッシュボーンからフロントがストラット化され、本格スポーツの2代目インテグラタイプR(DC5)や同シビックタイプR(EP3)では不満が残ったサスペンションもミニバン用としては十分。

上級グレードのDOHC i-VTECエンジンによる爽快な走りも刺激して、スポーツミニバンの短く熱いブームが幕を開けました。

最新「ストリーム」中古車情報
本日の在庫数 225台
平均価格 46万円
支払総額 14~121万円

トヨタ ウィッシュ(初代・2003年)

短く熱い販売合戦を制するも、結局は共倒れで終わった最後の徒花

トヨタ ウィッシュ(初代)

ヒットしたストリームを徹底的に研究、サイズも動力性能も価格も同等、FF車のリアサスにトーションビームを採用して走りは妥協するも、車内の広さや荷室の使い勝手、燃費性能で有利だったスポーツミニバン。

純粋なストリームキラーであり、トヨタの圧倒的な販売力をもってたちまちシェアを奪い、2代目ストリームに一時は逆転されるも、2代目へのモデルチェンジで最終的には勝利しました。

オデッセイにイプサムで敗北、ステップワゴンにタウンエースノア/ライトエースノアで敗北した雪辱戦を制したトヨタですが、よく考えれば「いざとなれば使える3列目」は畳んだまま、走りはスポーツワゴンに劣り、実用性でハイルーフミニバンへ劣ります。

結局、この種のミニバンは中途半端で無駄な存在であり、ハイルーフミニバンでも走りで困らないことに多くのユーザーが気づくと、2代目の途中からストリームともども不人気となり、そのまま消えてしまいました。

最新「ウィッシュ」中古車情報
本日の在庫数 236台
平均価格 78万円
支払総額 25~160万円

スバル エクシーガ(2008年)

ブームに乗り遅れ、最後は付け焼き刃で3列シートSUVのフリ

スバル エクシーガ

ストリームvsウィッシュの激闘が最後のピークを迎えた2008年に登場、一応は2010年に年間1万台以上を売るも、基本的に鳴かず飛ばずだったスポーツミニバン。

そもそもスバルは1990年代からモーターショーへスポーツミニバンのコンセプトカー「エクシーガ」を出展、時期尚早だったのか発売を見送ってきましたが、いざ製品化するとブームが終わってしまい、発売するタイミングを完全に外していました。

しかも、伝家の宝刀EJ20ターボなどパワフルでも経済性が致命的に劣り、リーマンショックで不況の時代に合わず、主要市場の北米でも大型のトライベッカがあるので出番はなく、「なぜ今さら市販したの?」とスバリストからも疑問に思われる始末。

2015年には3列シートSUV「エクシーガ クロスオーバー7」として再出発するも不人気なのは変わらず、ホンダ ジェイド(2020年販売終了)とともに、スポーツミニバンの終焉を決定づけました。

最新「エクシーガ」中古車情報
本日の在庫数 192台
平均価格 60万円
支払総額 25~145万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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