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SUVの中古車|モータージャーナリストがおすすめする国産SUV6選【2022年最新情報】

国産SUV 中古車で人気の6台をピックアップ

人やモノをたっぷり積み込み、街中からアウトドアまで幅広いフィールドを駆け巡るSUV

かつては、舗装されていない道なき道をゆく4輪駆動車という色合いが強い車種でしたが、今では、街乗りを主眼としたモデルや、スタイリッシュなモデルが登場するなど、幅広いキャラクターがそろうようになりました。

人気のある車種だからこそ、中古車の数もたっぷり。今回は国産SUVの中古車の中から、ユーザーのニーズに合わせた6台を筆者が紹介いたします。


鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

コンパクトなSUVが欲しい人には

トヨタ「ライズ」

2019年11月に登場したモデル

コンパクトで取り回しのよいSUVが欲しいという方におすすめなのが、トヨタの「ライズ」。2019年11月に登場したばかりの新しいモデルです。発売直後から売れ行きは絶好調。なんと、2020年1~6月で、最も数多く売れた登録車(軽自動車以外ということ)となりました。その売れ行きの良さは、今もなお健在。だから、中古車の数もたっぷりとあります。

そんな「ライズ」の魅力は、全長4m以下の5ナンバーサイズでありながら、見た目は堂々としたSUVらしさを感じられること。室内や荷室の広さも十分にあり、利便性も十分です。

新車価格が約168~228万円というリーズナブルさも大きな魅力。中古価格の相場は150万円〜200万円程度と新車価格とほぼ同等ですが、新しいモデルということもあり全体的にコンディションが良好なのが特徴です。

2021年11月より追加されたハイブリッドモデル「Z (2WD)」

2021年11月よりハイブリッドも追加されており、その燃費性能は28km/L(WLTCモード)とSUVとしては驚異的なまでの優秀さ。最近では中古車市場にも少しずつ見られるようになってきたので、燃費を気にする方はハイブリッドを探してみましょう。

ちなみに、ダイハツの「ロッキー」は兄弟車で、エンブレムとフロント周りのデザインが違うだけで中身は同じ。人と同じクルマが嫌という方は、中古車の少ない「ロッキー」を選ぶのもよいでしょう。

ランニングコストの安いSUVが欲しい人には

マツダ「CX-3」

2016年式「CX-3」

ランニングコストを安く抑えたい人におすすめなのが、クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載するSUV。軽油の価格は、ガソリンよりも1リッターあたり20~30円ほども安いため、40リッターも給油すると、ガソリンとの価格差は800~1,200円にもなります。走行距離の多い人ほど、クリーン・ディーゼルのお得さを感じやすいでしょう。

そんなクリーン・ディーゼル・エンジンを搭載したSUVの中でも、特に燃費に優れるのが、マツダの「CX-3」です。コンパクトボディと軽量さを活かし、23.2km/L(WLTCモード・FFモデル)もの燃費性能を発揮します。

また、走りの良さも「CX-3」の大きな魅力です。クリーン・ディーゼル・エンジンは、低回転から力強いトルクを発揮するため、鋭い加速を実現します。ディーゼル・エンジンの弱点は、独特の硬質なエンジン音と大きめの振動ですが、上手に解消されています。

2018年5月の大幅改良でデザイン面も変更

 CX−3の中古車価格は、140万円〜290万円前後とやや広め。マツダは、毎年のように商品改良を行うため、年式が新しいほど、装備や性能がアップしており、それが中古車価格にも如実に反映されています。

例えば、「CX-3」も2016年10月の商品改良で、操縦性をアップさせるGベクタリング・コントロールを全車標準とし、衝突被害軽減自動ブレーキの性能がアップ。さらには、2018年5月の大幅改良でデザイン面も変更になっています。新しい装備やデザインも魅力的ですが、お得度を優先させるなら、大幅改良前がおすすめです。

たくさんの人を乗せたい人には

マツダ「CX-8」

2017年に登場した「CX-8」

たくさんの人を乗せるクルマとなればミニバンが最有力候補でしょう。しかし、最近では3列シートを備えた6〜7人乗車のSUVも登場しています。そんな3列シートSUVで、おすすめなのがマツダの「CX-8」。

もともと、マツダは「MPV」や「ビアンテ」といったミニバンを作っていましたが、「マツダらしい走りの良さを実現できない」と、4年ほど前から生産をやめてしまいました。その代わりに、ミニバンではなくSUVの3列シートのモデル、「CX-8」を2017年12月に登場させたのです。

そうした経緯で生まれたため「CX-8」の最大の魅力は、走りの良さにあります。エンジンのラインナップは、2.5リッターと2.5リッターターボのガソリン・エンジンとクリーン・ディーゼル・エンジン。伸びやかな加速感が好みの方にはガソリン・エンジン車が、燃料費を抑えたいという方や力強いトルク感が好みという方にはクリーン・ディーゼル・エンジン車がおすすめです。

2017年に登場した「CX-8」

当然ながら、3列目シートの実用性は高級ミニバンに匹敵するほど。さらに、日本のマツダの現行モデルの中で「CX-8」はフラッグシップという位置づけですから、ゴージャスなSUVが欲しいという方にもおすすめです。

