更新
日産セドリックは日本が誇る名車!歴代全モデルを徹底解説&中古車情報を紹介
目次
- 日産 セドリックってどんな車?
- 初代 1960年~ 日産セドリックの誕生
- 1965年~ 日産エンジンの名機・直6L型エンジンが誕生
- 3代目 1971年~ セドリック・グロリア姉妹車誕生
- 4代目 1975年~排ガス規制適合エンジンの開発
- 5代目 1979年~ ターボ時代の幕開け
- 6代目 1983年~ 日本初のV6エンジン搭載車
- 7代目 1987年~ 人気を博したグランツーリスモ
- 8代目 1991年~ 販売台数でクラウンを上回る
- 9代目 1995年~ 安全性能を強化
- 10代目 1999年~ 新世代LLプラットフォーム採用で更なる高みへ
- 日産セドリックの各世代の中古車価格は?
- セドリックの後継者フーガとは?
- 日産の高級セダンの代名詞 セドリック
日産 セドリックってどんな車?
かつての日産を代表するの高級セダン
日産セドリックは、かつて販売されていた、日産の高級セダンで、同じく日産のセダンであるグロリアとの兄弟車です。同クラスのライバル社としては、トヨタのクラウンが挙げられます。全10代にもわたるロングセラーモデルですが、2004年10月に販売が終了されました。高級セダンとしては日本を代表するほどの人気車種でした。今でも、日産車好きの間で、もしくはVIPカーのベース車としては高い人気のある車といえます。
今回はそんな日産セドリックの歴史と現在の中古車価格をご紹介します。
初代 1960年~ 日産セドリックの誕生
日産は、英国オースチンとライセンス契約を結び自動車作りのノウハウを学びました。1960年(昭和31年)4月、エンジン、シャシー、ボディーなど、新たに設計した純国産中型乗用車としてに発売されたのが初代セドリック(30型)で発売当時の排気量は1500ccでした。ボディは日産車として初めて現代的なモノコックボディが採用されました。車名はフランシス・ホジソン・バーネット著の名作「小公子」の主人公セドリックにちなみ名づけられています。
車両スペック
販売期間:1960年4月~1965年10月
グレード:スタンダード、デラックス(DX)、カスタム
ボディタイプ:4ドアセダン、ステーションワゴン、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:1.5L/直4、1.9L/直4、2.0L/直4、2.8L/直6、ディーゼル2.0L/直4
最高出力:71ps
最高速度:130Km/h
全長:4410mm
全幅:1680mm
全高:1520mm
重量:1195Kg
*最高出力以下は、1500ccスペック
1965年~ 日産エンジンの名機・直6L型エンジンが誕生
1965年(昭和36年)登場の2代目(H130型)は、イタリアのピニンファリーナ社がデザインを担当し、エンジンは日産車を長きにわたり採用されることとなる、名機と言われた直列6気筒L型が初搭載されました。1968年(昭和43年)9月のマイナーチェンジで、2000ccのL20型直列6気筒OHCシングルキャブレーターエンジンが搭載され、最高出力は105馬力になりました。翌年の秋には、115馬力にアップしています。
2000ccの「カスタム」モデルは、6人乗りのクルマでした。
車両スペック
販売期間:1965年10月~1971年2月
グレード:デラックス(DX)、スタンダード6(STD6)、カスタム6、スペシャル6、DX6、パーソナル6、スペシャルDX、パーソナルDX、パーソナルDX-V
ボディタイプ:4ドアセダン、ステーションワゴン、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L/直4、2.0L/直6、3.0L/直6、4.0L/V8、ディーゼル2.0L/直4
最高出力:105ps
最高速度:150Km/h
全長:4680mm
全幅:1690mm
全高:1455mm
重量:1280Kg
3代目 1971年~ セドリック・グロリア姉妹車誕生
1971年(昭和46年)2月に3代目(230型)にフルモデルチェンジとなりました。
日産自動車と合併した旧プリンス自動車の高級車グロリアのフルモデルチェンジと同時に行われ、基本的なエンジン、スタイリングを共有した姉妹車となりました。
