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報われなかった「挑戦車」たち~「西暦2000年の超小型BEV」日産 ハイパーミニ
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四半世紀近く前に実現していた、「2人乗り軽マイクロBEV」
自動車に限らず、どのような製品でも新時代の開拓に挑戦する画期的な製品は存在しますが、その全てが成功するとは限らず、失敗作として世間から忘れ去られたり、あるいは時代に対しては大きな役割を果たしつつ、ヒット作の座はライバル製品にさらわれるものも。
そうした製品の中で、自動車における「挑戦車」を紹介するこのシリーズ、今回は日産が「西暦2000年」、つまり今から四半世紀近くも前に発売していた、リチウムイオンバッテリー搭載BEV(バッテリー式電気自動車)、「ハイパーミニ」です。
同社初の専用ボディBEVというだけではなく、2人乗りマイクロカーという現在の「超小型モビリティ(型式指定車)」に相当するという意味でもチャレンジングなクルマでしたが、コンセプトとしては一代きりに終わったハイパーミニ、どんなクルマだったのでしょう?
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...