そんなCX-8の中古車価格は300万円〜400万円ほど。2017年にデビューしましたが、最初は2.2リッターのクリーン・ディーゼルのみでした。ランニングコストの低さが魅力のディーゼルですが、それほど長距離を走らないのであれば、車体価格の安いガソリン・エンジン車の方がおすすめ。ガソリン・エンジン車が追加されたのは2018年11月以降のため、欲しい人はそれ以降の中古車を探してみましょう。

安全性を重視したい人には

スバル「フォレスター」

2018年に登場した「フォレスター」

安全に最も強いこだわりを持つ国産自動車メーカーといえば、やはりスバル。どのメーカーも安全性に手抜きはありませんが、その中でもスバルは、安全性能に関する評価が高いことで有名です。

具体的に言えばスバル車は、自動車メーカーとは異なる第三者による試験「自動車アセスメント/J-NCAP」の成績が非常に優秀なのです。すべてのクルマが衝突安全性能は最高評価。さらに「ぶつからないクルマ」のキャッチコピーで知られる先進運転支援システム「アイサイト」も備えられています。

そんなスバルを代表するSUVといえば「フォレスター」です。現行モデルの発売は2018年7月。2リッターの水平対向ガソリン・エンジンにハイブリッドが追加されたことも話題となりました。もちろん「アイサイト」は全グレード標準装備ですし、全モデルが4WD(4輪駆動車)。

スバルは安全性能だけでなく、4WD技術にも強いこだわりを持っています。降雪エリアユーザーからの人気が高いというのもスバルならではの特徴でしょう。

アイサイト」が全車標準採用になったのは、2018年の現行型から

フォレスターの中古車価格は100万円前後〜400万円近いものまで様々。2011年以前のモデルであれば100万円以内で買うこともできますが、「アイサイト」がついていないのであまりおすすめできません。

「アイサイト」が全車標準採用になったのは、2018年の現行型から。先代モデルはグレードによって装備されていないクルマもあるので、中古車選びの際には要注意です。

アウトドアを楽しみたい人には

トヨタ「RAV4」

2019年4月に日本市場に復活した「RAV4」

キャンプなどのアウトドア・レジャーを楽しみたい人におすすめなのがトヨタの「RAV4」です。もともと1994年にシティ派SUVとして初代が誕生しましたが、2代目、3代目と代を重ねるにつれて販売が不調になり、いつのまにか国内販売が途絶えてしまいました。

ところが、2019年4月にイメージチェンジを行って日本市場に復活。アグレッシブで力強いルックスと共に、複数の4WDシステムを用意するなどして、「オフローダー」というイメージを前面に押し出したのです。

そんな変化を日本市場は受け入れ、「RAV4」はミッドサイズSUVのベストセラーとなります。中古車の数も揃っていますし、登場から時間もたっていないのでフレッシュさも十分。アウトドア・レジャーの現場で注目を集めること間違いなしのSUVです。

2012年の一部改良で登場した「RAV4」

旧型の「RAV4」を求めるなら、2016年式以前となります。先代モデルは現行モデルよりも、若干全長が短く、落ち着いた顔つきが特徴となります。

現行モデルは2リッター・エンジン車と2.5リッターのハイブリッド、FF、4WDとバリエーションも豊富なので、使い方にあわせたグレードを選ぶこともできます。

現行RAV4の中古車価格は 250万円〜450万円ほどと幅は広め。一見割高に見えるRAV4ですが、実はリセールバリューがかなり高いのがポイント。そのため、売却時を見据えるなら、思い切って人気グレードの「アドベンチャー」を選ぶのがおすすめです。

電動走行に興味がある人には

三菱自動車「アウトランダーPHEV」

2015年のマイナーチェンジで登場した「アウトランダーPHEV

自動車業界で、今、猛烈な勢いで進んでいる電動化。これは、燃費性能を高めるために、エンジンの力でだけはなく、電池とモーターを使っていこうという動きのこと。その動きは、ハイブリッドからプラグインハイブリッドへと進み、最終的にはEVへと向かっています。そんな電動化を進めるSUVの代表格が、三菱自動車の「アウトランダーPHEV」です。

代表格と言える理由は、登場したのが非常に早かったから。なんと、その誕生は2012年。「アウトランダーPHEV」は、すでに10年前の歴史を積み重ねているのです。ちなみに、第2世代となるモデルが昨年12月に登場しましたが、中古車になるのは、もう少し時間が必要です。しかし、ご安心を。先代モデルになったとはいえ、その先進性は、今なお色褪せるものではありません。

昨年12月に登場したばかりのモデル

モーター駆動による走り味は、エンジン車とは異なるもの。電気を充電し、その電力で走るというプラグインハイブリッドを堪能できる数少ないSUVです。2015年のマイナーチェンジで顔つきがガラリと代わっています。初期型は大人しい顔つき、後期型は最近の三菱車の「ダイナミックシールド」をコンセプトとした精悍な顔つきです。

「アウトランダーPHEV」の中古車価格は100万円未満のものから400万円オーバーのものまで様々。もちろん年式が高いほど価格も高くなるものですが、最も重要なのは走行距離です。というのも、プラグインハイブリッド車のキモであるバッテリーは、使えば使うほど劣化してしまいます。そのため、あまりに走行距離が多いものは避け、5万km程度のものから選ぶのが無難です。


一口にSUVと言っても、キャラクターも大きく異なります。自分の好みや使い方などを考えて、じっくりと選びましょう。人気の高いモデルは、下取り価格も高くなります。今の購入価格だけでなく、数年後の下取り価格もふまえて検討するのもおすすめです。

執筆者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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