セドリック、グロリアの違いは、フロントグリル、エンジンフード、リアコンビランプ、車体につけられたオーナメントが異なりました。これ以後、両者を「セド・グロ」と呼ばれることとなります。国産初の4ドアハードトップモデルも登場しました。
車両スペック
販売期間:1971年2月~1975年6月
グレード:デラックス(DX)、スタンダード6(STD6)、カスタム6、スペシャル6、DX6、パーソナル6、スペシャルDX、パーソナルDX、パーソナルDX-V
ボディタイプ:4ドアセダン、ステーションワゴン、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L/直6、2.6L/直6、2.0L/直4、ディーゼル2.0L/直4
最高出力:115ps
最高速度:165km/h
全長:4690mm
全幅:1690mm
全高:1455mm
重量:1345Kg
4代目 1975年~排ガス規制適合エンジンの開発
1975年(昭和50年)6月に登場の4代目(330型)は、アメリカンスタイルのスタイリングでした。時代は高度成長時代。大気汚染が問題となり、日本版マスキー法(大気汚染防止法)が施行された年でもありました。排ガス規制に対応すべく排出ガス浄化装置の新技術で50年排出ガス規制に合格したエンジンが搭載されていました。翌年には、51年排出ガス規制に適合し331型としました。330型は230型同様「特捜最前線」「大都会」「西部警察」などTVの刑事ドラマでも活躍して親しまれたモデルです。
車両スペック
販売期間:1975年6月~1979年6月
グレード:スタンダード、デラックス、カスタムDX、GL、SGL
ボディタイプ:4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップ、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L/直6、2.8L/直6、2.0L/直4、ディーゼル2.0L/直4、ディーゼル2.2L/直4
最高速度:180km/h
全長:4785mm
全幅:1705mm
全高:1440mm
重量:1440kg
5代目 1979年~ ターボ時代の幕開け
1979年(昭和54年)6月、5代目(430型)が登場しました。エンジンに集中電子制御システムを採用し、点火時期、アイドル制御などをコンピュータで管理して、パワー・燃費・排気性能を向上させました。これは日本初の技術でした。また、12月には日本初のターボエンジン搭載車が追加されました。
折しも第二次オイルショックで社会全体が「省エネ」気運が高まる中、現在同様に小さい排気量でハイパワーと燃費性能を両立させるターボチャージャー技術が注目され、日本に「ターボ時代」の幕開けを告げたクルマとなりました。
車両スペック
販売期間:1979年6月~1983年6月
ボディタイプ:4ドアセダン、4ドアハードトップ、ステーションワゴン、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L/直6ターボ、2.8L/直6、2.0L/直6、ディーゼル2.0L、2.2L/直4、ディーゼル2.8L/直6、LPG2.0L/直4、LPG2.0L/直6
全長:4825mm
全幅:1715mm
全高:1430mm
重量:1470Kg
6代目 1983年~ 日本初のV6エンジン搭載車
1983年(昭和58年)6月、6代目(Y30型)が登場しました。セダン、ハードトップ、ステーションワゴン、バンのフルラインナップモデルはY30型が最後となりました。直6のL型エンジンからV型6気筒に変更されたのがこのモデルからでした。日本初のV6エンジン搭載車として注目を浴びました。
車両スペック
販売期間:1983年6月~1987年6月
ボディタイプ:4ドアセダン、4ドアハードトップ、ステーションワゴン、ライトバン
駆動方式:FR
エンジン形式:2.0L、3.0L/V6SOHCターボ、3.0L・V6SOHC、2.0L・V6、ディーゼル2.8L/直6、ディーゼル2.5L/直4
全長:4860mm
全幅:1720mm
全高:1425mm
重量:1475Kg
そのほかの日産の名車の歴史についてはこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...