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日産のオーテックとは?歴史から新型セレナやザガートステルビオなどの人気車種まで

オーテックとは?

ノート e-POWERのオーテック エンブレム

ノート e-POWER AUTECH

2017年11月、日産自動車は新しいプレミアムスポーティブランドとなる「AUTECH(オーテック)」の国内投入を正式発表。今後は既に展開済みである「NISMO(ニスモ)」とともに、日産のサブスポーツブランドの2本柱として展開することを決定しました。

オーテックは新ブランドとされてはいるものの、実はその歴史は古く、日産のスポーツ仕様車を語る際には欠かせないストーリーを持ったメーカーなのです。

オーテックとはどのようなメーカーなのでしょうか。

初代社長には「ミスタースカイライン」が就任

クレイモデルを検討する桜井眞一郎氏

日産 桜井眞一郎氏

オーテックとは正式名称を「株式会社オーテックジャパン」といい、1986年日産自動車のカスタマイズカー、特装車、福祉車両を開発・製造する会社として設立されました。

初代社長に就任したのは桜井眞一郎氏。同氏はのちに日産に合併されることとなる「プリンス自動車工業」出身で、スカイラインの開発責任者を長年務めたことでも知られ、「ミスタースカイライン」の称号を持つ人物です。

オーテックの社名は「大手を食う会社に」とのことから当時の日産社長・久米豊氏が命名。社員は日産の企画開発部門出身者やテレビ「西部警察」で特殊車両を制作していたなど多数が技術系で占められ、独特のチューニングや豪華なカスタム、車の開発により日産のコアファンから熱い支持を受けるメーカーなのです。

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オーテックの特徴とニスモとの違いは?

ニスモ仕様車のラインナップ

NISMO 仕様

日産のスポーツブランドとして既に確固たる地位を確立する「NISMO(ニスモ)」。

ニスモは正式名称を「ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社」といい、ピュアスポーツブランドとしてモータースポーツ向けのパーツ設計・製造・販売を行い、さらにレースへの参画も行う会社です。

一方、オーテックは日産のスポーツブランドの一翼を担うメーカーながら、走りに特化したモデルのみでなく、内・外装にクラフトマンシップを施したドレスアップ車も製造し、さらに高規格の救急車、福祉車両も製造するなど、高い技術を持った特装車メーカーだと言えるでしょう。

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オーテックの手掛ける人気車種

オーテックの手掛けるモデルにはどのようなものがあるのでしょうか。

ニッサンのドレスアップモデルとして有名なものには、「ライダー」「ボレロ」「アクシス」シリーズがあります。また、新型モデルやなかにはプロダクトアウト(作り手が作りたいものをとことんこだわって作っている)だと揶揄されるほどのモデルも。

ここからは、オーテックの手掛ける人気モデルを紹介していきます。

新型となった【セレナ オーテック】

日産 セレナ e-POWER AUTECH Concept

日産 セレナ e-POWER AUTECH Concept

日産を代表するミニバン「セレナ」。2018年1月、その「セレナ」に「AUTEC(オーテック)」が新展開されました。

「セレナ オーテック」は、オーテックの持つ匠の技を随所に取り入れ、エクステリアには専用メタリックシルバーパーツで加飾。インテリアでは、オーテックのアイコニックカラーである「ブルー」を取り入れ、シートはクリスタルスエードの他、セレナ唯一となる本革仕様も選択可としました。

さらに、2018年2月には電動パワートレインe-POWER」搭載の「セレナ e-POWER AUTECH(オーテック)」も新たにラインナップに追加されています。

セレナ オーテックのボディサイズとパワートレインスペック

セレナオーテックセレナ e-POWER オーテック
全長4,8104,810
全幅1,7401,740
全高1,8651,865
ホイールベース2,8602,860
車両重量1,7001,770
乗車定員87
エンジン種類直列4気筒DOHC+モーター直列3気筒DOHC+モーター
排気量2.0L1.2L
最高出力110[150]/6,00062[84]/6,000
最大トルク200[20.4]/4,400103[10.5]/3,200-5,200
トランスミッションCVTCVT
駆動方式FF/4WDFF
使用燃料レギュラーレギュラー
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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カロッツェリアとの共作【ザガートステルビオ】

オーテック ザガートステルビオ

オーテック・ザガートステルビオは、1989年イタリアの老舗カロッツェリア「ザガート」と「オーテック」が共同開発した2ドアクーペです。

日産 レパードをベースに、オリジナルのアルミボディにカーボンファイバー製ボンネットフード、フェンダーミラーはボディに内蔵としたエクステリアデザインは、他に無い強烈なインパクトがありました。

