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【画像48枚】日産が新型『セレナ』発表!全車速域ハンズオフに対応し人気装備も進化
目次
ミドルサイズミニバン『セレナ』のフルモデルチェンジを発表
日産は2022年11月28日に、ミドルサイズミニバン『セレナ』のフルモデルチェンジを発表しました。
1991年にバネットセレナの車名で初代モデルがデビューしたセレナは、“BIG”、“EASY”、“FUN”のコンセプトを掲げ、広い室内空間や利便性、快適性を求めたミドルサイズミニバンです。
デビューから30年以上、日産のコアモデルとして販売を継続。今回5度目のフルモデルチェンジによって6代目となった新型セレナでは、移動時の快適性をさらに追求したうえ、日産の最先端技術や充実した機能の搭載が行われています。
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新たな最上位グレード『LUXION』を設定
新型セレナのグレード展開は、エントリーグレードの『X』、中間グレードの『XV』、上位グレードの『ハイウェイスターV』の3つのグレードに加え、新たに最上位グレードとして『LUXION』が設定されました。
LUXIONは、日産の先進運転支援システムや快適機能を標準装備。LUXIONだけの装備も用意し、上質感を高めた特別なグレードとして展開します。
パワートレインにはガソリンエンジンとe-POWERが用意され、e-POWER専用グレードのLUXIONを除く全グレードでいずれかのパワートレインを選択可能です。
乗車人数は7人乗りのLUXIONを除いて、e-POWER車を含む全グレードで8人乗り。駆動方式は、e-POWER車では2WDのみ、ガソリンエンジン搭載車では2WD、4WDが用意されます。
上質でモダンながら家族のミニバンとしてデザイン
日産は新型セレナのデザインについて、上質でモダンな要素を取り入れながら、親しみやすさを感じられるエクステリアだとし、また、すべてのランプをLED化したことで先進性と美しさを追求したと発表しています。
新世代のVモーショングリルを踏襲したフロントデザインは、グレード別で2タイプで分けられており、LUXIONとハイウェイスターVではフロントバンパー下部まで開口部を大きくとり、ダイナミックかつ力強い印象となりました。
インテリアも先進的かつ上質な空間を意識し細やかなこだわりと詰め込んだとしたほか、運転席からは凹凸を減らしたクリアな視界を実現し運転のしやすさを向上。
高級感があるシート素材についても、家族での使用を想定し、お菓子などの食べかすが隙間に入り込みにくく、飲み物などをこぼしてしまったときは拭き取りやすいといった機能性が高いものとしています。
第2世代“e-POWER”を採用し静粛性を大幅に向上
新型セレナは先代となる5代目セレナ同様、パワートレインに、シリーズ方式ハイブリッドシステムである“e-POWER”とガソリンエンジンの2タイプを展開します。
セレナのe-POWER採用車は第2世代の“e-POWER 2.0”に移行。駆動用の高出力モーターに、日産初採用となる新開発の1.4リッターガソリンエンジンを組み合わせました。
さらに、車両状態や走行環境のほか、ナビゲーションシステムと連携してエンジン作動タイミングを制御するエネルギーマネジメント技術を搭載し、エンジンの作動頻度を低減したことに加え、車体の遮音性能も大幅に向上。走行中でも会話がしやすい、高い静粛性を実現したとしています。
また、ガソリンエンジンは5代目セレナと同型の2.0リッターエンジンを継承。ドライバーが加減速の操作を思い通りに行えるよう、出力特性をさらにリニアなものとする制御ロジックへ進化しました。
ミニバン初!全車速域ハンズオフ可能な“プロパイロット 2.0”採用
5代目セレナの一部グレードに設定されていた、高速道路での渋滞時や巡航時にドライバーのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする先進運転技術“プロパイロット”を、新型セレナでは全車に標準装備としました。
また、最上位グレード『LUXION』には、ミニバンとして世界で初めて同一車線内において全車速域でハンズオフ機能の利用が可能となる“プロパイロット 2.0”を標準装備。
このほか、駐車支援システムの“プロパイロットパーキング”や“プロパイロット リモートパーキング”も標準装備とし、プロパイロットパーキングは日産初のメモリー機能付きとなります。
シートアレンジや収納がもっと便利になった!
