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日産セドリックは日本が誇る名車!歴代全モデルを徹底解説&中古車情報を紹介
目次
- 日産 セドリックってどんな車?
- 初代 1960年~ 日産セドリックの誕生
- 1965年~ 日産エンジンの名機・直6L型エンジンが誕生
- 3代目 1971年~ セドリック・グロリア姉妹車誕生
- 4代目 1975年~排ガス規制適合エンジンの開発
- 5代目 1979年~ ターボ時代の幕開け
- 6代目 1983年~ 日本初のV6エンジン搭載車
- 7代目 1987年~ 人気を博したグランツーリスモ
- 8代目 1991年~ 販売台数でクラウンを上回る
- 9代目 1995年~ 安全性能を強化
- 10代目 1999年~ 新世代LLプラットフォーム採用で更なる高みへ
- 日産セドリックの各世代の中古車価格は?
- セドリックの後継者フーガとは?
- 日産の高級セダンの代名詞 セドリック
7代目 1987年~ 人気を博したグランツーリスモ
1987年(昭和62年)6月、7代目(Y31型)にフルモデルチェンジ。「ブロアム」に加え、走りを追求した「グランツーリスモ」がラインナップしました。4輪独立懸架、DOHCエンジンなどこれまで以上に向上した走行性能は好評を博し、グランツーリスモに初搭載のV6ターボは、抵抗の少ないセラミックターボで注目を浴びたモデルとなりました。
車両スペック
販売期間:1987年6月~1991年6月
ボディタイプ:4ドアセダン、4ドアハードトップ
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L、3.0L/V6SOHCターボ、2.0L、3.0L・V6SOHC、ディーゼル2.8L/直6、LPG2.0L/直4、LPG2.0L/直6
全長:4690mm
全幅:1695mm
全高:1400mm
重量:1480kg
8代目 1991年~ 販売台数でクラウンを上回る
1991年(平成3年)6月登場の8代目(Y32型)は、グロリアは若年向けのスポーティーなスタイリング、セドリックは高級志向にシフトし比較的高い年代をターゲットとしました。「ブロアム」は角型で落ち着いたモデルで、「グランツーリスモ」は丸型4灯のヘッドランプでより精悍なモデルとなりました。ブロアムVIP は、最高出力255馬力のVG30DET型を搭載し、電動格納ドアミラー、フルオートエアコン、運転席エアバッグなど豪華な装備となっていました。
車両スペック
販売期間:1991年6月~1995年6月
ボディタイプ:4ドアハードトップ
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L/V6SOHC、3.0L・V6SOHC、3.0L・DOHC、ディーゼル2.8L/直6
全長:4800mm
全幅:1745mm
全高:1405mm
重量:1660kg
9代目 1995年~ 安全性能を強化
1995年(平成7年)6月に登場の9代目(Y33型)は、8代目同様「グランツーリスモ」、「ブロアム」シリーズをラインアップ。トランスミッションは、電子制御4速ATに統一され、翌年にはABS()アンチロックブレーキ)が全車に装備され、その後、4WDの設定も追加されました。安全性能が強化されたシリーズとなりました。
車両スペック
販売期間 1995年6月~1999年6月
ボディタイプ:4ドアハードトップ
駆動方式:FR、4WD
エンジン:3.0L/DOHC、3.0L/V6DOHCターボ、3.0L/V6SOHC
2.5L/DOHC、2.5L/直6DOHCターボ、2.0L/SOHC、ディーゼル2.8L直6
全長:4875mm
全幅:1765mm
全高:1425mm
重量:1570kg
10代目 1999年~ 新世代LLプラットフォーム採用で更なる高みへ
1999年(平成11年)6月、10代目(Y34型)にフルモデルチェンジとなりました。新世代LLクラスプラットフォームを採用したモデルへ進化しました。従来の「ブロアム」、「グランツーリスモ」シリーズが廃止され「ノーブル」というラグジュアリ性に特化したモデルとなりました。
フロントサスペンションにストラット式、リヤサスペンションにはマルチリンク式が採用され、当時の世界トップレベルの衝突安全性を実現した「ゾーンボディ」と緊急時の回避で車両の横滑りを防止するVDC(ビークルダイナミックスコントロール)などより高い安全性を実現したモデルでした。
2004年10月、後継車「フーガ」の登場によって、44年にわたって日産の高級サルーンカーとして君臨してきたセドリックの歴史に幕が閉じられることになりました。
車両スペック
販売期間:1999年6月~2004年10月
ボディタイプ:4ドアハードトップ
駆動式:FR、4WD
エンジン:3.0L/DOHC、3.0L/V6DOHCターボ、2.5L/DOHC、2.5L/直6DOHCターボ
全長:4865mm
全幅:1770mm
全高:1450mm
重量:1660Kg
日産セドリックの各世代の中古車価格は?
セドリックの中古車最新価格はこちら
- 最新「セドリック」中古車情報
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本日の在庫数 169台 平均価格 156万円 支払総額 40~499万円
初代・2代目セドリックの中古車価格
2016年10月現在では、初代(30型)は100万~300万円で見つけることが出来ますが、流通台数が少なく全国に4、5台程度でした。2代目(H130型)は80万~170万円で見つけることが出来ました。オークションサイトでは100万円が相場のようです。
3・4・5代目セドリックの中古車価格
3代目(230型t)、4代目(330型)ともに中古車市場でもまだ見つけることができます。ともに、50万~200万の間といったところ。ただ、流通台数は少なく程度の良いクルマを探すとなると厳しいかもしれません。5代目(430型)は、120万~応談とスタイリングと装備の充実は現在に通じるものがあるのか人気で、応談の案件が多く見つけることができます。
6・7代目セドリックの中古車価格
6代目(Y30型)、7代目(Y31型)、8代目(Y32型)ともに20万~150万の間で見つけることができます。一時期に比べると流通台数は減っていますが、バブル期の充実した装備に当時の爆発的な人気もあって発売から20年以上たった今でも中古車市場にはあります。
9・10代目セドリックの中古車価格
9代目(Y33型)の中古車価格は、6~85万円、10代目(Y34型)最終型は8万~130万の間で出回っています。
ともに、黒塗りの法人仕様の車が多く見受けられます。古き良き時代の重厚感を醸し出す雰囲気に引き込まれるクルマです。
セドリックの後継者フーガとは?
日産フーガは、今回ご紹介して来たセドリックと兄弟車のグロリアの実質的な後継者として2004年10月に発売されました。日産のフラッグシップセダンとして、ラグジュアリーかつ、ハイパフォーマンスなモデルとなっています。実質的なセドリックの後継車には当たりますが、現在では日産の世界戦略高級ブランド「インフィニティ」としての印象が強くなっています。
日産フーガについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
- 最新「フーガ」中古車情報
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本日の在庫数 386台 平均価格 122万円 支払総額 32~425万円
日産の高級セダンの代名詞 セドリック
日産のフラッグシップセダンであったセドリックの10代、40年にも渡る歴史の中では、デザインだけではなく、さまざまな点で大きな変化がありました。セドリックの販売が終了してしまったのは残念ですが、その魂はフーガに引き継がれています。
日産は販売台数でこそトヨタに大きく離されてしまっていますが、「技術の日産」と呼ばれた日産らしく、現在でもさまざまな最新技術を開発しています。セドリックは、間違いなく日産の黄金時代を築いた車の一つですが、これからの日産のフラッグシップセダンにも期待です。
日産の歴史・最新技術についてはこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...