また、インテリアは総革張りに本木目パネルと超豪華。エンジン3.0L V型6気筒ツインカムターボエンジンを独自チューンし、FRレイアウトを採用。これにより最高出力は280PS/6,000rpmを達成しています。

凝りに凝った「オーテック・ザガートステルビオ」は国内販売は100台の限定とされましたが評価は分かれ、あまりに先鋭的な内・外装のその仕上げに、プロダクトアウトだと揶揄されることもありました。

ザガートステルビオのボディサイズとパワートレインスペック

ザガートステルビオ
全長4,370
全幅1,800
全高1,345
ホイールベース2,615
車両重量1,560
乗車定員4
エンジン種類V型6気筒DOHCターボ インタークーラー付き
排気量3.0L
最高出力-[280]/6,000
最大トルク-[41.0]/2,800
トランスミッション4速AT
駆動方式FR
使用燃料ハイオク
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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幻のレア車【スカイライン(R32型)】

そして桜井氏の考える『スカイラインかくあるべき』姿を具現化した、
R32のオーテック仕様ですよ。
GT-Rの戦闘機然とした姿は最高に格好良いのですが、
『GT』の意味を考えた時、このクルマの考え方というのもまた正しい姿なのだと。 pic.twitter.com/IEfeEX2e4t— 尾川屋。(創業1987年) (@ogalevin) 2017年7月31日

日産 スカイラインは1957年の誕生以来、国産を代表するスポーツカー。そのなかでも8代目にあたる「R32型」は、16年ぶりに復活となった「GT-R」であることやスリム化された精悍なフォルムから、今でもコアファンが支持するモデルです。

スカイラインにはその世代によりレアモデルがあり、R32型でもそれにあたる「スカイライン オーテックバージョン」がありました。

スカイライン オーテックバージョンは「GTS-4」をベースに、エンジンはGT-R用エンジン「RB26DETT型」からターボを除きNA化したものを搭載。最高出力は220PSと、RB26DETT型の280PSより落ちるものの、オーテック独自のチューンを施したこのスカイラインはメリハリの効いた走行性能を見せたと言われます。

ターボエンジンからわざわざターボを取り除き、それに合わせるのは電子制御4速AT。また、インテリアもオーテック専用のシートクロスで、カラーはイエロイッシュグリーンパールメタリックのみとした「スカイライン オーテックバージョン」。まさにオーテックの本領発揮といったオリジナリティです。

スカイライン(R32型)オーテックバージョンのボディサイズとパワートレインスペック

スカイライン(R32型)オーテックバージョン
全長4,580
全幅1,695
全高1,360
ホイールベース2,615
車両重量1,480
乗車定員5
エンジン種類直列6気筒DOHC
排気量2.6L
最高出力162[220]/6,800
最大トルク245[25.0]/5,200
トランスミッション4速AT
駆動方式4WD
使用燃料ハイオク
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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エンブレム付きのパトカーも【スカイライン(R33型)】

r33オーテック 422台生産 4ドアにRB26DETTを積んだお手軽なものではなく本物のBCNR33をパネル張替えし4ドアにした。その証拠にホイールベースが2ドアと同じ pic.twitter.com/VkYZwkMF— タビジン (@tabizinn) 2013年1月7日

スカイラインは1993年、R32型に替わり全車3ナンバー仕様となる9代目「R33型」へとフルモデルチェンジ。先代で復活を果たしたGT-Rも1995年1月、4代目となり型式「BCNR33型」へと移行しました。

1997年10月開催された東京モーターショーではスカイライン生誕40周年を記念し、GT-Rをベースに4ドアとした「GT-R オーテックバージョン 40th アニバーサリー」を発表。翌1998年1月には限定442台として販売されました。

このGT-R(R33型)オーテックバージョンは、初代PGC10型以来となる4ドア仕様となり、わざわざオーテックが2ドア・ブリスターフェンダー再現のためリアフェンダー・リアドアの金型から作り直すほどの丹精さで、新車販売価格も約499万円となっています。

GT-R(R33型)オーテックバージョンはそのうちの4台がパトカーとして納入され、2台は神奈川県警が高速道路対応のパトカーとして、2台は埼玉県警の覆面パトカーとして使用されていたとのこと。