新型セレナは、5代目セレナで好評だった“デュアルバックドア”と“マルチセンターシート”を引き続き採用します。
デュアルバックドアはより狭い駐車スペースでも使用できるよう、開口時のサイズを見直し。マルチセンターシートは、新構造によりe-POWER車でも8人乗りを実現しました。
室内長3,135mm、室内幅1,545mmの広い室内空間により、1列目から3列目まで余裕のあるニースペースを確保。サードシートは5代目セレナに引き続いてスライドさせることが可能で、スライド長は120mmです。これによって、サードシート使用時でもラゲッジルーム長は最大462mmと余裕のあるスペースを確保しています。
また、シフトポジションの選択に従来のレバー式から日産車として初めてボタンタイプの電制シフトを採用したことで省スペース化。ウォークスルーの移動をより行いやすくなるよう、前席間の足の通過スペースが拡大されました。
ガソリン車を今冬、e-POWERを来春発売
新型セレナの発売日について日産は、ガソリン車を今冬、e-POWER車を2023年春に発売すると発表しています。
希望小売価格はガソリン車が2,768,700円から、e-POWER車が3,198,800円から。2WD車のグレード別の希望小売価格一覧は以下のとおりです。
日産 新型セレナのメーカー希望小売価格一覧
【ガソリンエンジン車】
X:2,768,700円
XV:3,088,800円
ハイウェイスターV:3,269,200円
【e-POWER車】
e-POWER X:3,198,800円
e-POWER XV:3,499,100円
e-POWER ハイウェイスターV:3,686,100円
e-POWER LUXION:4,798,200円
なお、4WD車の発売、価格に関しては後日発表となっています。
NMCの新型セレナ『AUTECH』や『マルチベッド』なども発表
また、特装車を手掛ける日産モータースポーツ&カスタマイズは、新型セレナのカスタマイズ車両として『AUTECH』と『ステップタイプ』、また福祉車両の『ライフケアビークル(LV)』シリーズと、車中泊向けの『マルチベッド』を発表しました。
ガソリン車を今冬から、e-POWER車を2023年春に発売する予定としています。
NMCが発売する新型セレナ AUTECHは、ドットパターンのフロントグリルやブルーに発光するシグネチャーLED、メタル調のフィニッシャー、専用の16インチアルミホイールによって、上質感や低重心、ワイドスタンスを強調。
インテリアでは、シートに海面の波の動きをモチーフにした模様を施したレザレットを採用したほか、インストルメントパネルには紫檀の木目調パネルを配しました。
ブラック基調によるコーディネートを施し、ステアリングやシート、ドアトリムにはブルーのステッチが施されます。また、e-POWER車はセカンドシートにキャプテンシートを採用しました。
ボディカラーは、AUTECH専用色の“カスピアンブルー”のほか、“カーディナルレッド”、“プリズムホワイト”と“ダイヤモンドブラック”を組み合わせた2トーンカラーを3種類と、“カスピアンブルー”、“プリズムホワイト”、“ダイヤモンドブラック”、“ダークメタルグレー”のモノトーン4種類、全7タイプをラインアップします。
日産モータースポーツ&カスタマイズ 新型セレナのベース車グレード別メーカー希望小売価格一覧
【AUTECH】
ハイウェイスターV:3,733,400円
e-POWER ハイウェイスターV:4,150,300円
【ステップタイプ】
XV:3,300,000円
ハイウェイスターV:3,480,400円
e-POWER XV:3,710,300円
e-POWER ハイウェイスターV:3,897,300円
【ライフケアビークル(LV)シリーズ】
■助手席スライドアップシート
X:3,037,000円
XV:3,328,000円
ハイウェイスターV 3,492,000円
■セカンドスライドアップシート
XV:3,328,000円
ハイウェイスターV:3,492,000円
e-POWER XV :3,701,000円
e-POWER ハイウェイスターV:3,871,000円
■チェアキャブ スロープタイプ(車いす1名・セカンド仕様)
X:3,323,000円
XV:3,614,000円
ハイウェイスターV:3,778,000円
e-POWER X:3,734,000円
e-POWER XV:4,007,000円
e-POWER ハイウェイスターV:4,177,000円
■チェアキャブ スロープタイプ(車いす1名・サード仕様)
X:3,275,000円
XV:3,581,000円
ハイウェイスターV:3,745,000円
e-POWER X:3,686,000円
e-POWER XV:3,974,000円
e-POWER ハイウェイスターV:4,144,000円
■チェアキャブ スロープタイプ(車いす2名仕様)
X :3,508,000円
XV:3,799,000円
e-POWER X:3,919,000円
e-POWER XV:4,192,000円
■チェアキャブ スロープタイプ(車いす1名・送迎仕様)
X:3,573,000円
XV:3,864,000円
e-POWER X:3,984,000円
e-POWER XV:4,257,000円
■チェアキャブ リフタータイプ
X:3,320,000円
XV:3,611,000円
e-POWER X:3,711,000円
e-POWER XV:3,984,000円
■送迎タイプ
X:3,120,700円
XV:3,440,800円
e-POWER X:3,550,800円
e-POWER XV:3,851,100円
■乗降サポートパック付車
X:2,840,200円
XV:3,160,300円
e-POWER X:3,270,300円
e-POWER XV:3,570,600円
【マルチベッド】
XV:3,659,700円
ハイウェイスターV:3,840,100円
e-POWER XV:4,070,000円
e-POWER ハイウェイスターV:4,257,000円
AUTECH(ガソリンエンジン):4,282,300円
AUTECH(e-POWER):4,699,200円
次回のフルモデルチェンジを機に投入か
“ダイナミックシールド”に「愛らしさ」をMIX
ベースの良さそのままにレースへ最適化
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...