オーテックのエンブレムを付けた希少パトカー。ぜひ一度見てみたい気がします。

スカイライン(R33型)オーテックバージョンのボディサイズとパワートレインスペック

スカイライン(R33型)オーテックバージョン
全長4,760
全幅1,780
全高1,380
ホイールベース2,720
車両重量1,560
乗車定員4
エンジン種類直列6気筒DOHCターボ
排気量2.6L
最高出力-[280]/6,800
最大トルク-[37.5]/4,400
トランスミッション5速MT
駆動方式4WD
使用燃料ハイオク
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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エレガントなドレスアップ車【マーチ ボレロ】

日産 マーチ ボレロ

日産 マーチ ボレロ 2014年

日産 マーチは1982年から販売されるコンパクトハッチバックで、取り回しのしやすさやキュートなエクステリアデザインが人気のモデルです。

また、トヨタ ヴィッツなどと同様にワンメイクレースに使用されることもあり、モータースポーツカーとしての側面も持っていて、性能の安定性にも定評があります。

その「マーチ」にオーテック専用の装備が付加された「ボレロ」シリーズが登場したのは1997年。以降、定期的に新型となるマーチにはオーテックバージョンとなる特別限定車「ボレロ」が発売されています。

2017年3月、「マーチ ボレロ」は新型となり、ボレロ専用となるフロントグリル・フロントバンパー・アルミホイールが装備、内装も暖色系の専用シート地・ドアトリム・センタークラスターフィニッシャーとし、エレガントでキュートな仕様に仕上げられています。

マーチ ボレロのボディサイズとパワートレインスペック

マーチ ボレロ(FF)マーチ ボレロ(4WD)
全長3,8303,830
全幅1,6651,665
全高1,5151,525
ホイールベース2,4502,450
車両重量9501,030
乗車定員55
エンジン種類直列3気筒DOHC直列3気筒DOHC
排気量1.2L1.2L
最高出力58[79]/6,00058[79]/6,000
最大トルク106[10.8]/4,400106[10.8]/4,400
トランスミッションCVTCVT
駆動方式FF4WD
使用燃料レギュラーレギュラー
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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装備は豪華 専用ホイールやステッカーも

日産 セレナ オーテック 専用本革巻きステアリング

日産 セレナ オーテック

オーテックの施す装備は豪華でスポーティな仕様となり、モデルによっては専用ホイール、専用ステッカーやオーテック・エンブレムが装備され、また、モデルによっては足回りなどにオーテック独自のチューンがされたりと充実することで知られます。

以下に、「新型セレナオーテック」「マーチ ボレロ」の装備を一覧にまとめてみました。

セレナ オーテックの装備一覧

セレナ オーテック
装備内容・オーテック専用エクステリア
(フロントグリル)
(フロントエアロバンパー)
(フロントプロテクター)
(サイドシルプロテクター)
(リアバンパー)
(リアプロテクター)
(オーテック専用エンブレム)
・専用テールフィニッシャー
・専用マフラー
・専用LEDリアコンビネーションランプ
・専用16インチアルミロードホイール(FF)
・専用15インチアルミロードホイール(4WD)
・オーテック専用インテリア
(クリスタルスエードシート オーテック刺繍)
(スエード調ドアトリム)
(スエード調インストパッド)
・専用本革巻き3本スポークステアリング
・専用センタークラスターエンブレム

*グレードによって装備されない場合、
或いは、装備が追加される場合や
シートが本革となる場合があります。

マーチ ボレロの装備一覧

マーチ ボレロ
装備内容・専用本革巻き3本スポークステアリング
・専用センタークラスターフィニッシャー
・専用シート地
・専用ドアトリム
・専用フロアカーペット
・専用フロントグリル
・専用フロントバンパー
・専用エンブレム
・専用プラスチックバイザー
・専用リアバンパーモール
・専用アルミホイール
・専用ホイールデカール(ステッカー)

*グレードによって装備されない場合、
或いはディーラーオプションとなる場合
があります。

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匠の技が集結したオーテック

日産 セレナ オーテック

日産 セレナ オーテック

新たに船出を果たした「オーテック」。こうやって見てみると、クラフトマンシップに溢れた「匠」たちが集結したメーカーであることがわかりますね。

昨今、トヨタはスポーツブランド「GR」をより充実させ、日産もオーテック・ニスモなどスポーツブランドを新体制とするなど、スポーツカー市場が熱くなりつつあります。

個性的で躍動感溢れるスポーツ仕様のモデルがもっと増えることを願ってやみません。

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この記事の執筆者
MOBY編集部